【栁俊太郎】Netflix映画『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』「やらなきゃ」ではなく「やりたい」を自分の〈欲〉に耳をすませば、謳歌の音が聴こえてくる

栁俊太郎

Netflix映画『ゾン100
~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』
「やらなきゃ」ではなく「やりたい」を
自分の〈欲〉に耳をすませば、
謳歌の音が聴こえてくる

私たちは生きているだろうか?ただ、息をしているだけになっていないだろうか?絶体絶命の状況のなか、いままでの日常以上に楽しそうに人生を謳歌するアキラを観ていると、そんな疑問が生まれてくる。と、同時に〈生きる〉という意志の強大なエネルギーは、自分次第でどんな環境下でも生み出せるものなのかも、という思いもむくむく・・・。もしかすると〈希望〉なんて、自分だけが感じられる程度のものでいいのかもしれない。無我夢中で現在(いま)を笑っていれば、いつかその小さな光が〈生きる〉を支えてくれる日がくるはず。ゾンビなんかになってたまるか、ここからが新たな人生のはじまりだ――!

Netflix映画『ゾン100
~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』

Netflix映画『ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』
©️麻生羽呂・高田康太郎・小学館/ROBOT

-Introduction-

Netflixシリーズ「今際の国のアリス」の麻生羽呂原作、高田康太郎作画で月刊サンデーGX(小学館)にて好評連載中の「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」がNetflix映画として実写化! 「今、私たちの学校は…」、『アーミー・オブ・ザ・デッド』など数々のゾンビヒット作品を送り出してきたNetflixが次に世に送り出すのは、笑いとスリルが交差する新感覚ゾンビ映画だ。

-Story-

ブラック企業に勤める天道輝(アキラ)は連日の徹夜、上司のパワハラ、理不尽な仕事に憔悴し、「死んでいるように生きる」日々を過ごしていた。ある朝、街はゾンビで溢れ、見慣れた景色はすっかり荒廃していた。それを目にしたアキラから出たのは「もう、今日から会社に行かなくてもいいんじゃね!?」という歓喜の叫びだった。それから彼は持ち前のポジティブさを発揮し、「部屋の大掃除をする」、「べランピングをする」など、「ゾンビになるまでにしたい100のこと」をリスト化し、ひとつずつ実現していく。誰もが持っている「やろうと思えばいつでもできるから、いつかやろう」と先延ばしにしているようなささやかな夢や目標を、ゾンビからの攻撃をかわしながら叶えていくアキラ。絶体絶命の状況の中で人生を謳歌する彼はやがて、仲間と共に更に大きな夢を求めて旅立つ。

-竜崎憲一朗(ケンチョ)-

アキラの親友

栁俊太郎
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『ゾン100』× 栁俊太郎

『ゾン100』は、以前出演させていただいた『今際の国のアリス』の原作者、麻生羽呂先生の作品だということもあり、もともと原作を読んでいたんです。今回『今際の国のアリス』でお世話になった、プロデューサーの森井(森井輝)さん演出での実写化のお話をお聞きして「相当派手にやるんだろうな」と、ワクワクしたのを覚えています。ただ、僕としては「タイプ的にケンチョではないだろう」と思っていたのですが(笑)、森井さんは前々から僕のことを「ケンチョそのものだ」とおっしゃってくださっていて。「そんなに期待していただけるのであれば、是非やらせてください!」という気持ちで、作品に参加させていただきました。

撮影がはじまり、森井さんの
「ケンチョそのものだ」の
答え合わせはできましたか?

どうやら僕、はたから見るとめちゃくちゃイジられキャラらしいんです。森井さんは『今際の国のアリス』の現場での僕を見て、それを感じていたようで…(笑)。「栁くんはイジられたときのツッコミが秀逸で面白いんだよ」と言っていただいたのですが、まったく自覚がないんですよね。ただ、僕のそういったところが、森井さんにはケンチョっぽく見えたみたいです。

Netflix映画『ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』
Netflix映画『ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』
Netflix映画『ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』

秀逸なツッコミへの期待も
含まれていたんですね(笑)。
今回の現場でもイジられましたか?

小杉権蔵役の一輝(北村一輝)さんを筆頭にイジられました(笑)。一輝さんって、作中のキャラクターと違ってすごく明るく面白い方なのですが、僕のことをめちゃくちゃイジるんです(笑)。一輝さんが僕をイジっているのを見て、衛二(赤楚衛二)もイジりはじめて…。衛二は「栁くんって天然ですよね!」とニコニコしていたけれど、僕からしたら「君のほうが天然だよ!?」と(笑)。そんな僕らのイジり合いを一輝さんが「お前らバカだな~」と、さらにイジる、みたいな(笑)。いま思い出しても、すごく楽しい撮影現場でした。そんな僕らの様子を白石(白石麻衣)さんは隣で見ながら、「クスッ」と静かに笑っていました(笑)。

監督が「キャストとスタッフみんなで
アイデアを持ち寄った」と
コメントを出されていましたが、
撮影はどんな雰囲気で進んでいましたか?

監督の石田雄介さんは、もともと編集をやられていた方だということもあり、ご自身の頭の中で常に編集をしながら撮影されるタイプの監督だったんです。撮影時、「こういう画で、こういう流れで」という指示はあったのですが、その他は「この編集の中に収まればいいから、割と感情で動いていいよ、もし枠から外れたら言うから」と言ってくださって。だったら僕なりの感情で好きに動いてみよう、と思い、自由に動きながらお芝居を進めていきました。監督とキャストがしっかりとディスカッションしながら、一つひとつのシーンを作っていく現場でした。

栁俊太郎

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『今際の国のアリス』のラスボス、
今回のケンチョ、
役のふり幅や引き出しを作る際に
意識されていることはありますか?

“新鮮に見てもらうこと”が重要だと思っているので、〈新鮮味〉はすごく意識しています。一度成功したことと同じことをすれば確かに固いけれど、それではきっと飽きられてしまう。僕はそれが一番嫌なんです。やっぱり新鮮であればあるほど、観てくださる方々も楽しいと思うんですよね。だからこそ普段から物事をフラットに見て、自分の価値観だけでは見ないよう、柔軟な気持ちを意識しています。人から意見を聞いたときに、それを否定せずに受け入れられる自分でいたいな、と。

その考え方はいつ頃から栁さんのなかに?

20代の頃は「かっこいいか、かっこよくないか」で、人や物事を判断していた気がするんです。正直、モデルという職業で生きていくのならそれでもいいと思うのですが、役者の仕事をしていくうえでは、その考え方ってすごく邪魔で。自分が分からないもの、自分とは違う価値観の人、そういった役がきたときに、いろんなものに触れておくこと、受け入れておくことが武器になると感じたんですよね。そうやって生きることの重要性に気づいてから、生き方が変わったように思います。

死んだように働く日常
or
死と隣り合わせの環境で
意欲的に生きる非日常、の
究極の2択が描かれている今作。
栁さん自身はあの環境に置かれたら
どうなると思いますか?

実は『ゾン100』で描かれている“非日常”って、数年前に世界中が経験したこととリンクしているんですよね。作品のなかでアキラが「やったー!」と非日常を喜んで受け入れている、その姿に「こんな状況で?」とツッコミを入れたくなるけれど、コロナ禍を思い出してみると、家から出られなくなって仕事に行かなくてよくなり、アキラのように「やったー!」と思った人は意外と多かったんじゃないかと思うんです。その状況になって初めて「自分って、限界がきていたんだな」と気づいた方もいらっしゃったんじゃないかな、と。それと同時に、人と人の繋がり、会いたいと思う人に会いに行く大切さ、そういったものもひしひしと感じることができて…。なので僕は『ゾン100』の状況に置かれたら、まずは大事な人たちに会いに行って「ありがとう」を伝えると思います。

栁さんが“ゾンビにならないために”
大切にしていることはなんですか?

“健康でいること”ですかね。精神的にも身体的にも「健康ってやっぱり大事だな」と、思うようになりました。いろいろと身体に良いことを調べて実践してみる、それが効くか効かないか分からなくても自分のことを考えてあげるキッカケになると思うんです。そこからいろいろと繋がって、さらに深く自分に興味をもつことができて、モチベーションも上がっていく。実際に僕は調べて実践することが楽しみになってきています。自分を大切にして、自分が思う「一番忘れてはいけないこと」をしっかりともっていれば、きっとゾンビにはならないんじゃないかな、と思います。

栁俊太郎

Dear LANDOER読者
From 栁俊太郎
Netflix映画『ゾン100
~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』

自分を押し殺して生きている人が多い現代に、「もっと開放していいんじゃない?」というメッセージを届けられる作品が完成しました。この作品をキッカケに、皆さんにも“自分のやりたいこと”を考えてもらえたら嬉しいです。僕自身そうだったのですが、考えはじめると、意外と“やりたいこと”よりも“やらなきゃいけないこと”が出てくるんですよ。「~しなきゃいけない」が先行して出てきて、「こんなに義務感で“やらなきゃ”と思っていることが多いのか」と気づかされる経験でした。僕は本当に“自分のやりたいこと”が見えてきましたし、自分の人生をもう一度見つめなおすことができたので、皆さんにもぜひ実践していただけたら、と思います。

栁俊太郎

栁 俊太郎(32)

やなぎ しゅんたろう

1991年5月16日生まれ。
たゆたう先の分からない栁のように、
縦横無尽に役の風をきってゆく〈芝居欲〉に満ちたDOER

Netflix映画『ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』
Netflixにて独占配信中

出演:赤楚衛二 白石麻衣 栁俊太郎 北村一輝
監督:石田雄介 脚本:三嶋龍朗
プロデューサー:森井輝
原作:麻生羽呂・高田康太郎「ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」(小学館)

Netflix映画『ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』
©️麻生羽呂・高田康太郎・小学館/ROBOT

Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク: 速水昭仁(CHUUNi)
スタイリスト: 伊藤省吾 (sitor)
インタビュー・記事:満斗りょう
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