【豊田裕大× 大倉空人】映画『レッドブリッジ』〈欲〉と〈拳〉に真っすぐすぎる愛くるしい不良たちとファンキードライブへ出発!

豊田裕大× 大倉空人

映画『レッドブリッジ』
〈欲〉と〈拳〉に真っすぐすぎる
愛くるしい不良たちと
ファンキードライブへ出発!

金がない、学もない、女もいない。何も持たない若者たちのドタバタ劇…そう思って観始めたはずなのに、気づけば傍で「羨ましい」と思いながら彼らを見守っていた。何も持っていないということは、何でも持てるということ。彼らが唯一持っている〈仲間〉は、誰もが簡単に手に入れられる存在ではないということ。不良仲間ってきっと、“良”い顔なんかしなくても、離れることなんて到底“不”可能な、愛すべき奴らのことだ。貪欲に自分を探し続ける不良仲間たちと、危険でファンキーなドライブを謳歌して――

映画『レッドブリッジ』

映画『レッドブリッジ』
(C)2022BBB

-Story-

仲間を助けに東京へ!
金もない 学もない 女もいない 何も持たない不良少年たちの
旅路の行方は―!?

少年院生活を終え地元茨城に帰ってきた今西大輝が、少年院で同部屋だった小日向健の危機を聞き、同じく少年院で出会った仲間の坂口海斗、巻龍一と共に健を救うために行く先々でトラブルを引き起こしながら、奪った車で東京へと向かう。金がない、学もない、女もいない。何も持たない若者たちの旅路の行方は!?

-今西大輝/豊田裕大-

腕っぷしが滅法強く友情に熱い青年

-坂口海斗/大倉空人-

短気で喧嘩っ早い明るい青年

豊田裕大× 大倉空人

初めましての印象 & 撮影を経ての印象

豊田裕大(以下、裕大):初めて空人を見た時、ビジュアルが整っていて明るくて、だけど芯が通っていて言いたいことをハッキリ言う人だと思いました。そこから撮影を経て「信頼をおける人だな」と思うようになり、さらに仲良くなりたい気持ちが増していきました。

大倉空人(以下、空人):嬉しいです。

裕大:目標ややりたいことを強く持っている人なので、見ていると安心しますし「自分も頑張らないと!」と思わせてもらえるんです。初めましての時からプラスの印象だったのが、さらにプラスになった、といった感じですね。

空人:僕が裕大を最初に見た時のイメージは「存在感のあるクールそうな人」でした。

裕大:「クールそう」はよく言われる (笑)。

空人:でも、オーディションが終わった時に、わざわざ走って追いかけて来て「タメ口でいいよ」と、話しかけてくれたんですよ。年上を感じさせないフランクさがありつつも、しっかりしていて、僕も初対面からプラスのイメージしかなかったです。

裕大:信号機の前で話したよね(笑)。

空人:そうそう、信号機の前(笑)。初めて話した時から「こんな作品にしたい」「ここ、少し難しいよね」と、心を開いて話してくれたので、僕も自分を見せることができたんです。「分からないことがあれば相談して」とも言ってくれて。それで相談をしたら本当に丁寧に返事をくれるんですよ。

裕大:これはお互いなんですよ、お互い。

空人:いやいや!電話でも話を聞いてくれたり、「この映画観たら参考になると思うよ」と映画作品を共有してくれたり、撮影の前から裕大に対する信頼感がどんどん強くなっていました。撮影中のこだわりもすごく強いんですけど、それが意地っ張りのこだわりではなくて、一つ一つのシーンにちゃんと向き合って「みんなで良い物作ろう」と思っている、芯の強さがゆえのこだわりなんです。本当に尊敬する部分がたくさんあって、僕ももっと仲良くなりたいと思いました。

豊田裕大× 大倉空人

一つの作品を共に作った仲間としての絆を感じます。
今作は、監督と役者の皆さんで
現場でも積極的に話し合いをされていたと
お聞きしました。

空人:山嵜(山嵜晋平)監督が役者の提案を聞いてくださる方で、会話の間や、動きのタイミングも委ねてくださることが多くて。監督には監督のプランやイメージがあるはずなのに、まずは僕らに「ここはどう考えてます?」と聞いてくださるんです。そこで出た意見をすべてプラスに変えてくださるので、監督と僕たちがしっかりコミュニケーションをとることができる楽しい現場でした。

裕大:アドリブも割と多かったんですけど、その時も自分たちで「ここ、こうしよう」と話し合って監督に提案していました。掛け合いのシーンは長回しが多かったので、そこで急に生まれるアドリブもあったりして(笑)。そういったアドリブもみんなでちゃんと対応して、グループ感を強めながら一つのシーンを作り上げていました。撮影以外の部分での僕たちの関係も作中に反映されていたのかな、と思います。

序盤の男子トイレのシーンで、
すでに出来上がっている関係値を感じました(笑)。

裕大:確かに、どこで明確に仲良くなったかは『レッドブリッジ』では描かれていないですからね。あとは男子たちの下ネタが結構多いから…(笑)。

空人:下ネタのオンパレードだもんね(笑)。裕大は体張ってるシーンが多かったけど、どんな気持ちだった?

裕大:ずっと下ネタ言ったり、体張ったりしてるから楽しかったよ(笑)。だって大輝のしていることって、普段であれば絶対にできないことじゃないですか。公でバカになっても許されるし、普通であれば隠すような悶々とした気持ちを堂々と表現しても許されるし(笑)。撮影期間は本当に楽しかったです。

いたるところに、
等身大の姿や熱い絆が詰まっていました。

初共演のお2人ですが、お互いの芝居の好きなところや
印象に残っているシーンはありますか?

空人:僕が好きなのは、裕大の〈存在感〉。立っているだけで画になりますし、スクリーンで観た時にも改めて〈存在感〉を感じました。現場でお芝居を見ていて思ったのは、常にナチュラルなのに感情の動きに応じて分かりやすい表現がちゃんとされているということ。素直に「うわ、すごい。こういうお芝居いいな」と思いました。

裕大:ありがとう…、何か恥ずかしいね(笑)。

空人:あははは(笑)。

裕大:空人はすごく細かく考えながら役を作っている印象が強くて。実際に悩んでいるのを僕に聞いてくれたりもしていましたし、熟考しながら撮影に挑んでいる姿も見ていたので、お芝居を見た時に「悩んでいた割に出来てるじゃん!」と思ったのを覚えています(笑)。現場で悩んでいた薬物を使った後の海斗の表現も、スクリーンで観た時にちゃんと表現されていて。傍で考え込んでいるのを見ていたので、何だか僕まで「良かった!」と思いました。

空人:僕が演じた海斗は、もともとのテンションが高い人なんです。僕の引き出しには“薬物を使ったらテンションがハイになる”という知識しかなかったので、「シラフの状態であれだけハイテンションな人のテンションが、はたしてさらに上がるのか?」という疑問があって(笑)。

裕大:さらにハイになったら、もう白目剥いちゃうレベルだよね(笑)。

空人:そうなんだよね(笑)。そのへんも監督やみんなと話して「逆にローでいいんじゃないか」と意見をもらって。それで実際にやってみたら監督が「めちゃくちゃいいじゃん」と。自分の知らない世界を役を通して表現するのは難しい挑戦でした。

Dear LANDOER読者
about映画『レッドブリッジ』

豊田裕大× 大倉空人

From 今西大輝役/豊田裕大

この映画はセンシティブなシーンが多く、そういった題材を扱った作品だからこその〈非日常的〉な面白味や感覚を味わっていただけるのではないかと思います。僕自身もその面白さを作品を観て感じました。観てくださる皆さんには、考えすぎることなく体と心で観ていただきたいです。各々が何かの罪を犯して少年院に入った不良少年たち、傍から見れば「あの人の人生残念だな」と思われるような人生を送っている彼らかもしれないけれど、そうではなく、たった一つのボタンの掛け違いでその人生を歩むことになってしまった“彼らのバックボーン”を感じ取って欲しいな、と。そして映画を観終わった後に、何か一つ今までとは違う視点が生まれていたら、観終わった先でもこの映画の面白さが続くと思うので、是非そこまで含めて楽しんでいただければと思います。

豊田裕大× 大倉空人

From 坂口海斗役/大倉空人

『レッドブリッジ』に関しては「健を助ける」という物語を軸に、流れゆく日常のワンシーンずつに登場人物それぞれの感情の動きがあるので、そういった部分を楽しんでいただきたいと思います。『レッドブリッジ ビギニング』に関しては、男の友情が芽生えて構築されていくところまでが丁寧に描かれているので、是非、そのストーリーを楽しんでください。

豊田裕大× 大倉空人

豊田裕大(23)

とよだ ゆうだい

1999年4月10日生まれ。
内観の上に咲いた花を大切に育み、
表現要素として惜しみなくアウトプットしてゆくDOER

豊田裕大× 大倉空人

大倉空人(20)

おおくら たかと

2002年4月12日生まれ。
人に対する純粋なリスペクトを忘れず、
曇りのない青空のように凛然と目標へ歩みを進めるDOER

映画『レッドブリッジ』
2022年6月4日(土)~池袋HUMAXにて公開決定

出演:豊田裕大 大倉空人 兵頭功海 松尾潤 
   木田佳介 菅原健 上野鈴華 葵うたの
   高橋綾沙 中屋柚香 高橋里恩
   手島優 川瀬陽太
監督:山嵜晋平 脚本:山本甲斐
主題歌:「産声ひとつ」フラワーカンパニーズ
(株式会社フラワーカンパニーズ/チキン・スキン・レコード)

映画『レッドブリッジ』
(C)2022BBB

Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教 
ヘアメイク:杉浦優(豊田)/増澤拓也(スタジオまむ)(大倉)
スタイリスト:Emiy(豊田)/清水拓郎(大倉)
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:吉田彩華