【大島美優】 ドラマ『GTO 人から見られる私と、私が見ている私。 その狭間で、〝自分らしさ〟の答えを探して──

【大島美優】
ドラマ『GTO
人から見られる私と、私が見ている私。
その狭間で、
〝自分らしさ〟の答えを探して⸺

あの人はこういう人だ⸺そう言葉の枠にはめ込まれる度に、心に些細な違和感が生まれる。違う、私はそんな人ではない、と。そして同時に現れるのは「期待されている自分でいたい」という、もう一人の私。囁かれる刺々しい言葉も、交わされる冷たい視線も、すべてが生々しく伝わってくる【教室】という小さな箱では、本当の声は〝期待に応える声〟にかき消されてしまう。けれど、少しずつでもいいから〝自分の姿〟を取り戻したい。何にも縛られない本当の私は、いまよりきっとグレートなはずだ―・・・!

ドラマ『GTO』

©藤沢とおる/講談社/カンテレ

-introduction-

1998年に社会現象を巻き起こした学園ドラマ『GTO』で、主人公・鬼塚英吉を演じた反町隆史が、この夏、再び伝説の教師“GTO(グレート・ティーチャー・オニヅカ)”として帰ってくる。 2026年版『GTO』には、主演の反町隆史をはじめ、脚本・遊川和彦、演出・中島悟、プロデューサー・安藤和久ら、1998年版を手がけた制作陣が再集結。昨年10月末から実施された生徒役オーディションには400名を超える応募が集まり、約3カ月にわたる選考を経て、次世代を担う28名のキャストが選ばれた。 本作では、50代となった鬼塚が、これまでの経験を背負いながら、令和の教育現場に真正面から向き合う姿を描く。

-第4話 あらすじ-

1年B組のチャットに『そろそろ、鬼塚にはお仕置きが必要ですね』という新たな書き込みが見つかり、龍之介(工藤阿須加)は鬼塚(反町隆史)の身に何か起きるかもしれないと警告。生徒たちの間でも鬼塚を陥れようとしているのが誰なのか、臆測が広まっていた。その本命として名前が挙がったのが、クラスの盛り上げ役・鈴木百花(大島美優)。クラスメートたちからどこか期待に満ちた目で見られた百花は、書き込みどおり、鬼塚に“お仕置き”をしようと、ある作戦を企てる。そうとは知らない鬼塚は、「大事な話がある」と急接近してきた百花の態度に気を良くするが、翌朝になると一転、学校の掲示板に身に覚えのない写真や動画が投稿され、職員室には抗議の電話が殺到。鬼塚は窮地に追い込まれて…。

-鈴木百花-

©藤沢とおる/講談社/カンテレ

明るいクラスのムードメーカーで、空気の読める女の子。

鈴木百花
×
大島美優

私が演じる鈴木百花は、とても明るくて、クラスの中でもムードメーカー的な存在です。でもその明るさは、「みんなに楽しんでほしい」という百花のサービス精神から生まれているものでもあって。ただ明るいだけではなく、周りの顔色をうかがってしまうような繊細な一面ももっている女の子です。

役とご自身との共通点や、
共感できる部分はありますか?

あります。第4話で百花は、“自分が思っている自分”と、“他人から思われている自分”のギャップに悩むのですが、その気持ちにすごく共感できたんです。私も友達といるときは明るいほうですが、「いつも明るいね!」と言われると、「明るい面もあるけれど、それがすべてではないのになぁ」と思うことがあって。この世界には、100%ポジティブな人も、100%ネガティブな人もいないはず。きっとその時々でいろいろな感情や一面が混ざるのが人間で、感情の割合が50対50のときもあれば、90対10のときもあると思うんです。私自身も時と場合によって違うタイプだからこそ、百花の悩みはとても身近に感じました。

生徒役のキャストは約400名のオーディションで
決定されたと伺いました。
オーディションに受かってから作品に入るまで、
そして撮影がはじまってから現在に至るまで、
心境に変化はありましたか?

オーディションの結果はサプライズ発表だったので、「合格」の言葉を聞いたときは本当に信じられませんでした。「このサプライズ発表自体がオーディションの一つなんじゃないか?」と思ったほどです(笑)。最初は喜びよりも驚きの方が大きかったのですが、反町(反町隆史)さんから役名を呼んでいただき、お芝居の稽古を重ねていくうちに、徐々に「(出演が)決まったんだな」という実感が沸いてきました。それと同時に、「喜んでばかりではいられない」という思いも出てきて。『百花』という役をどのように自分に落とし込んでいくのか、苦戦する部分も多かったですが、みなさんと話しながら作品を作り上げていくうちに、中島監督からご指導いただいた「GTO流」のお芝居や、百花のキャラクターを理解できるようになったと思います。

放送もいよいよですね!(取材は7月中旬)
放送を目前に控えたいま、どんなお気持ちですか?

第一話の試写会&制作発表会見に登壇させていただいた際、新しいGTOを楽しみしてくださっている方々がいることを間近に感じることができました。残りわずかの撮影を最後まで頑張ろうという気持ちがより強くなりましたし、これからの放送を皆さんにどう受け取っていただけるのか、楽しみな気持ちも増しました。もちろん、緊張もしています!

©藤沢とおる/講談社/カンテレ

ドキドキしますね!
細川大翔役の西浦心乃助さんとは
2回目の共演となります。
第一印象から、本作の撮影を経て
印象が変わった部分はありましたか?
(隣に西浦さんが)

大島美優(以下、大島):心乃助くんと初めてお会いしたのは、以前共演したドラマ『ぼくたちん家』(2025年)の衣装合わせのときでした。その日はもう一名いらっしゃって三人での衣装合わせだったのですが、最初に「お願いします!」と顔を合わせた瞬間、三人ともキャップに黒いTシャツ、ズボンというまったく同じ服装だったんです!「あ、一緒だ!」と、全員ですごく盛り上がったことを覚えています。当時から心乃助くんはとても面白くて盛り上げ上手な方だと思っていましたが、今回の『GTO』の撮影ではその面白さに磨きがかかっていました!

西浦心乃助(以下、西浦):芸人さんじゃないんだから!(笑)

大島:あはは。前回の現場よりも、倍、いや、十倍以上面白くなっていたから、つい(笑)。現場を盛り上げてくれる、ありがたい存在です。

西浦:実は、これまでの取材ではずっと「意外と面白い」と言われていたのですが、いまやっと「意外と」が外れて「面白い」と言ってくれました(笑)!

大島:「意外と」って言ったのは、面白さが進化していてびっくりしたからです(笑)!

©藤沢とおる/講談社/カンテレ

現場を盛り上げる存在だったことが
お話を聞いていて伝わってきます!
本作のお芝居で、
難しかったところや意識したところはありましたか?

大島:『GTO』でのお芝居は、私がいままで経験してきたお芝居とはアプローチが違っていて苦戦しました。これまでは“自然に演じること”を意識していたのですが、今回は百花に限らず、すべてのキャストに「まず声を出すように」とご指導いただいて。新しい表現方法に慣れて、お芝居を自分のものにしていくのに少し時間がかかりました。また、百花は明るい一方で周りの顔色をうかがってしまうような子なので、演じるうえで常に“自分自身や周囲を意識してしまう感覚”をもつようにしていましたね。

西浦:美優ちゃんは“自分のものにする”のがすごく早いんです。稽古のときも撮影現場に入ってからも、監督がもっているイメージと自分のイメージをすぐにバチンと合わせられる。それってなかなかできることではないですし、僕にはない部分なので、とても尊敬しています。

©藤沢とおる/講談社/カンテレ

グレートティーチャーオニヅカが活躍する『GTO』。
大島さんにとって
“グレートティーチャー”といえる存在はいますか?

私にとってのグレートティーチャーは〈母〉なのですが、これが記事になって母に見られてしまうと思うと、ちょっと恥ずかしいかも…(照)!母とは小さい頃から、学校であった出来事から哲学的な話まで本当になんでも話してきたので、「感受性が似ているな」と感じる部分が多いんです。一方で、私より長く生きている分、私が抱える悩みや疑問に母なりの答えがあるはずなのに、私が悩んでいるのに対して「こうしなさい」と答えを押し付けるわけでも、放置するわけでもなく、すごく良い距離感で支えてくれて。それが本当にありがたくて、感謝しています。あとは、母は片付けがすごく得意!私は共同スペースなら片付けられるものの、自分の部屋はまったく片付けられないタイプなのですが、母が歩いた場所は次々と片付いていくんです(笑)。本当に片付け上手なので、そこも見習いたいところです。

Dear LANDOER読者
about ドラマ『GTO』第4話
from大島美優

私が演じる百花がメインとなる第4話は、自分が思っている自分と、周りから見られている自分とのギャップに悩むお話です。この手の悩みには明確な解決策がなく、すぐに解決することが難しいのが事実。だからこそ、その悩みに百花自身がどう向き合って、鬼塚先生を始めとする周りのみなさんが彼女にどう寄り添っていくのか、ぜひ注目していただきたいです!

大島美優

おおしま みゆ

11月19日生まれ
人の心に眠る〈花〉を見つけ、
やさしい陽射しを届けるDOER

ドラマ『GTO』
2026年7月20日スタート 月曜22時連続ドラマ (カンテレ・フジテレビ系全国ネット)
出演:反町隆史 生見愛瑠 工藤阿須加
   高橋メアリージュン 市川知宏 夙川アトム
   近藤芳正 宇梶剛士 松嶋菜々子
   稲垣来泉 及川桃利 大島美優 梶原叶渚
   川口和空 北里琉 柴崎楓雅 難波碧空
   西浦心乃助 堀口真帆 森本陸斗 ほか
原作:藤沢とおる『GTO』(講談社「週刊少年マガジンKC」刊)
脚本:遊川和彦
演出:中島悟、松田健斗

Ⓒ海野つなみ/講談社 Ⓒ2026 WOWOW

Staff Credit
インタビュー:Suzu
記事:Suzu、満斗りょう
ページデザイン:Mo.et