諦めたくない、
諦めきれない夢がある〈貴女〉へ

映画『あのこと』

諦めたくない、
諦めきれない夢がある〈貴女〉へ

映画『あのこと』
© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS
– FRANCE 3 CINÉMA – WILD BUNCH – SRAB FILMS

-Introduction-

ポン・ジュノ率いる審査員全員一致
第78回ヴェネチア国際映画際金獅子賞受賞!
世界が息を呑んだ衝撃の映画体験

『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞®4冠に輝いたポン・ジュノ監督が、審査員長を務めた2021年ヴェネチア国際映画祭での最高賞受賞を皮切りに、世界の映画賞を席巻。決して見逃せない傑作が、ついに日本にも衝撃の嵐を送りこむ!舞台は1960年代、法律で中絶が禁止されていたフランス。望まぬ妊娠をした大学生のアンヌが、自らが願う未来をつかむために、たった一人で戦う12週間が描かれる。この作品の特別なところは、本作と対峙した観客が、「観た」ではなく「体験した」と、語ること。全編アンヌの目線で描かれる本作は、特別なカメラワークもあり、観ている者の主観がバグるほどの没入感をもたらし、溺れるほどの臨場感であなたを襲う。原作はノーベル賞に最も近い作家とリスペクトされるアニー・エルノーが、自身の実話を基に書き上げた「事件」。主演は本作でセザール賞を受賞したアナマリア・ヴァルトロメイ。タイムリミットが迫る中、闇をくぐり抜け、アンヌがたどり着く光とは?身を焦がすほどの映画体験をあなたに──。

-Story-

1960年代、中絶が違法だったフランス。
大学生のアンヌは予期せぬ妊娠をするが、
学位と未来のために今は産めない。選択肢は1つ──。

アンヌの毎日は輝いていた。貧しい労働者階級に生まれたが、飛びぬけた知性と努力で大学に進学し、未来を約束する学位にも手が届こうとしていた。ところが、大切な試験を前に妊娠が発覚し、狼狽する。中絶は違法の60年代フランスで、アンヌはあらゆる解決策に挑むのだが──。

伊藤さとり’s voice
伊藤さとり’s voice
映画『あのこと』

今や女性の社会進出が当たり前となり、子育てだって男性も参加する時代。だけど本当に平等になってきているのだろうか?恋人があなたに向かって「結婚して子どもが欲しい」と言ってきたらすんなり頷けるのだろうか?

映画は、そんな女性の人生を変えてしまう“妊娠”に焦点を当て、セックスしただけなのに妊娠が発覚したことで、人生を揺るがす禁断の大事件へと発展していく様をまるで自分ごとのように見せていくのだ。カメラは主人公の大学生・アンヌを捉え、彼女の強い思いや悔しい表情を淡々と見つめていく。時代はフランスに中絶禁止法があった60年代。予期せぬ妊娠でさえ中絶に医師が加担するだけで重罪になるのだから、誰も彼女の願いを叶えようとはしない。アンヌはただ自分の夢を途中で諦めたくないだけなのに。

劇中、まるでアンヌの思想が間違っているかのような人々の対応が映し出される。「子どもを堕ろすことが何故いけないのか?」誰も手助けしてくれないと分かった時、果たして自分だったらどうするのだろうか?そしてもし自分の友人がアンヌの立場だと告白されたら、アナタはどんな声がけをするだろうか?

今もまだ中絶禁止法が施行されている州や国がある。
それを踏まえ、妊娠により未来を奪われそうになったアメリカ人の少女が中絶を願う映画『17歳の瞳に映る世界』が2020年ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞。フランス映画『あのこと』も2021年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(最高賞)を受賞している。そしてどちらも監督は女性だ。彼女たちは世界中の女の子達に映画を通して「あなたの選択は間違っていない」と伝えようとしてる。そして「中絶は罪ではない」と。だって出産をするだけであなたの人生は一変するのだ。たとえ男性が子育てに参加しようとも、女性の身体だけが変化するし、自分の時間なんてそう簡単に手に入らない。命を育てるとはそう容易いことではないのだ。だからまだやりたいことがあるのならば、今は産まない選択というのは間違っていないし、誰かが自分の意思を奪うことなどあってはならない。

映画『あのこと』
2022年12月2日(金)Bunkamura ル・シネマ他 全国順次ロードショー

監督・脚本:オードレイ・ディヴァン
原作:アニー・エルノー  
出演: アナマリア・ヴァルトロメイ 

映画『あのこと』
© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – FRANCE 3 CINÉMA – WILD BUNCH – SRAB FILMS
『映画のセリフでこころをチャージ 愛の告白100選』

2022年12月16日(金)発売

名作映画100本に登場する“愛の告白”をこの一冊に!
『映画のセリフでこころをチャージ 愛の告白100選』


伊藤さとりが選んだ、2000 年代を中心とした珠玉の映画に登場する愛を伝えるセリフ、そして心理カウンセラーの資格を活かした恋愛アドバイスを収録。
大ヒット映画『花束みたいな恋をした』で菅田将暉が演じる麦のイラストを担当した、イラストレーターの朝野ペコによる描き下ろしイラスト 100 点も必見!
映画が好きな方に、日常に愛を感じたい方におすすめしたい。
心のチャージをしたい自分に、そして大切な人に贈りたい一冊。

著者:伊藤さとり
イラスト:朝野ペコ

全国の書店 ※12 月 16 日(金)より発売