4つの
DOER’s Questions
LANDOERのDOERには〈実行者〉という意味があります。目に映ったモノ、耳に入った言葉、様々なマテリアルに目を輝かせながら、自分の世界をどんどんと開拓する佐藤さんは、まさに〈実行者〉。そんなDOER・佐藤さんに聞いた4つのマストクエスチョン。
いま、闘っているもの
自分自身の中の〈不満〉ですかね。例えば自分の芝居や役どころ、キャリアに対する〈不満〉とどうやって向き合ってゆくのか。自分の心がのらない〈不満〉なことをやりきるためには、ある程度の〈諦め〉が必要な時があるじゃないですか。でもそこで諦めてしまったら、本当は得られるはずだった喜びや楽しさも消えてしまう。諦めてやらないといけないことと〈不満〉との狭間で闘っています。そう考えると、いつも闘っているのは自分自身な気もしますね。例え個人的に諦めた部分があった現場でも、振り返るとすべての現場に本当にいろんな学びがあるんです。毎回現場にいる時はそのことを忘れちゃうんですけど…(笑)。しょうがない、人間なので(笑)。
自分で思う、
または他人に言われる「変わっているトコロ」
何にでも興味を持つこと、ですかね。誰かが「楽しい!」と言っていることにすぐに興味を持って、とりあえずやってみようと実践する。悪く言えば3日坊主なんですけど(笑)。昔は「一度始めたことは途中で辞めるな」と言われて育ってきたので、物事の辞め時が分からなくて新しいことに挑戦することがあまりできなかったんです。大人になって、好きな時に挑戦して好きな時に辞めていいと感じてからは、休みの日にいろんなものに挑戦するようにしています。自由に挑戦することができるからこそ、何にでも興味が湧いちゃうんですよね。常に初心者として誰かに教えてもらっている時間を楽しんでいます。
幸せを感じる時
仕事でもプライベートでもいろんな場面で幸せを感じます。お昼に食べた蕎麦屋さんが美味しかったり、天気が良かったり、雨が降っている時の車道に反射する車のライトがめちゃくちゃ綺麗だったり、「あ、幸せ」と思うポイントを見つけるのが得意なんです。そんな中でも『軍艦少年』という作品に出逢えたことは本当に幸せでした。僕にとって“俳優”は小さい頃からの夢であり、いまの僕にとっての仕事であり〈好き〉な存在。とはいえ〈好き〉だけを追求していたら、仕事として成立しないので、どこかで妥協をしないといけないタイミングにも出会うんですよ。実際に僕にもありましたし。ただ、この作品に関してはそんな妥協が一切なくて。全員が「少しでもいいものを作ろう!」という想いで進んでいて、「仕事だからしょうがない」という心持ちの人が一人もいなかったんです。そういった現場に参加できて「俺たちいま、やりたい仕事やれてるよね!」と思えたことが幸せでした。
実現したい夢・目標
郊外に住みたい!割と本気で畑仕事や林業を誰かに教わりたいと思っています。『駐在刑事』というドラマで奥多摩に行く機会があったり、趣味で登山を始めたりしているうちに自然に惹かれてしまって。朝起きてすぐ、自分の視界に山の尾根や海が見える場所に住むことに憧れています。幼少期に自分がそういった場所で生まれ育ったからだと思うのですが、自然に囲まれた場所が落ち着くんですよね。これはきっと帰巣本能です(笑)。
佐藤寛太(25)
さとう かんた
1996年6月16日生まれ。
一つひとつの〈好き〉の新芽に水を注ぎ、
自分自身に子供心と可能性を植樹し続けるDOER。
映画『軍艦少年』
2021年12月10日(金)より
ヒューマントラストシネマ渋谷他にて
全国ロードショー
出演:佐藤寛太 加藤雅也
山口まゆ 濱田達臣/赤井英和
清水美沙/大塚寧々/
監督:Yuki Saito 脚本:眞武泰徳
原作:柳内大樹『軍艦少年』
(講談社「ヤンマガKC」刊)
Staff Credit
カメラマン:田中丸善治
ヘアメイク:Emiy
スタイリスト:平松正啓(Y’s C)
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:吉田彩華