【Color.21】 アイドル 佐藤 雄亮 「自分だけの想いを表現し、 何度でも新しいステージを届ける アイドルの仕事」

アイドル 佐藤 雄亮

Lumi7’s

佐藤 雄亮

アイドル 佐藤 雄亮

4年制大学卒業後、3年間会社員として勤務。その後2024年アイドル活動を開始し、現在はLumi7’sのメンバーとして関西を中心に活動しています。

Chapter 1

アイドルのお仕事とは?

いまは大阪を拠点に活動するボーイズグループ「Lumi7’s」のメンバーとして、アイドル活動をしています。アイドルの仕事のなかでも大きな割合を占めるのが、ファンの皆さまの前に立ってライブをすること。ライブ後には特典会を開催し、ファンの方と一緒に写真撮影をしたり、お話をしたりしています。

佐藤さんの1日の仕事の流れ

僕たちのグループは、月に5〜8回ほどライブを開催しています。ライブの開演時間は17時〜19時ごろが多いので、当日は15時ごろに自宅でメイクやヘアセットを済ませ、開演の2時間前を目安に楽屋入り。そこからリハーサルを行い、MCで話す内容などを確認して本番に臨みます。

ライブ前に個人でボイストレーニングに通ったり、全体練習としてその日の楽曲の確認やダンスレッスンをしたりすることもあります。また、大きなライブが近づくと、体育館をお借りして数時間から十数時間にわたるリハーサルを連日行うことも。さらに、SNSの発信も毎日欠かせないので、プライベートで出かけるときもSNS用の写真を撮影するなど、365日仕事をしているような感覚です。

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Chapter 2

SNSから始まった、
思いがけないきっかけ

僕がアイドルの仕事を始めたきっかけはスカウトでした。実は3年ほど社会人として一般の企業で働いていたのですが、もともと目立つことが好きだったため、「人前に出て何かしたい」という想いをもっていたんです。そんなある日、社会人として働きながらTikTokやInstagramで日常の投稿をしていたところ、僕のTikTokを見てくださった現在の事務所の社長さんから「アイドルをやってみませんか?」とお声がけをいただいて。それをきっかけに、名古屋から大阪へ引っ越してアイドルを始めることになりました。誰しもがSNSで発信できる現代だからこそ生まれた、思いがけないきっかけだったと思います。

ただ、声をかけていただいてから決断するまでに3〜4ヶ月ほど悩みました。「表舞台に立つことに挑戦してみたい」という気持ちがある一方で、「本当に安定した仕事を辞めていいのか」という葛藤があって。アイドルに憧れはあったものの、職業としては未知の世界でしたし、安定した仕事を手放して一歩踏み出すことに怖さを感じていました。ちなみにメンバーカラーが白の立花璃央とはアイドルを始める前から仲が良く、結果的に二人で一緒に大阪へ出てくることになったのですが、彼は声をかけてもらって即決していましたね(笑)。

挑戦に踏み出せた決め手は?

「アイドルってかっこいいな」という憧れの気持ちを忘れることができなかったことが、アイドルを始める決め手になりました。僕はもともとアイドルが好きで、とくに2018年からずっとM!LKの佐野勇斗くんに憧れており「自分もこうなりたいな」と思っていたんです。でも、そもそもアイドルになるきっかけもありませんでしたし、誰しもがなれる職業でもないと思っていて…。だからこそ、せっかくいただいた機会を逃すのはもったいない。人生は一度きりだから挑戦してみようと思い、決意することができました。

必要なのは飛び込む勇気

スカウトをきっかけにこの世界に入るまで「アイドルになるきっかけはそう簡単にはない」と思っていましたが、僕のグループのメンバー7人も活動を始めたきっかけはさまざまでしたし、活動していくうちに、自分が想像していた以上にたくさんの入り口があることを知りました。

たとえば、気になる事務所のオーディションに応募してみたり、ダンスやボーカルを学べるミュージックスクールに通ってみたり。自分から飛び込む勇気があれば誰だって挑戦できる職業なのだと思います。

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Chapter 3

佐藤さんがやりがいを感じるのは
ファンの方との
「気持ちのキャッチボール」

僕がこの仕事で一番やりがいを感じるのは、ファンの方の前でライブをしている時間や、「自分の活動を喜んでもらえている」と実感できる瞬間です。それはSNS上の発信でも、目の前でパフォーマンスしているときでも、直接会って話をするときでも変わりません。

特典会ではファンの方と目を合わせて会話ができるので、表情や笑い声、声色から、その日の気持ちを感じとることができます。「今日のライブ、楽しんでもらえたんだな」と分かることもあれば、少し緊張した表情を見て「何か伝えたいことがあるんだな」と感じとれることも。

自分の活動をファンの方が受け取ってくれて、それに対して想いを伝えてくれたり、こちらからも返したりと、気持ちのキャッチボールができる瞬間がすごく嬉しいです。

自分自身が商品だからこそ、
体調管理を

この仕事には色々な大変さがありますが、一番大変だと感じるのは体調管理です。自分自身が商品となる仕事なので、自己管理ができていなければ、ファンの皆さんの前で100点のパフォーマンスをすることができません。

アイドルには「週に何日休み」という決まった働き方がなく、ライブやリハーサルが何日も続くこともあれば、反対に休みが何日も続くこともあります。そんな不規則なスケジュールのなかで自分の体調を整えていくのは難しいこと。「体調を崩してライブを休んでしまったらどうしよう」「喉が枯れてパフォーマンスできなくなったらどうしよう」と、常に自分のコンディションと闘っています。

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苦手なことにも向き合うことが必要

グループで活動するためには、自分の苦手なことにも取り組まなくてはなりません。 たとえば、僕自身もそうなのですが、メンバーのなかにもダンスが苦手な子がいます。それでも、振付師の方に来ていただいて楽曲の振り入れをするときには、1日3〜4時間のレッスンで全ての振り付けを覚えなければなりません。「ここで覚えられなかったら置いていかれてしまう」という焦りに襲われることもあります。

ほかにも、大きなライブの前には1日10時間ほどのレッスンが7〜10日ほど続くこともあり、体力的にもきついなかで苦手な早起きをしなければなりません(笑)。得意なことだけを伸ばしていくのではなく、グループの一員として活動するために苦手なことにも向き合う必要があることも、仕事の大変さの一つだと思います。

アイドルの仕事に「慣れ」はない

「この仕事に慣れた」と感じることはないですね。僕自身アイドルとして活動を始めて2年半ほどなりますが、テレビに出演されているようなアイドルの皆さんと比べればまだまだ駆け出しなので、自分達を発信するために毎日新しいことや目を引けるコンテンツを考え、「あれをやってみよう、これをやってみよう」と試行錯誤しています。常に新しいことに挑戦しているので「慣れる」という感覚にはなりません。それに、毎日新しいファンの方との出会いも生まれるので、毎回新鮮な気持ちでライブをすることができるんですよね。

むしろ、僕のなかには「慣れてしまうのが怖い」という思いがあるような気がします。「今日の練習はこれくらいでいいや」「昨日できたから明日もできるだろう」という気持ちでライブに出てしまうと、やはりミスに繋がってしまうんです…。よくメンバー同士でも「慣れるという感覚を持つのは怖いよね」と、話して励まし合っています。

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Chapter 4

この仕事に向いているのは
「努力し続けられる人」

アイドルには、努力し続けられる人が向いていると思います。

先ほども言ったように、常に新しいことに挑戦を続けるお仕事なので、現状に満足せず、自分を磨き続けることが求められます。また、努力を怠り「これくらいでいいや」という気持ちでライブに出ると、応援してくださっているファンの方には意外と伝わってしまうもの。パフォーマンス中、たとえミスはしなかったとしても、表情が曇っていたり心から楽しんでいないように見えたりと、ファンの方には見抜かれてしまう気がします。

その点では、僕たちのグループには努力し続けられる人が多い気がしています。全体練習でしっかり揃えるところは揃えたうえで、個人練習でもさらに努力して磨きをかけるような、突き詰めるタイプが多いですね。

自分の“届けたい想い”を
届けるために

もう一点挙げるのであれば、「自分の感情をうまくアウトプットできる人」もアイドルに向いていると思います。

ライブはナマモノなので、その日のコンディションによって歌やダンスが思うようにいかないこともあります。でも、歌やダンスの上手さだけがライブの魅力を決めるわけではなく、大切なのは「感情を届けること」だと思うんです。

たとえば、ファンの方に届けたい「今日、会いに来てくれてありがとう」という気持ちだったり、楽曲を何度も聴くうちに見つけた自分なりの歌詞の解釈だったり、そういった“届けたい想い”を自分のなかで噛み砕いて、パフォーマンスとして届けていくんです。

僕たちのライブには、月に何度も足を運んでくださるファンの方もいます。だからこそ、同じ楽曲を何度披露するとしても、毎回同じパフォーマンスを見せるのではなく一つひとつを違うライブとして楽しんでもらいたい。そのために、その日の自分だからこそ感じられること・表現できることを、常に違う形で届けたいと思っています。

そうやって、自分のなかにある「これを届けたい」というものを見つけて外に出せる人は、歌やダンスが上手いというのとはまた違う意味で「表現が上手」なんだと思います。見ている側にも、「この人はこれを届けたいんだな」という気持ちが伝わってくるんです。

学生のうちに
しておきたかったことは?

「学生のうちにダンスをやっておけばよかったな」と思っています。アイドルの仕事においてダンスは大きな柱の一つですし、活動を始めたばかりの頃はダンスができるかどうかでメンバーと差がついてしまったこともありました。

もちろん活動を始めてから練習していくものですが、アイドルの仕事のなかで挫折しそうになるポイントの一つであり、多くの人がぶつかる大きな壁だからこそ、僕自身も「もっと早くからやっておけばよかったな」と今でも思います。

あとは、もっとたくさんのアイドルを見て勉強しておきたかったです。若いうちからそういう基盤を作っておくことって、すごく大事だと思います。

ファンの方との会話の仕方もそうですし、活動していく中で、自分がどんなアイドルになりたいのかという理想像も変わっていくと思います。そんな中でも、一人でも自分のロールモデルになる人を見つけておくと、成長するスピードはすごく早くなるんじゃないかなと思います。

アイドル 佐藤 雄亮

佐藤さんから、
夢をもっている読者へ

夢は諦めないでほしいです。 アイドルになるきっかけは運もありますが、スクールに通ったり、オーディションに応募し続けたりと、自分から行動することで生まれるきっかけもあります。僕は、運と努力は同じくらい大切だと思っているので、「僕にはできない」「私にはできない」と最初から決めるのはもったいないんじゃないかな、と。

それに、「夢をもっている人は、人に夢を与えている」と、心から思うんです。夢を追いかける姿そのものが、誰かの背中を押すこともあるはず。一度きりの人生、「自分には無理」と諦めるのではなく、挑戦してみてほしいなと思います。

佐藤さんのとある1日

10:00

起床

12:00

SNS更新・身支度(ヘアメイク)

14:00

移動/レッスン

17:00

リハーサル

18:00

ライブ本番

20:00

特典会

22:00

終了・帰宅

24:00

SNS更新・翌日の準備

1:00〜3:00

就寝

Staff Credit
編集:満斗りょう
インタビュー・記事:Suzu
ページ運用:Mo.et