4つの
DOER’s Questions
LANDOERのDOERには〈実行者〉という意味があります。演出、芝居など〝描く〟ことを通して、観る者の心を揺さぶり続ける品川さんと倉さんは、まさに〈実行者〉。そんなDOERのお2人に、LANDOER恒例の4つのマストクエスチョンをお伺いしてまいりました。
いま、闘っているもの
品川ヒロシ監督(以下、品川監督):斜めからの回答になってしまって申し訳ないのですが、“仕事を闘いだと思わないこと”が僕の闘いです。若い頃は「芸能界で売れたい」とか「芸人として売れたい」と考えていたのですが、いまは少し違っていて。特に監督業を行うようになってからは、映画やメイキング映像を観る時間が増えたり、次に撮る作品の設定を練ったり、脚本を書いたり…、四六時中映画のことを考えているけれど、辛いとはまったく思わないんです。努力というよりも純粋に好きでやっていることなので、この“闘っていない”感覚が、映画監督としての自分の芯なのかな、と。
倉悠貴(以下、倉):僕はまだまだ思うようにいかないことも多いので、自分の状態を常に振り返りながら毎日闘っています。対して、品川さんは以前「映画を撮るのは俺にとって遠足みたいなものだ」とおっしゃっていて、その言葉が僕のなかでとても印象深く残っているんです。いまの自分にはまだその考え方はできないけれど、この先そういった感覚をもつことができたのなら、さらに1歩成長できるような気がしています。
品川監督:僕が楽しむだけじゃなくて、もちろん役者たちにも楽しんでほしいと思っていて。「明日の現場、楽しみだな」とみんなが思ってくれるような場所を作りたいといつも考えているんです。そのためにまず自分が率先して楽しむ。そうすれば、自然と他のみんなも楽しんでくれるかな、と。
自分で思う、
または他人に言われる「変わっているトコロ」
品川監督:倉は本当に変わっています。例えば、朝会ったら「おはようございます!」と挨拶をするじゃないですか。でも、倉は何も言わずにスッ…と近づいてくるだけなんです。それで、僕が何か言うのを待つという(笑)。実際、倉に気づいたら僕のほうから絶対声はかけるので、いいんですどね。でもやっぱり変わってはいますね(笑)。
倉:それで言うと、僕も品川さんのことは変わっているなあと思いますよ。
品川監督:そう?自分では一番世の中でまともな人間だと思っているけどね(笑)!
倉:まず、アグレッシブさが常人とは違います。監督自ら現場であそこまで身体を張って動くことってなかなかないと思うんです。何に対しても人の数十倍熱量が高い方だな、と思います。
幸せを感じる時
品川監督:映画を撮っているときも、映画を観ているときも楽しいです。でも、バラエティ番組に出ているときも楽しいし…うん、いつも楽しいですね(笑)。今日も、「倉と久しぶりに会えるんだ」と思うとテンションが上がりました。
倉:僕は、“自分の時間に浸っているとき”です。仕事で自分ではない人間を演じているので、自分に戻れる時間がやって来たときはとてもハッピーな気持ちになります。
LANDOER:お休みの日の前の晩など、心待ちにされている感じですか?
品川監督:倉は次の日が休みだと、酔っぱらってベロベロになるんですよ(笑)。
倉:いやいやいや…(笑)!品川さん、人のこと言えないです(笑)!
実現したい夢・目標
品川監督:直近だと『OUT』の試写会です。主題歌や音が入った完璧な状態のものはまだ観れていないので、スタッフやキャストのみんなで観て、その後飲みながら「あそこは〜だったね」なんて話をしたいです。今はそれがすごく楽しみですね。
倉:僕も楽しみです!お客さんの反応も気になるので、映画の公開も待ち遠しいですね。
品川ヒロシ
しながわ ひろし
4月26日生まれ。
高鳴りを“綺麗ごと”で消化せず、
〈好き〉の世界を裸足で駆けまわり遊び尽くすDOER
映画『OUT』
11月17日(金)全国ロードショー
出演:倉悠貴 醍醐虎太郎
与田祐希(乃木坂46)水上恒司
與那城奨(JO1)大平祥生(JO1)
金城碧海(JO1)
小柳心 久遠親 山崎竜太郎
宮澤佑 長田拓郎 仲野温
じろう(シソンヌ)大悟(千鳥)
庄司智春(品川庄司)/
渡辺満里奈 杉本哲太
監督・脚本:品川ヒロシ
原作:井口達也 / みずたまこと『OUT』
(秋田書店『ヤングチャンピオン・コミックス』刊)
音楽:武史(山嵐 / The Ravens)
主題歌:「HIDEOUT」JO1
配給:KADOKAWA
Staff Credit
カメラマン:友野 雄
ヘアメイク:竹中真奈美(品川ヒロシ)、
NOBUKIYO(倉悠貴)
スタイリスト:伊藤省吾(sitor)(倉悠貴)
インタビュー・記事:満斗りょう
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