幸せになるべき〈これから〉の貴方へ

－Introduction－

ディズニーの人気アトラクション、あのホーンテッドマンションが実写映画化！ある親子が破格の条件で手に入れた、豪華すぎるマイホーム。だがそこは、999人のゴーストが住むという“呪われた館”だった。二人を救うため、かなりクセが強い4人の心霊エキスパート（超常現象専門家、歴史学者、霊媒師、神父）が集結。果たして、この館に秘められた謎とは何か…？ “恐怖”と“笑い”がノン・ストップで押し寄せるアトラクション・ムービーが誕生する。

－Story－

本作物語の舞台は999人のゴーストが住む館“ホーンテッドマンション”。生活を始めるため医師である母親と9歳の息子は、ニューオーリンズの壮大だけどちょっと不気味な館に引っ越してくる。しかし、この館は何かがおかしい…。二人の想像をはるかに超える不可解なことが止まらない。この館の謎を解明するため、ゴーストを信じない心霊写真家・ベン（ラキース・スタンフィールド）、調子が良すぎる神父・ケント（オーウェン・ウィルソン）、何かと大げさな霊媒師・ハリエット（ティファニー・ハディッシュ）、幽霊屋敷オタクの歴史学者・ブルース（ダニー・デヴィート）の4人に助けを求めることに。だが、このエキスパートたちもワケアリのメンバー…。館に住む999人のゴーストたちと、仕掛けられた数々のトリック。不気味な体験を通して、メンバーたちは遂に館に隠された悲劇的な真実に気づき始めるのだった…。

伊藤さとり’s voice

東京ディズニーランド開園当時から存在する「ホーンテッドマンション」。子供も楽しめる“楽しい幽霊屋敷”は、今やハロウィンシーズンともなると『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』仕様に変わる人気のアトラクションだ。これが映画となったらどうなるのか？実はエディ・マーフィ主演で2003年にも『ホーンテッドマンション』は作られているが、今回はそれとは全く違うお話で、ディズニーランドのアトラクションの風味がより効いた作品になっているのがポイント。

そもそもこのアトラクションは、カリフォルニアのディズニーランドが1955年にオープンする前から建設計画があったそうで、内容について難航し子供も楽しめるお化け屋敷にしようということで1969年にニューオリンズ・スクエア内にグランドオープン。 だから映画の舞台はニューオリンズ、子供も楽しめるというコンセプトにも合うように、母と息子が幽霊屋敷に引っ越してきてしまうストーリーになっている。しかもアトラクション同様、この屋敷には999人のゴーストが存在するという設定だ。

しかも本作の監督はディズニーランドのキャストを務めていて、休憩時間には「ホーンテッドマンション」に乗っていたという生粋の「ホーンテッドマンション」ファンであるジャスティン・シミエン。だからこそ観客である私たちは、アトラクションの真の物語に触れたような感覚で映画を楽しみ、見終わる頃にはアトラクションの「ホーンテッドマンション」に乗りたくなる感情を持ってしまうのだ。一度入ったらまた戻らなければいけなくなってしまう幽霊屋敷。そこにはアトラクションに登場する幽霊の花嫁や、こちらを見ている肖像画が並ぶ長い廊下や、縦に伸びる部屋、あの占い師の首が入った水晶、しかも私達を運ぶ椅子をモチーフにしたような演出、更にはアトラクション内の名曲までアレンジされて流れるんだからたまらなく楽しい映画だ。

けれど描かれるのは、過去の哀しい思い出に浸ってばかりいると幸せに気づけないという、まさかの「愛」がテーマ。深い哀しみからの脱却法まで教えてくれるディズニーらしい作品なのだ。キャストもコメディが得意なオーウェン・ウィルソンやダニー・デヴィートといった俳優も参加し、心霊写真家や悪魔祓い神父、幽霊屋敷の専門家、霊媒師といった映画オリジナルのキャラクター達がゴースト退治を繰り広げる。だから笑えるのだが、ミステリアスな儀式や霊たちの大騒ぎにドキドキした後、まさかの切ない愛に涙する、感情まで慌ただしく動かされるゴーストファンタジーだった。ちなみにイケメン俳優、ジャレッド・レトの意外過ぎる姿に気づかない人も多いかも。とにかく満足度が高いエンタテインメントなので誰かを誘って観るのがオススメ。

映画『ホーンテッドマンション』
2023年9月1日（金）より大ヒット上映中！

監督：ジャスティン・シミエン
出演：ロザリオ・ドーソン／オーウェン・ウィルソン／
　　　ティファニー・ハディッシュ／
　　　ラキース・スタンフィールド、　
　　　ダニー・デヴィート、ジャレッド・レト／
　　　ジェイミー・リー・カーティス
原題：Haunted Mansion
配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン

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