静かにずっと〈思い〉を抱きしめている貴方へ

-Introduction-
広瀬すず、杉咲花、清原果耶、奇跡のトリプル主演。
『花束みたいな恋をした』の脚本・坂元裕二と
監督・土井裕泰の最強タッグ再び——
大ヒット映画『花束みたいな恋をした』から4年。脚本家・坂元裕二と監督・土井裕泰が再びタッグを組みました。「カルテット」(17)、「anone」(18)、「大豆田とわ子と三人の元夫」(21)、「初恋の悪魔」(22)など連続ドラマの金字塔を数多く手掛ける一方、『花束みたいな恋をした』(21)以降、『怪物』(23/第76回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞)、『クレイジークルーズ』(Netflix)、『ファーストキス 1ST KISS』(2/7公開予定)など映画でも精力的にオリジナル作品を発表し続けている脚本家・坂元裕二が新たに書き下ろした本作。監督を担うのは、第44回日本アカデミー賞にて計11部門で優秀賞を受賞した『罪の声』(20)や異例のロングランを記録した『花束みたいな恋をした』監督の土井裕泰。映画初のタッグから4年、本作で再びチームとなりました。主演に迎えるのは、広瀬すず、杉咲花、清原果耶。NHK連続テレビ小説で主演をつとめた他、ドラマや映画でも多数の主演作を持ち、真に実力のある国民的俳優としてトップを牽引する3人が、奇跡のトリプル主演として、坂元裕二の新作脚本に集いました。また、横浜流星、小野花梨、伊島空、moonriders、田口トモロヲ、西田尚美など贅沢なキャストたちが、3人の切実な片思いの行く末に寄り添います。悩み迷いながら、それでも誰かを思い続けることを止めない、美咲、優花、さくらの3人。優しさを失うことなく前を向く彼女たちの、まぶしいほどの命のよろこびを描く希望の物語。
-Story-
3人で、ずっとずっと片思い
現代の東京の片隅。古い一軒家で一緒に暮らす、美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)。仕事、学校、バイト、それぞれ毎日出かけて行って、帰ったら3人一緒に晩ごはん。リビングでおしゃべりして、同じ寝室で寝て、朝になったら一緒に歯磨き。お互いを思い合いながら穏やかに過ごす、楽しく気ままな3人だけの日々。だけど美咲には、バスで見かけるだけの気になる人がいて、そのことに気がついた2人は…。もう12年。家族でも同級生でもないけれど、ある理由によって強い絆で結ばれている3人。それぞれが抱える、届きそうで届かない〈片思い〉とは——。

伊藤さとり’s voice

菅田将暉×有村架純で大ヒットを記録したラブストーリー『花束みたいな恋をした』の脚本家・坂元裕二と監督・土井裕泰が再びタッグを組んで世に放つのは“永遠の片思い”について。叶わない思いを抱える3人の女の子の未来の行方を優しく綴る『片思い世界』は、すべての人に通じる“誰かへの思い”をテーマにした愛の物語だ。
3人はそれぞれ気になっている人がいる。それはバスで会う誰かだったり、会えない親族だったり、許せない相手だったり。本作は「恋愛」というカテゴリーだけに止まらず、嫉妬や憎しみにも目を向けた、生きる上で湧き上がってしまう様々な感情に焦点を当てた映画なのだ。だけど、それが報われない思いだったらどうなのだろうか。ここに脚本家の坂元裕二は注目し、目を背けながら楽しく過ごしてきた女の子達がどうやって乗り越えていくのかを、柔らかな色合いで見守る画を生み出す土井裕泰監督に再び託したのだ。
嫌な感情が湧き上がっても、自ら気づかないふりをする。それもまた防衛本能なのだけど、果たしてそれでいいのか。たとえば好きな人と両想いになれないと分かっていながらその人だけを想い続けるのは、果たしていいことなのか。今のままが幸せという感情の根底には何が潜んでいるのかを探る本作では、やがて知る衝撃の事実に胸が締め付けられる。しかし主人公達が自分とは違う状況でも、映画が伝えようとしているメッセージは間違いなく刺さるのだ。
言葉にしたら今の関係が終わってしまうと思い、怖いから言えない。現実を受け入れるのが怖くて見て見ないふりをする。その人のことが憎くてずっと負の感情を抱えたままでいる。「思い」にはいろんなタイプがあり、良い感情も悪い感情も全部、人間は持ち合わせているのだ。それ自体は自然なこと。それを映画は3人の共同生活を通して、友達となら乗り越えられることもあると伝えていた。どうして彼女達はずっと一緒なのか。その謎が解明できた時、私達は「前に進まなきゃ」と思うはずだ。自分なりに向き合って納得できる感情で終われば、良い方向へと進める。手を繋いでいてくれる誰かがいることを忘れなければ、失うものなんて実は何もないのだ。
映画『片思い世界』
4月4日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
出演:広瀬すず 杉咲花 清原果耶
/横浜流星
/小野花梨 伊島空 moonriders
田口トモロヲ 西田尚美
脚本:坂元裕二
監督:土井裕泰
配給:東京テアトル、リトルモア
