【佐藤寛太】ドラマ特区『あせとせっけん』〈純愛×オトナ〉な物語が放つ恋の”におい“不器用に”あせ“をかく2人を愛して

DRAMA LAND
2022.01.31

ドラマ特区『あせとせっけん』
〈純愛×オトナ〉な物語が放つ
恋の“におい”
不器用に“あせ”をかく2人を愛して

何かに一生懸命情熱を注ぐことを「あせをかく」と、表現することがある。そんな風に表現のひとつとして“あせ”を用いる反面、“あせ”からも“におい”からも私たちは遠ざかろうとしてしまう。広い世界の片隅で、“におい”を遠ざけようとする女の子と“におい”を追いかけたい男の子が出逢ってしまったら――そこにはきっと、とんでもなく矛盾の生じる恋が生まれるはず。本能と理性が入り混じる純粋なオトナの恋に“あせ”をかく、愛おしい2人の恋の“におい”を楽しんで。

ドラマ特区『あせとせっけん』

－イントロダクション－

化粧品＆バス用品メーカー『リリアドロップ』で商品開発プランナーとして働く、名取香太郎（佐藤寛太）は、香りの嗅ぎ分けを得意とする、究極の“においフェチ”。ある日会社の廊下で、とっても気になる“におい”に出会ってしまう。そのにおいに導かれるように近づいていくと、そこにいたのは…経理部で働く、八重島麻子（大原優乃）だった！重度の汗っかきで小さい頃に「汗子」とからかわれた経験がある麻子は、汗やにおいにコンプレックスを感じていて、人目をはばかるように、こっそりトイレでデオドラント製品を使うことが日課。ある日、念入りににおいケアをし、廊下を歩いていると…突然、香太郎からにおいを嗅がれー!?「あなたのにおいにビビッときました」と言われた麻子は、不審に思い、その場を立ち去ってしまう。その後も、香太郎は幾度となく麻子の“におい”を追い求め続け、商品開発のプレゼンのために「1週間嗅がせてほしい」と言われた麻子はその勢いに負け、協力することに。そして香太郎は、本当に毎日麻子のにおいを嗅ぎにくるようになり…。一方麻子は香太郎の商品開発への真っ直ぐな思いと、健気な姿に次第に惹かれるようになり…。香太郎もまた“におい”だけでなく、麻子自身の魅力に気づきはじめ、ひょんな出来事から一夜を過ごしてしまい―!?“におい”で繋がる究極のフェチラブストーリーが始まるのだった。

－名取香太郎－

29歳。究極の“においフェチ”であり、その香りが何か瞬時に嗅ぎ分けられる。化粧品＆バスメーカーの『リリアドロップ』で商品開発部として働いていて、持ち前の「鼻利き」で重宝されており、仕事っぷりも評価されている。何事にも真っ直ぐで、嘘がつけない性格。麻子の“におい”に興味を持ち、毎日嗅ぎたいと思っている。

『あせとせっけん』× 佐藤寛太

『あせとせっけん』は、もともと原作を読んでいた作品。ただ、正直最初に読んだ時は成人向けの漫画だと思ったんです(笑)。でも読み進めていくうちに、コメディーパートのテンションや会話劇の楽しさにすっかりハマりました。ラブストーリーにしては珍しく割と早い段階で主人公同士が結ばれるんですけど、そこからの名取と麻子さん、2人の純粋さが「21世紀にこんな人間いるの！？」というほどに絶滅危惧種の天然記念物ものなんです。読んでいて本当にほのぼのするし、心が温かくなるし、思わず笑みがこぼれてしまうし(笑)。オトナなシーンも確かに見どころの一つなんですけど、それ以上にここまで純粋なラブストーリーとはなかなか出会うことができないと思っています。名取香太郎という男を演じられてすごく楽しいです。

キュンキュンするラブストーリーと共に
“人から必要とされることの尊さ”
みたいなものも描かれていますよね。

そうですね。作中での繊細な描写が多いのが麻子で、無自覚に自分の想いを伝えて動かしていくのが名取。彼の素直さが良いように働く時もあれば、無自覚な勢いが麻子さんを傷つけてしまうこともあって。そういった“人対人”の感情の動きが丁寧に描かれている作品だと思いますし、この2人が出逢い、お互いを必要とし合うことでそれぞれが変わるキッカケになっている気がしますね。

結ばれて、ラブラブで…と、
それだけじゃない描写もすごく多いですもんね。

そうなんです。どんなに大事にし合っている2人でも、どうしようもなくギクシャクしてしまう時ってあるじゃないですか。オトナの純愛をもとにストーリーが展開しながらも、そういった2人の葛藤を繊細に描いている作品を他にあまり知らなくて。そういった作品の主人公を演じることができて本当に光栄です。

佐藤さんはどの作品でも
「自分がその役を演じる意味」を
考えられているイメージなのですが、
今回名取を演じるうえで、
その意味をどう考えられましたか？

原作の“名取が何よりも麻子さんを大事に想う気持ち”は忠実に演じようと思いました。ラブシーンの時だけでなく、普通のシーンの撮影でも「麻子さんを大事にしたい」という気持ちはずっと持っています。名取のいちばんの〈活力〉って、麻子さんを大事にすることだと思うんですよ。だからこそ「麻子さんを一番に愛しているよ」という彼の〈核〉に忠実でないと物語も進まない気がして。それが、今回この作品を麻子役の大原さん（大原優乃）と2人で作っていくうえで僕が一番大事にしている“名取らしさ”かもしれないです。一緒に演じていくからこそ、麻子にも大原さんにも純粋に「楽しく過ごして欲しい、なるべく笑っていて欲しい」と普段から考えていますね。

パートナーとしての絆を感じます。
実際に現場で2人で話し合われたりも？

しますね。これから撮っていく2人のシーンに関する話でいうと、原作の名取って少し昭和なところがある人なんですよ。例えば、2人でいる時はほとんど麻子さんが料理や洗濯といった家事をしていたり…。でも名取も麻子さんも共働きなわけじゃないですか。なので、シーンとしては麻子さんにやってもらうことが多いとしても、そこでの名取の立ち居振る舞いには僕らしさを入れたいと思っています。原作の名取は素直に麻子さんに「ありがとうございます！」と言っているんですけど、ドラマではもう一つ踏み込んだ何かが出来ればいいな、と。きっとその想いが麻子さんにも伝わると思いますし、それを受けた麻子さんの中に「何か（名取に）やってあげたいな」と思えるような気持ちが生まれればいいな、と思っています。そういった2人だけの関係性も表現していきたいですね。

2月2日（水）配信の後半記事では
佐藤さんの語る
〈監督・渋江修平 × 名取香太郎・佐藤寛太〉
についての記事を配信。
お楽しみに！