【市原隼人】ドラマ『おいしい給食 season2』「いただきます」の声と共に笑顔と〈給食〉をあなたに届けます

市原隼人A

ドラマ『おいしい給食 season2』
「いただきます」の声と共に
笑顔と〈給食〉をあなたに届けます

4時間目、残り10分の時間がたまらなく好きだった。ゆっくりと廊下を伝う美味しい香り、ほんの少しざわつき始める学校全体の空気。そのすべてが〈給食〉という、ひとつの会食に向かうための調味料になっていたように思う。「食べることは生きること」――ふと、そんな当たり前のこと忘れてしまいそうになる令和の世に放たれた『おいしい給食 season2』。黍名子中学校の校歌が大自然に響く時、給食バトルの火花が散る―!

ドラマ『おいしい給食 season2』

ドラマ『おいしい給食 Season2』

-あらすじ-

「おいしい給食」は、給食マニアの教師・甘利田幸男と、給食マニアの生徒・神野ゴウによる、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディ。深夜ドラマの定番ジャンル「食ドラ」。そんな中初めて「選択の余地なき食」=「給食」に挑んだ前作は若者からお年寄りまで幅広い層に絶大な支持を得た。前作で転勤になった給食マニアの教師、甘利田幸男。新しい中学に赴任して2年が経っていた。相変わらず生徒達には厳しく接する厳格な教師。だが頭の中は給食の事しかない。毎朝献立を執拗に確認し、ランチタイムに万全を期す。そんな折、甘利田の担任する3年1組に転校生がやって来る。朝、登校してきたその生徒に慄然する甘利田。それは、かつて甘利田と給食対決をくりひろげてきた宿敵、神野ゴウだった…小学校6年間で1,200食、中学まで入れると1,800食の経験値。年代と地域によって異なる献立。世代を超えてみんなが共通の話題にできる給食。続編では、どんな給食が出てくるかにも注目だ。

-甘利田 幸男-

黍名子中学校3年1組担任。生徒の前では厳格な教師だが、その心は「給食のために学校へ来ている」といっても過言ではないほどの給食マニア。

市原隼人

『おいしい給食 season2』× 市原隼人

今回シーズン2をお届けできるのは、観てくださる皆さまのお気持ちの賜物なので感謝しかないです。役者が作品を作る醍醐味は現場での満足ではなく、観てくださった皆さまに満足いただくことだと思います。『おいしい給食』の制作スタッフ、出演者一同の気持ちが観てくださる皆さまに伝わったのだと思うと感激です。

帰ってきた甘利田先生 × 市原隼人

シーズン1から2年の月日が経ち、作中の人物だけでなく、作り手である僕ら自身も自然と成長していると思っていまして。そういった意味で、今作はある種“シーズン1から続くドキュメント作品”でもあるんじゃないかと思っています。第1話で「神野ゴウ(佐藤大志)がでかくなっていやがる!」という甘利田のセリフがありますが、子供たちの成長同様、僕らがいま生きている状況も2年前とは変化している。給食時に机を繋げて食べることができなくなってしまったり、大声で笑い合うことが制限されてしまったりと、物事を一生懸命に楽しもうとする度にブレーキをかけなければいけない状況に誰しも葛藤が生まれたと思うんです。それは、この作品に携わった全員も感じていまして。そんな葛藤も含め、熱い想いがシーズン2には込められていると思います。そして、甘利田のテンションのふり幅にも注目していただきたいです。実はシーズン1の第1話って、いまほどオーバーリアクションじゃなかったんです。それが段々、回が進むにつれて僕らも楽しくなってきてしまって(笑)。シーズン2はシーズン1の一番テンションが上がった段階からスタートするので、是非、甘利田のハイテンションを慈しむように観ていただきたいですね。

神野役の佐藤さんとの
2年ぶりの再会はいかがでしたか?

第一印象は「声変わりしてるな」と(笑)。あとは、背も大きくなっていました。でも、大志の基本の部分はそのままで嬉しかったです。きっと観てくださっている方にも共感していただけると思うのですが、「あ~もう一度あの日に戻りたいな」と思える場所が『おいしい給食』の世界観だったんです。なので、現場に入ると自然と甘利田になれましたし、神野ゴウは神野ゴウとしてそこにいてくれました。

ドラマ『おいしい給食 Season2』

シーズン2では「マイ箸」が登場しますが、
先割れスプーンを使用する時とは
違う見せ方を意識されたりも?

そうですね。台本には「食べる」しか書かれていないので、動きから何から全部自分で考えています。「いざ!」と言って音楽と共に給食を食べていくシーンは長回しで撮影していて、使われる部分はほんの少しだけなのですが、「今回はどうしようかな」「今日は何をしようかな」と、毎回苦しんでいます(笑)。でも、原作のないオリジナル作品だからこそできる「現場で何かを生み出すこと」の喜びや楽しさを精一杯に味わうことのできる現場でもあります。監督と一緒に試行錯誤している時間が「あ、『おいしい給食』の現場に戻ってきたな」という感覚がしてすごく嬉しいです。

あのシーンはアドリブなんですね!
作中では10分前後の給食シーンですが、
実際はどのくらい撮影されているんですか?

給食一食分の撮影シーンに一日まるまる使います。日が暮れても撮影していることもあります。使われないカットもたくさんあって、寂しい気持ちもありますよ(笑)。食べている時は本当にたくさん動いているので体力との闘いです。食べ方に関しては、豪快に食べたり、綺麗にたべたり、慈しみながら食べてみたりと話数ごとの物語に沿った食べ方を意識しています。

市原隼人A

『おいしい給食』といえば
献立の豆知識も楽しみの一つ。

知識を得てこそ理解できる献立もありそうですよね。

非常にたくさんあると思います。献立というものをいろんな視点から見るので、大人から見ると「え~!」と思うような豆知識や地域の特色がよく出ているもの、それは地域の中で子供たちにちゃんと伝えていきたい文化や歴史など、給食にそういったたくさんの〈想い〉が込められているからだと思うんです。今作の献立を通して黍名子地方の空気感もなんとなく伝わるんじゃないかな、と思います。子供にとってみれば和洋折衷、入り乱れた献立が出てくると思う子もいるかもしれませんが、なぜそんなに和食も中華も洋食も一緒に出てきていたのかが『おいしい給食』を観ていただくことで分かっていただけるんじゃないかな、と思います。

大人になって改めて向き合う給食、
味わい深いですね。

僕も子供の頃は「なんでいつもご飯に牛乳なんだろう?」と思っていましたし、いろんなジャンルが一緒に出てくる献立に疑問を感じながらも、そんなことより給食のバリエーションを楽しんでいたことを覚えています。大人になって改めて給食と向き合うことになってみて、給食への思い入れがさらに深くなりました。給食って、3世代またいでも同じ献立が出てきたりするじゃないですか。どんな時代を経ても変わらない献立によって世代が繋がってゆく。そこがこのドラマのひとつの面白さであり、人と人を繋ぐことのできる作品のポイントでもあると思うんですよね。だからこそ、監督とも「どんな方でも、どんな方とでも観ていただける作品にしたいね」と話していました。純粋に笑っていただけるような表面的なダンスやセリフの数々、子供が観ても愛くるしさを感じてもらえる登場人物たちを楽しんでいただきながら、甘利田がぽろっと言う「物事の道徳的な本質」をついた言葉にも注目していただきたいです。

市原隼人

愛くるしいキャラクターたち勢揃いの
『おいしい給食』ですが

いままで出てきた給食アレンジで
「その手があったか!」と驚いた
アレンジはなんですか?

シーズン1の9話に出てきた「アルコールランプ」はずるいですよね(笑)!毎度「あ、すべては発想なんだな」と、思わされます。どんなにアレンジをしても献立自体は変わらないわけじゃないですか。そう考えた時に「楽しむこと」が何よりも大事なんだと感じます。神野ゴウも甘利田も「給食を楽しんでいる」お互いを求めているんですよ。自然と寄り添っていっている感じといいますか。そういった、ライバルでありながら同志のようにお互いを求め合っている関係ってすごく良いですよね。

『おいしい給食 season2』に込めた〈声〉

僕らは、生まれたての赤ん坊から100歳を超えるご年配の方まで楽しんでいただけるエンターテイメントを目指してきました。シーズン2も、目指すは全ての方に送る「栄養になる作品」。『おいしい給食』を観た皆さまに活力をお届けしたいと思っておりますし、滑稽ながらも一生懸命に人生を楽しんでいる甘利田の姿を観て、ご覧いただいた皆さまの人生をさらに楽しくすることができたら嬉しいです。

市原隼人

市原隼人(34)

いちはら はやと

1987年2月6日生まれ。
滾る〈情熱〉を芝居に託し、
自身の“役”の届く先に最大の愛を差し出してくれるDOER。

ドラマ『おいしい給食 Season2』

ドラマ『おいしい給食 season2』

テレビ神奈川、TOKYO MX、BS12 トゥエルビほか放送中。
GYAO!、Amazonプライム・ビデオ、
TSUTAYA TV、Paraviにて見逃し配信中。

各放送情報はこちら

出演:市原隼人
   土村芳 佐藤大志 
   勇翔(BOYS AND MEN)山﨑玲奈
   いとうまい子 直江喜一 木野花 酒井敏也
監督:綾部真弥 田口桂 企画脚本:永森裕二

Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:大森裕行(ヴァニテ)
スタイリスト:小野和美
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:吉田彩華