1st.EP『YOUNG BLOOD』
生まれた〈音〉が届くまで
十人十色のレコーディング論
「レコーディングについて教えてください」その言葉から始まった今回のインタビュー。彼らのレコーディングに対する姿勢と、音を描く意志に触れた時、一つの曲がひとつの世界へと姿を変えた。空があり、大地があり、海があるように、一曲の中にも無数のマテリアルが存在する。私たちの聴いている曲に在る全ての音を聴き尽くしたい。インタビューを終えた後に出てきたのは“聴き手としての欲”。さあ、あなたもONE N’ ONLY(唯一無二)なサウンドに身体を揺らして。
2022年2月16日(水)配信
1st .EP『YOUNG BLOOD』
【CD収録曲】 M1~M4 全形態に収録
M1 YOUNG BLOOD
M2 What’s Your Favorite?
M3 FOCUS
M4 STARLIGHT ~未来ノトビラ~
詳細は公式HPをチェック
初めてレコーディングした日
HAYATO:人生初!?
REI:僕が覚えているのは、ちゃんとしたレコーディングルームというよりは電話ボックスみたいなところに入って録ったことですかね(笑)。レコーディングなんて初めてだったから、マイクとの距離感もつかめなくて。
TETTA:声のボリュームの上げ下げも分からなくてね…。
REI:そうそう。録った声が自分の想像していた歌声とまったく違ったんです。
EIKU:あー分かる(笑)。
REI:当時は自分の声を録音して、聴いて、といった練習をしていなかったので。いざレコーディングをしてみて「こんなに違うんだ!」と、結構衝撃を受けた記憶があります。
LANDOER:いまは録った後の声をイメージして声を出すことも?
REI:いまは練習の時からある程度ボイスメモを録って、イメージをつけてからレコーディングに行っています。当時はそういった方法すら分からなかったので、難しかったなぁ…(笑)。
思い出に残っているレコーディングは?
TETTA:『Everything’s Changing』のレコーディングは、僕、本当に手こずってしまって…。何度も歌い直していたら、1フレーズに2時間かかっちゃいました(笑)。
LANDOER:2時間!そういう時は次の順番の方はスタジオで待っているんですか?
KENSHIN:待ちますね。前の人が延びたらずっと待ちます(笑)。
TETTA:まじでその時は「終わった…」と思いましたもん。「ごめん!」って(笑)。
REI:いや、でも前の人が延びていたら、僕の場合は「自分は大丈夫かな?」と思っちゃいます。人が頑張っているのを見ると不安になってきちゃうんです。
EIKU:確かに。逆に前の人が早く終わるとプレッシャーを感じます(笑)。
LANDOER:それぞれが歌っているところも聴かれているんですか?
REI:そうですね。聴ける時は聴いて、みんな盗めるところは各々の良いところを盗んでいると思います。
NAOYA:僕はラップ担当なので、HAYATOとKENSHINが歌っている時はしっかり聴きますね。「おぉ!」と、刺激をもらうことが多いです。
KENSHIN:僕がレコーディングしている時だけかな?と思うんですけど、僕が歌っていると裏でHAYATOが歌っているんですよ(笑)。
HAYATO:あはは(笑)!
KENSHIN:いつも歌ってるよね?
HAYATO:JUNEさん(音楽プロデューサー)がKENSHINに伝えたいニュアンスがあったとして、それがあまり伝わっていないと感じたら、俺が歌って伝えてる(笑)。
KENSHIN:俺、どういう意図で歌ってるのかずっと気になってたの(笑)。
HAYATO:「もうちょいこっちじゃない?」って気持ちで歌ってる(笑)。僕の場合は、レコーディングしている時にブースの外でみんなから反応があると嬉しいです(笑)。
EIKU:あーある!
HAYATO:ラップして録り終わった時に「うえ~い!」って声が聞こえると、「よし!良い感じにできたんだ」と思えるので、みんなの反応を気にしている部分はあります(笑)。
LANDOER:いちばん最初に聞く反応ですもんね。
HAYATO:そうなんです。それが意外と気になるんです(笑)。