【溝端淳平×前田公輝】Huluオリジナル「君と世界が終わる日に」Season 5〈愛〉の力を剣に変えて闘った2人の戦士のスペシャル対談

溝端淳平×前田公輝

Huluオリジナル
「君と世界が終わる日に」Season 5
〈愛〉の力を剣に変えて闘った
2人の戦士のスペシャル対談

私が〈愛〉を信じて押した背中は、繋いだ手は、放した運命は、果たして正しかったのだろうか。私が信じた私だけの〈正義〉と、誰もが何度も思い返す、あの日くだした“正解だったはずの決断”。どんなに愛している人でも、どんなに同じ時を過ごした人でも、人の数だけ〈愛〉と〈正義〉のカタチが存在するのだから、私たちは自分が築いたカタチを信じるしかない。信じきることでしか、決断はできない。大丈夫。「愛したい」がある限り、「救いたい」がある限り、「幸せでいてほしい」がある限り、あなたが信じる〈愛〉も、〈希望〉も、決して終わらない。例えゴーレムの足音が聞こえてきたとしても――

Huluオリジナル
「君と世界が終わる日に」Season 5

Huluオリジナル 「君と世界が終わる日に」Season 5

玉城ティナ & 飯豊まりえW主演

Season4の最終話で響(竹内涼真)は、明日葉(玉城ティナ)や佳奈恵(飯豊まりえ)らとともに、ユートピアへと続くゲートをくぐる。しかし響は、ミライがいると思われる研究タワーを見据え「まともなルートでは、研究タワーには行けない」と彼らの元を離れて、別の道を進んでいくことを決意。Season4を通して、かつての自分を取り戻したかに思われる響は「ミライに会う」という決意を新たに、再び過酷な闘いへと一人で歩を進めていく。そんな響の物語は、現在絶賛公開中の映画で描かれる最終章へと導かれていく――。そんな「きみセカ」終結に向けた【もう一つの終わり(ファイナル)】が。この度、「君と世界が終わる日に」ファイナル・プロジェクトの第2弾発表として、2月9日(金)よりHuluにてSeason5の独占配信が開始!Season5では、明日葉役の玉城ティナと佳奈恵役の飯豊まりえがW主演を務め、加州役の溝端淳平、海斗役の前田公輝、そして冬馬役の柿澤勇人の続投も決定。Season4の先に待ち受ける<もう一つの道>を映画と同時間軸で展開し、「きみセカ」終結までの物語を描いていく。人類最後の希望の都市・ユートピアを舞台に、響が主人公となる映画と、明日葉&佳奈恵が主人公となるSeason5。それぞれどのような物語が描かれていくのか?かつてないスケールで描かれる「君と世界が終わる日に」の壮大なクライマックスをお楽しみに。

加州宗一役
溝端淳平
×
下村海斗役
前田公輝

溝端淳平×前田公輝

加州と海斗が挑んだ
「きみセカ」の世界

溝端淳平(以下、溝端):前作のSeason4の撮影を終えて割とすぐSeason5の撮影に入ったよね。

前田公輝(以下、前田):そうですね。その分気持ちはSeason4とSeason5で連結できていたと思います。

溝端:Season4から変わらない、加州の唯一の生きる源である“明日葉への想い”。Season5では、さらに色濃く2人の物語が描かれています。Season4の撮影の段階で今後の展開を聞いていたので、いままで積み重ねてきたものを、Season5で回収することを目標としていました

LANDOER:連結しつつも、Seasonによって役者の皆さんの“作品への臨み方”の変化が観られるところも『きみセカ』の魅力のひとつだと感じます。

溝端:僕としては、Season5では加州のパーソナルな部分をしっかり出していきたいと思いました。撮影に入る前に本読みをした際、Season5の結末がまだ決まっていなかったので、打ち合わせで僕自身の考えも伝えながら、監督、プロデューサーさんとすり合わせをさせていただいて。Season4で探り探り見つけた『加州宗一』という役を、Season5ではスタッフさんと丁寧に照らし合わせながら演じました

前田:僕の演じる海斗はSeason4で唯一の家族だった兄貴を亡くした後、佳奈恵と共に行動するうちに“自分を見つめなおす瞬間”が多くなっていく人物。その瞬間を経て、Season5では海斗自身も理解できてない “勝手に身体が動いてしまう感覚”が顔を出しはじめます。Season4のときはチームのブレーンを担っていたこともあり、「ここはあまり感情を出さないほうがいい」などと計算をしながら動いていたのですが、Season5では、「(海斗)をあまり理解しないで挑む」ことこそが、『下村海斗』を演じるうえで正解なのではないかと感じて。不可解なお芝居や、あまり理解を深めずに挑むお芝居が“自分で自分が分かっていない海斗らしさ”に繋がる気がしたんですよね。

LANDOER:あえて追求しないことが、“海斗らしさ”にさらなる厚みを出したんですね。

前田:そうですね。普段であれば、役をしっかりと理解したうえで現場に手札をいくつかもっていくのですが、今回は「あえてそんなに手札を準備せずに演じよう」と思い、監督やプロデューサーさんに相談しました。本を読めば、おおよそどのように表現する場面かがなぞられているけれど、その表現を僕自身が分かりきっていないほうが、リアルな海斗を演じられる気がして。僕にとっては、ちょっとしたチャレンジでもありました。

溝端淳平×前田公輝

溝端淳平×前田公輝

壮大な「きみセカ」の世界。
生きること、生き抜くこと、生きようとすること、
その大切さが垣間見えるのは
一秒も気が抜けない“アクションシーン”の賜物

溝端:個人的には、作中で加州が身動きを取れなくなるシーンがあるのですが、長時間同じ体勢で撮影する大変さと、その体勢のままアクションをする怖さを感じたことを覚えています。

前田:あれは大変そうでした…。

溝端:フィジカル面は確かに大変でしたが、現場自体は、共演者の方、スタッフさんに恵まれた楽しい現場でしたね。Season5から新たに参加された袴田吉彦さんがいつも明るく現場を和ませてくださって、作品とは裏腹に現場はいつも明るかったです。

前田:楽しかったですね。ただ僕も、溝端くんがおっしゃったようにアクションに関してはエネルギーを使いました。Season4の海斗は頭脳でのりきるタイプの人物だったので、Season5ほどアクションシーンがなかったんです。それが今回は、海斗が佳奈恵を先導しながら2人で共に闘うシーンが多くて。Season4とは違い、守るべき人がそばにいるからこそ出てくる彼のエネルギーを感じていました。

LANDOER:いままでの海斗とは違う、さらに強い気持ちがのった闘いですね。

前田:ゴーレムがたくさんいるなかで、海斗がほぼパルクールみたいな動きをするシーンがあるのですが、そのとき、海斗の身体能力の上昇と同時に「誰かを守ろうとする力ってすごい」と感じて。大切に想う人への気持ちや熱意が表現にも繋がりましたし、その分エネルギーも使いました

LANDOER:一秒たりとも気が抜けない場面ですものね。

前田:そうですね。そんな撮影のなかでホッとできたのは、佳奈恵と結月と一緒に海へ行くシーン。現場にラジコンがあって、待機時間に飯豊まりえさんと横溝菜帆ちゃんと僕の3人でボーっと海を眺めながらラジコンで遊んでいたんです。その時間は、サバイバルから離れたほのぼのとした時間でした。常にギリギリの状態でチャレンジングなことを行っている現場だったこともあり、とてもあたたかくて心地がよかったのを覚えています。

溝端淳平×前田公輝

加州と海斗、作品内では観られない
同年代2人の繋がり

溝端:お互いの話や考え方、男同士の恋バナもしたよね。お互い30歳を越えたこともあり、お芝居の話ひとつにしても、若い頃に話すのとはまた違う感覚でした。かと言って先輩や後輩と話すのとも違う、同年代ならではの話ができて楽しかったのを覚えています。

前田:現場の居方などもお話させていただいて。作品内で加州と海斗はお互いの気持ちを言葉で伝えるような関係性ではないので、ずっと溝端さんとお話がしたかったんです。

溝端:そうなの(笑)?

前田:はい(笑)。いろいろな作品で観ていたので「ぜひお話したい!」と。僕、本当に話すことが好きなので、一緒にお食事に行かせていただけてすごく嬉しかったです。

溝端:僕は逆にそれをしないようにしていました。僕のほうが少し先輩なので「お芝居ってさ~」と、自分からは話しかけられなかったです(笑)。

前田:確かに!僕も後輩にそれはできないな~。

溝端:そうでしょ?だから待ってたのよ(笑)

前田:待ってくれていたんですか(笑)!良かったです(笑)。

溝端:次回行ったら、もっと語ろう(笑)。

「きみセカ」と言えば
“じれキュン”も見どころのひとつ。
加州と海斗の“じれキュン事情”

溝端:Season4でじれったかった明日葉と加州の関係が、Season5では進展すると聞いていたのですが、良い意味で思っていたよりプラトニックでじれったい2人でした。Season4の撮影でしばらく一緒だった明日葉役の玉城ティナさんと、その後一ヶ月ほどお会いしない期間を経て久しぶりに再会したときに「やっと会えたね!」と、加州のような気持ちになったことを覚えています(笑)

LANDOER:そんなに空白の期間が!

溝端:そうなんです。普通、連ドラの撮影って、同じシーンがなかったとしても現場ですれ違うことくらいはあるのですが、今回はそれがまったくなくて。それまでの一か月間、ずっと明日葉のことを考えて芝居をしていたので、役さながら僕自身もじらされた感覚でした(笑)

LANDOER:久しぶりにお会いした際、玉城さんとは何かお話されましたか?

溝端:久しぶりに2人揃った現場が、加州が遠目で明日葉を見つめるシーンの撮影だったので、まるで明日葉に後光が射しているように見えました(笑)ずっと思い描いていた人がそこにいる、みたいな感覚でしたね。

前田:明日葉と加州とは対照的に、佳奈恵と海斗は会えている環境のなかですれ違い、歯がゆさを感じる2人だったので、常にセリフを吐く前に「海斗は何を考えて、何を言わないようにしてこの言葉を口にしているのか」を考えていました。

LANDOER:海斗ならでは、ですね。

前田:そうですね。海斗は元詐欺師なので、心が動いたときに“隠す”ことが彼らしさだと思ったんです。海斗自身、それこそが〈人間味〉だと信じきっている人でもあるので。セリフのテンポを崩さないよう意識しながら、心の中では違う言葉を言って、口から出ているセリフと心の内の違いからくるギクシャクさ、気持ちの悪い空気感を出せるよう演じていました。佳奈恵もそういったタイプの人なので、海斗とのシンパシーが2人の繋がりになったんじゃないかと思います。

溝端淳平×前田公輝

Dear LANDOER読者
Huluオリジナル
「君と世界が終わる日に」Season 5

From 溝端淳平

「明日生きられるかすら分からない」という終末世界のなかでも、聡明であり続ける明日葉と佳奈恵の2人の姿にとても勇気をもらえる作品です。理不尽な世界で、登場人物たちが〈愛〉や〈希望〉を持ち続けようとする姿がきっと皆さんにも刺さるんじゃないかと思います。対立や葛藤を繰り返しながらも、自分だけの〈正義〉と〈愛〉を手放さない、明日葉、佳奈恵、加州、海斗を含む登場人物たち。すべての登場人物がひとつにまとまらないことも、きっと人間らしさいろいろな視点が混在しているのは、現実世界でもいえることだと思います。正解をひとつに絞っていない「君と世界が終わる日に」が、届いた皆さんに何か刺さるものを残せたら嬉しいです。

From 前田公輝

僕らはSeason4からの参加ですが、この作品は響(竹内涼真)を筆頭に、ここまでたくさんの登場人物たちが常に選択を迫られ「あのときこうしておけば良かった」と、何度ものタラればを繰り返して進んできたシリーズだと思います。常に前進し、壮大に描かれてきた作品の、映画とSeason5で描かれる2つの終結。最後まで残った人間たちが選択するもの、その選択の裏にある繊細な意図も見どころのひとつであり、見ごたえのあるポイントになっているはず。迫力あるアクションや、人の生死が描かれる物語など、すべての動きがダイナミックな作品ですが、それ以上に心の機微を感じられる要素が集結しているSeason5になっているので、是非観ていただきたいです。

溝端淳平

溝端淳平

みぞばた じゅんぺい

6月14日生まれ。
巻き起こる風雨に揺らぐことなく、
泰然として言葉以上に繊密な“表現”を築き上げるDOER

前田公輝

前田公輝

まえだ ごうき

4月3日生まれ。
言葉、仕草、すべてを養分に変えて
芝居の土壌にオンリーワンの“表現”を咲かせるDOER

Huluオリジナル 「君と世界が終わる日に」Season 5

Huluオリジナル
「君と世界が終わる日に」Season 5
2月9日よりHuluにて独占配信開始
Season 1~4、Huluにて全話配信中

出演:玉城ティナ 飯豊まりえ
   前田公輝 柿澤勇人 溝端淳平
シリーズ構成:丑尾健太郎
脚本:神田優 藤平 久子
音楽:植田能平 Slavomir Kowalewski A-bee
   會田茂一 ノグチリョウ
制作:田中宏史 長澤一史
チーフプロデューサー:三上絵里子 石尾純
プロデューサー:鈴木亜希乃 高橋浩史 伊藤裕史 白石香織
演出:保母海里風 山田信義 菅原伸太郎
制作協力:日テレ アックスオン
制作プロダクション:日本テレビ
製作著作: HJ ホールディングス

Item Credit
<溝端様>
ロングコート¥44,000、シャツ¥30,800/ともにJUN OKAMOTO、その他スタイリスト私物
問い合わせ先
JUN OKAMOTO Tel 03-6455-3466

Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:谷口丈児(溝端様)、松田蓉子(前田様)
スタイリスト:黒田領(溝端様)
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:古里さおり