【杢代和人】
テレビ朝日『仮面ライダーギーツ』
“吾妻道長”とともに挑んだ
イレギュラーだらけの〈芝居道場〉
人を魅了し笑顔を生み出す、DOER・杢代和人。過去に翻弄されながら、熱い野心を決して消さない、仮面ライダー・吾妻道長。彼らの人生が交わった現在(いま)、一体どんなケミストリーが起こるのか。カメラの前で、役の一瞬を切り取り生きる“役者”に懸ける彼の想いと、決意を胸に熱くしたたかに生きる“ライダー”の想いの〈衝突〉と〈共生〉を、たっぷりとお伺いしてまいりました。
テレビ朝日『仮面ライダーギーツ』
-introduction-
おめでとうございます。厳正なる審査の結果、選ばれたあなたは今日から「仮面ライダー」です。「デザイアドライバー」を装着し「デザイアグランプリ」へエントリーしてください。
「デザイアグランプリ」は人々を襲う正体不明の存在 「ジャマト」から街の平和を守り、最後まで勝ち抜く生き残りゲーム。勝者には、「自分の理想の世界を叶える権利」が与えられます。人々を救い、自らの希望も叶える最高のゲームがあなたを待っています。ようこそ「デザイアグランプリ」へ。
-吾妻道長(あづま・みちなが)-
仮面ライダーギーツ=浮世英寿に
ライバル意識を抱いている青年。
仮面ライダーバッファに変身する。
吾妻道長 × 杢代和人
道長を4ヶ月演じてみて感じたのは、芯を曲げない優しい男だということ。彼は、自身の原動力となっている“親友の死”によって生まれた強い憎しみがあるがゆえ、少しぶっきらぼうだったりツンツンしたりしているのですが、本当は誰よりも情に熱くて優しいんです。人を想える力を持っている人だと思います。
ぶっきらぼうでありながら、
ちゃんとみんなを守っていく。
当然のようにそれができるカッコいい人ですよね。
そうなんです。もっと真っ直ぐに気持ちを言えばいいんですけど、自分の中にあるいろいろなものが邪魔してくるんですよね。でも最後にはきちんと伝える、本当に複雑な男です(笑)。でも、それも彼の魅力のひとつだと思っています。
連日撮影をされている杢代さんですが、
クランクインして
何か学んだこと・変化はありますか?
演技面でいうと、改めて「新鮮な気持ちで芝居に取り組むこと」の大切さを感じました。クランクイン当初は、たくさん考えて芝居を作って現場へ行っていたのですが、それをしてしまうと先のことが分かっている演技になってしまうんです。それってきっと観ていて違和感ですし、やっている側も感動ができないので、観ている方にも感動を伝えることができないな、と。今は、カメラ前へ行って相手から受け取ったものをそのまま直感的に感じて芝居しています。
確かに、相手と自分のコミュニケーションで
芝居は成り立つものですもんね。
最初から芝居を作りこんでいってしまうと、新鮮味だったり、突然起きた臨場感だったりがなかなか出てこないんですよね。むしろ相手の芝居を壊しかねないと言いますか…。もちろんセリフは全部覚えていきますし、どんな雰囲気で演じるかの準備はするのですが、カメラ前へ行ったら相手から道長が受け取ったものを、そのまま伝えることを意識しています。
クランクイン直後と今とでは、
芝居への臨み方はまったく違いますか?
まったく違います。撮影に入ったばかりの頃は、芝居のことだけでなく考えないといけないことが多かったので余裕がなかったんです。まずは生活に慣れないといけないですし、その上で「明日はこんな演技をしよう」と決めておかないと不安で。今は、撮影当日になって考える余裕が生まれるようになりました。
『仮面ライダー』の現場だからこそ得られた
学びは何かありますか?
画面に映った時の“見やすさ”を意識するようになりました。僕らが思ったことをリアルに演じるのはもちろん大事だけれど、その場面を観るのは視聴者の方たちなので、いくらリアルを追求したとしてもカメラを意識することは忘れちゃいけないな、と。もともと分かっていたのですが、さらにその意識が強くなったように思います。『仮面ライダー』は、お子さんが多く観ている作品なので「芝居的にはこうしたいけど、それだと表情が伝わりづらいな」などを考えるようになりました。
『吾妻道長』という役が
杢代さんに入りきっているがゆえ、
の変化でもありますね。
その要素が大きいですね。道長って分かりづらいキャラクターなので、たくさん考えて準備をしたんです。そのおかげで、今では道長がどんな人か分かるようになりました。決めすぎることなく、道長として新鮮なリアクションや表情を表現できるようになったのは、大きな変化だと思います。
同年代が多い現場、雰囲気はいかがですか?
もう、ものすごく良いです。最初の頃はみんな生活に慣れないといけないし、自分の課題を改善したり反省したりしないといけないしで、各々が自分のことで精いっぱいだったのですが、徐々に慣れてきて、少しずつお互い打ち解けながら仲が深まっていきました。
レギュラーキャストに加えて、
ゲストの出演も非常に多い今作。
メンバーが目まぐるしく入れ替わるスタイルの
撮影はいかがですか?
こんなにたくさんの役者の方と交わるというのは、僕自身初めての経験でした。なんと言うか…道場みたいだな、と(笑)。まるで毎日が試合なんです。芝居って“慣れ”も関係してくるので、レギュラーキャストたちの芝居に関しては良い意味で予想がつくようになったのですが、新しい方がどんどんいらっしゃるとその予想がまったくつかなくて。毎回ゲストの方々から受け取るものも学ぶことも違うので、本当に道場のような現場です。だからこそ自分が芝居をもっと上手くならないと、といった気持ちにさせてもらえます。
まさに“芝居の道場”ですね(笑)。
『仮面ライダー』という
ヒーローを演じる杢代さんから、
未来のヒーローたちにメッセージをいただけますか?
僕自身小さい頃、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーを観て育ちましたし、そういったヒーローたちが人や世界を守ったりすることに憧れを抱いていました。この物語の根本にある「守る」というテーマがずっと自分の中にあった気がします。でも、僕、例え変身できなくても「大切な人・モノを守る」ことって誰にでもできると思うんです。それを踏まえて『仮面ライダー』を観てくれている子供たちに伝えたいのは、「一番近くにいる人を笑顔にする、したいと思う気持ちを大切にしてね」ということ。その気持ちを一人ひとりが持つことができれば、きっと世界は平和になると思うんです。人生本当に何が起こるか分からないからこそ「今、あなたのそばにいる大切な人を大切にしてね」と伝えたいです。
Dear LANDOER読者
From 杢代和人
映画
『仮面ライダーギーツ×リバイス バトルロワイヤル』
一番の見どころは『仮面ライダーリバイス』の先輩たちとの共演。そして今回はリバイスだけでなく、『仮面ライダー龍騎』も登場するということで、番組も世代の垣根も超えた仮面ライダーたちの良さがたくさん詰まった作品になっています。是非、ご家族や年の離れた兄弟で一緒に楽しんでいただきたいです。また、これからのギーツ本編が少し楽しくなるような伏線も入っているので、是非、劇場に足を運んでください!
テレビ朝日『仮面ライダーギーツ』
毎週日曜午前9時放送
出演:簡 秀吉 佐藤瑠雅 星乃夢奈 杢代和人 青島 心 /忍成修吾 ほか
原作:石ノ森章太郎
脚本:高橋悠也
アクション監督:藤田 慧(ジャパンアクションエンタープライズ)
監督:中澤祥次郎 杉原輝昭 柴﨑貴行 坂本浩一 ほか
映画『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIE バトルロワイヤル』
2022年12月23日(金)公開
出演:簡 秀吉 佐藤瑠雅 星乃夢奈 杢代和人 青島 心 /忍成修吾 ほか
原作:石ノ森章太郎
脚本:高橋悠也
アクション監督:藤田 慧(ジャパンアクションエンタープライズ)
監督:中澤祥次郎 杉原輝昭 柴﨑貴行 坂本浩一 ほか
Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:SUGA NAKATA(GLEAM)
スタイリスト:清水拓郎
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:古里さおり