【野村周平】映画『ALIVE HOON アライブフーン』風塵の奥で光るプロ魂命を込めた闘いに胸を躍らせて

野村周平

映画『ALIVE HOON アライブフーン』
風塵の奥で光るプロ魂
命を込めた闘いに胸を躍らせて

車の脈動が聞こえる。タイヤから響いてくる彼らの鼓動が全身を駆け巡る。車と自分だけの世界で、ドリフトを極め楽しむ選手たち。一瞬で変わる目に映る景色も、気高く響くドリフト音も、心を惹きつけて離さないその眼差しも、すべてが詰まったレースが今始まる。ここは車が輝く場所、命が光る場所、だからドリフトはやめられない――!

映画『ALIVE HOON アライブフーン』

映画『ALIVE HOON アライブフーン』
(C)2022「アライブフーン」製作委員会

-STORY-

大迫力のライド感!全身を貫く衝撃!
五感が炸裂するスピード!
究極体感ドリフトエンターテイメント!

解散の危機に瀕するドリフトチームがスカウトしたのは、内向的な性格から人付き合いが苦手だが、ゲームにだけは驚異的な才能を放つゲーマー・大羽紘一。実車でもその力を発揮する紘一だったが、彼の前に生死をかけてレースに挑む者たちが立ちはだかる。今、紘一の覚醒したテクニック・情熱・勇気、そしてチームワークは、バーチャルとリアルの壁をブチ破り、新たな極致へー

-大羽紘-

e-sportsで日本一を獲得したゲーマー。リアルレースでのドリフト日本一に挑む。命をかけたリアルの厳しさと、仲間との絆を知る。

野村周平

大羽紘一 × 野村周平

これまでも“人前で自身のことを発信しない役”は演じたことがあったので『大羽紘一』という青年自体は分かりやすかったのですが、ゲームをあまりしてこなかった僕としては「e-sportsをプロとしてやっている」という設定が難しかったです。もう純粋にe-sportsが本当に難しいんですよ(笑)。僕の場合は実際に車を運転することが好きなのですが、いろいろなサーキットのコースが走れるというのはゲームならではの魅力だと思いました。まだ免許が取れない年代の子が幼い頃からe-sportsのグランツーリスモのゲームをし続けていたら、リアルでも相当運転が速くなる気がします(笑)。ゲームといえど、そのぐらいリアルにいろいろな部分が再現されているんです。

実車との違いはどういったところだと感じましたか?

やっぱり“G”や音などの感覚的な部分ですかね。目線の使い方も少し異なっていました。プロとしてレースに出たりされている方々からすると、ケガをする心配がないため、いつもよりチャレンジした走行ができるといった部分でも大きな違いが出てくると感じました。

野村周平

そんな車好きの野村さん、
今作に出てくる個性豊かな車たちの中で
特にお気に入りだった車体はありましたか?

全部好きでした。だって全部個性豊かな車なんですもん(笑)。車って生き物みたいで、乗らなかったら拗ねるんです。逆にずっと乗られていたら誰が見ても整備が行き届いている車だってことが分かりますし。今回に関しては整備されまくっているピッチピチの車だったので、車好きとしては見ていて幸せでした。言ってみれば、ずっとピッチピチのギャルを見ているようなものです(笑)。

とても分かりやすい表現です(笑)。
そんなピッチピチの車と共に
トップレーサーの方も
現場にいたとお聞きしたのですが、

レーサーの皆さんとの印象的だったエピソードは
何かありますか?

良い意味でクレイジーな方ばかりでした(笑)。皆さん、10代の頃からずっとドリフトの世界でやってこられていて、成長しても尚ドリフトに懸けてきている方たちなので、僕ら一般人には分からないクレイジーさが備わっているんですよね。テクニックに備わったクレイジーさと、ご本人のクレイジーさが一致している方が多くて。尚且つそこに“安全”をきちんと備えられているのが、さすがプロだな、と。もちろん考え方などはそれぞれ違うんですけれど、プロの皆さんに統一して言えることは“クレイジーさの一致”だと思います。

野村周平

現場でドリフトをご覧になってみていかがでしたか?

僕自身はもともとドリフト好きなので、実際に見たことがあったのですが、初めてドリフトを見た時のことを思い出してみると「うわー!すごい!」と血肉踊るようなテンションになっていました。実際にドリフトをされている方たち、ドリフトファンの方たちが「もっともっと!」とハマっていく気持ちもすごく分かります。

作中のカーシーンで、
野村さんの注目シーンはありますか?

序盤に陣内(陣内孝則)さんがクラッシュするシーンがあるのですが、僕、その撮影を実際に現場で拝見していて。あれだけのスピードを出しながら、自分の安全を上手く保ってクラッシュまでする、それって車が手足のように自分に馴染んでいないと無理なことだと思うんです。それを臨場感たっぷりに出来ているのが「さすがプロだな」と思いました。実際に何度もクラッシュしたことがある人だから出来ること、それが詰まったシーンになっていると思います。安全に配慮しながら迫力あるクラッシュシーンが出来るプロのドライバーさんの素晴らしさを改めて思い知らされました。

野村周平

「内向的な主人公が好きなものを武器にしてゆく」
といった役柄を多く演じられている野村さん。
実際に「好きなもの」が多い野村さんの
〈好き〉の見つけ方を教えてください。

全部、自分次第なものが好きな気がします。車でもバイクでも自分が乗っていて壊れたら、それって自己責任じゃないですか。釣りだって、釣れなかったら自分のせいですし。自分を自分で奮い立たせることが出来るものが好きなんですよね。チームものになると、全体の責任になってしまうので自由に動けないことも出てくるけれど、僕はとにかく〈自由〉が好きなので、趣味を見つける時はそこに限ります。

対、人で闘うものよりも
自分自身との闘いが好きなんですね。

そうですね。限界がないものが好きなのかもしれないです。魚も車も、無限なんですよ。人と闘うものってどうしても限界が出てくるけれど、例えば車だったらスピードからカスタムから無限のものだらけですし、魚だってサイズが無限にいますし。どれだけやっても終わりのないものに惹かれるんだと思います。

野村周平

Dear LANDOER読者
about映画『ALIVE HOON アライブフーン』

この作品に込めたメッセージは「車って楽しいよ」ということ、そしてどんな世界でもそうですけど「チームワークは大事だよ」ということ。車離れが増えていることに加えて、作中に出てくるような車に乗る人が少なくなっているからこそ、この作品で車の魅力が届けばいいなと思っています。もちろん、作中に出てくるような車は簡単に乗れるものではないのですが、それでも乗り続けられる車であって欲しいな、と。ガソリン車が少なくなってきている今でも、こうやってガソリンをフルに使って走るような車たちもいますし、そういった個性も車の楽しいポイントだと思うんですよね。電気自動車も含めて、乗り物を好きになっていただけたら嬉しいです。

野村周平

野村周平(28)

のむら しゅうへい

1993年11月14日生まれ。
〈無限〉に広がる自分だけの平原を、
大胆に、大切に遊び尽くす実直なDOER

映画『ALIVE HOON アライブフーン』
2022年6月10日(金)ロードショー

出演:野村周平 吉川愛
   青柳翔 福山翔大 /モロ師岡 土屋アンナ
   きづき/本田博太郎
   土屋圭市(友情出演)/陣内孝則
監督・編集:下山天
配給:イオンエンターテイメント

映画『ALIVE HOON アライブフーン』
(C)2022「アライブフーン」製作委員会

Staff Credit
カメラマン:田中丸善治
ヘアメイク:矢口健一 
スタイリスト:清水奈緒美
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:吉田彩華