【佐野勇斗】日本テレビ『真犯人フラグ 真相編』第18話を観たあなたへ

佐野勇斗

日本テレビ『真犯人フラグ 真相編』
第18話を観たあなたへ

ハッと驚く瞬間的な恐怖ではなく、じわじわと近づいてくる日常的な恐怖。それは〈未知〉に対する恐怖か〈人〉に対する恐怖か、はたまた〈世間〉に対する恐怖か。恐怖の芯に触れてしまえば、信じていたものが崩れてしまうような気がして〈人〉の本当の姿から目をつぶる。「知らぬが仏」と言い伝えられてきた言葉には、恐怖と闘う術が秘められているように思う。けれどもし、自分の大切な人が傷つけられてしまったら?守るため、〈人〉に対して瞳を見開き始めた作中の人物たち。彼らとともに“真犯人”の断片をその瞳に焼きつけて――

日本テレビ『真犯人フラグ 真相編』

日本テレビ『真犯人フラグ 真相編』

-Intro-

現在、平和なはずの日本では、毎年、8万5千人以上もの行方不明者が出ている。その中で、緊急性・事件性があると判断され、警察が捜索に乗り出すケースは、ごくわずかだ。警察の判断を覆すのに必要なこと―――それは、世間に注目されることかもしれない。しかし。ひとたび世の注目を集めると、別の“不幸”が生まれる。不可解な事件が起こった時、世の中の人々はこぞって、手に入る限られた情報をもとに、名探偵のごとく“推理”し、その背景の“物語”を想像する。国民の多くが発信するツールを手にした2021年。まさに、一億総“推理作家”時代。数多の人々の口と指とペンによってあらゆる“物語”が生まれ、その“物語”はまた別の“物語”を食らい増殖し肥大化していく…。一体、何が本当で何が嘘なのか…?この物語の主人公は、図らずも、そんな無数の“物語”の“主人公”になってしまった男。ある日、忽然と消えた妻と子供たち―――。必死で行方を捜すが、手がかりすら見つからない。そして。集まった同情は、一夜にして方向転換される。あの旦那が殺したんじゃないの?真犯人フラグが立ったが最後、疑惑の目を向けられ、追い詰められていく主人公。愛する家族を無事取り戻すことはできるのか・・・!?果たして、真実はどこにあるのか!?半年間の壮絶な戦いが始まる―――!!この事件、あなたなら、どんな“物語”を想像しますか?

-橘 一星-

光莉の彼氏。大学4年生。アメリカ留学後、2年前にITベンチャー『プロキシマ』を立ち上げた若手起業家。都心のシェアオフィスの一角で自社を経営している。凌介と共に失踪した家族を捜索することに。

佐野勇斗

2クール放送の今作ですが
一星の動きは真相編前からすでに分かっていた…?

実は以前インタビューしてもらった時(2021.11前回記事)から一星の大枠の動きは分かっていました(笑)。具体的な部分までは聞いていなかったのですが、一星の存在が第18話のように変化することは企画書やプロット(大まかな台本)で知っていましたね。

今回は、
そんな“以前”のインタビュー時の佐野さんから

いまの佐野さんへ預かったメッセージを
持ってきました。

真相編まで進んだ佐野勇斗へ

まずは「ちゃんとセリフを覚えろよ」と伝えたいです。今回はセリフ量がかなり多く、昨日の撮影でもセリフの量に精神的にやられてしまったんです…。今後はきっといま以上にセリフ量の多いシーンや感情があらわになる芝居が増えてくると思うので、とにかく頑張ってほしいですね。もうその頃には後々の展開などもわかってきていると思うので「怪しまれないように」というのも違うとは思うんですけど…多少は話題になっていてくれたら嬉しいです(笑)。(2021.10)

ありましたね!そうそう。この「心が折れた」と話している撮影の日のことは、いまでも忘れられません(笑)。話しているように、取材してもらった日の前日がちょうどセリフ量の多いシーンの撮影日だったんです。クランクインしてまだ間もないうえ、台本を一気に1話から5話まで貰っていた時で。その時の一星は説明セリフがものすごく多かったんですよ。僕としてはちゃんと覚えていったつもりだったんですけど、いままでのセリフの覚え方じゃ足りなかったようで…。いざ撮影になった時、自分の納得いく芝居ができず「すごく悔しい」という日記を書いたことを覚えています。

佐野勇斗

佐野勇斗

忘れられない一日だったんですね。
あとは「怪しまれないように話題になって欲しい」
とも仰っていますね。

そう、この時点ではすでに第18話での展開を知っていたからこそ、それまでは「怪しまれないようにしないと」と思っていたんだろうな。一星が動き出す前に怪しまれてしまったら、今回の展開の振り幅が活きてこないと思ったんです。やっとここまでくることができたので、観ている方には思いっきり驚いてもらえればと思います(笑)。

毎話、驚きの連続です(笑)。
ちなみに放送をご覧になってみて
佐野さん自身が
印象に残っているシーンはありますか?

かがやきの世界のバタコさん(香里奈)の登場シーンはすごかったですよね。インパクトのある登場のされ方でしたし、その後の金属バッドを持ったシーンもかっこよかったです。

佐野勇斗

一星の存在感が変わってくる第18話。
第19話へ向けて
観終わった方たちヘのメッセージをお願いします。

え~、まずは2クールという長い間、皆さんを騙していて申し訳ありませんでした!ここまでの一星の動きはいかがだったでしょうか (笑)。考察をするも良し、シンプルに観るもよし、それぞれの楽しみ方で『真犯人フラグ 真相編』を楽しんでください!

佐野勇斗

佐野勇斗(23)

さの はやと

1998年3月23日生まれ。
鋭い〈客観性〉と、ありったけの〈素直さ〉で
触れる人の心にポジティブな栄養を注いでくれる DOER

日本テレビ『真犯人フラグ』

日本テレビ『真犯人フラグ 真相編』
毎週日曜よる10時30分放送

出演: 西島秀俊 芳根京子 佐野勇斗
   桜井ユキ 生駒里奈 柄本時生
   香里奈/田中哲司/宮沢りえ ほか
企画・原案:秋元康 脚本:高野水登

Item Credit
・ニット¥52,800
・シャツ¥27,500
・パンツ¥41,800/以上レインメーカー
・シューズ¥40,700/ニードルズ(ネペンテス)

問い合わせ先
・レインメーカー
京都府京都市中京区鳥帽子屋町502番地
075-708-2280
・ネペンテス
東京都渋谷区神宮前5-44-1
03-3400-7227

Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:望月光
スタイリスト:伊藤省吾
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:吉田彩華