【山中柔太朗】TBS『ブラザー・トラップ』「今までで一番難しい役」試行錯誤を繰り返した、〈穏やか〉と〈実直〉の同居

山中柔太朗

TBSドラマストリーム
『ブラザー・トラップ』
「今までで一番難しい役」
試行錯誤を繰り返した、
〈穏やか〉と〈実直〉の同居

穏やかに柔らかく共に歩む〈恋〉があれば、刺激的に引っ張られてゆく〈恋〉もある。自分の人生、どちらの〈恋〉を選ぶのかはあなた次第――なんて、そんな相反する魅力的な〈恋〉なんて、そう簡単にはやって来ない!と思っていたら、なんだか甘い香りが…。気をつけて、その香り、あの兄弟の胸をくすぐるトラップかも。でも、トラップに引っ掛かるのも悪くない…?

TBSドラマストリーム『ブラザー・トラップ』

TBSドラマストリーム『ブラザー・トラップ』

-Story-

あかり(久間田琳加)と和泉(山中柔太朗)はあることをきっかけに出会い、あかりは偽りなくまっすぐに気持ちをぶつけてくれる和泉に自然と惹かれていく。そんな中、なんと和泉はあかりの元カレ・成瀬大和 (なるせ・やまと) の弟だということが発覚! その事実はこの兄弟たちも知ることに。大和は元カノのあかりと弟・和泉が惹かれあっていることを知りつつも、改めてあかりへの想いに気づく。そして、あかりの気持ちを自分に向けようと、あかりを揺さぶる行動に出て…!? はたして、あかりと和泉、そして大和の三角関係の行きつく先は…!?

-成瀬和泉(なるせ・いずみ)-

あかりと同じ大学に通う1年生。人付き合いはそんなに得意ではない。あかりと似て穏やかで優しく、朴訥とした真面目で誠実な性格。何事にもまっすぐなため、嘘をついたりはぐらかしたりすることができず、思ったことをすぐ口に出してしまうところがある。自分では短所だと思っていたが「素直でいいね」と言ってくれたあかりに惹かれていく。性格が真逆の2つ上の兄(大和)と比べられることが多く、そのことを気にしている一面も。

山中柔太朗

成瀬和泉×山中柔太朗

和泉は今まで演じた役の中で一番難しい役でした。パッと見は口数も少なくておとなしく、何を考えているか分からない青年だけれど、とにかく周りをよく見ていたり、控えめかと思いきや、意外と物事をはっきりと言うタイプだったり、和泉の〈意外性〉がとても難しかったです。ただ、それこそが和泉の魅力の一つだとも思ったので、まずは彼の心境の動きをしっかりと考えることを大切にしました。

今までで一番難しかった和泉を
どのようにご自身に落とし込まれましたか?

原作を読ませていただいた時から「ここの和泉の心情が分からないな」と思う部分がいくつかあり、そこを重点的に自分の中でたくさん試行錯誤しました。和泉は静かではあるけれど、決して暗い人ではないので、その表現の折り合いも難しかったです。とにかく原作を何度も読んで彼を理解して、現場で監督さんと話し合って、少しずつ和泉を落とし込んでいきました。クランクインまで準備期間をいただけたこと、久間田さん(久間田琳加)、塩野さん(塩野瑛久)など、他のキャストの方々と本読みやイメージの擦り合わせができたこともありがたかったです。

山中柔太朗

山中柔太朗

他のキャストの皆さんと
一緒の時間が長かったんですね。

クランクインとアップの時で
印象が変わった方はいらっしゃいましたか?

久間田さんは本当に最初の印象のままの方で、ずっと笑顔で明るくて、裏表のない優しい方でした。塩野さんは年齢が少し離れていることもあり、現場でもお兄ちゃんのような存在でいてくださって。僕のお芝居の相談やたわいのない話を「うんうん」と、しっかり聞いてくださってすごく助けられましたし、撮影を経て本当の兄弟のようになれたんじゃないかとも感じています。塩野さんもそう思ってくれていたら嬉しいです(笑)。

王道な恋愛模様が描かれた今作ですが、
作品に関わる中で
山中さんご自身もキュンキュンされましたか?

キュンキュンしました(笑)。和泉にとっての初めての恋が描かれているので、演じながら和泉自身に「可愛い!」と思うこともありましたし、あかりちゃんとのシーンでもキュンキュンする場面がたくさんありました。ただ、兄弟で一人の女の子を取り合いながら進む恋、というのは一般的にはなかなかない設定なので、キュンキュンシーンと同じくらい苦しいシーンも多かったです。兄・大和とのキーとなる場面がいくつかあるのですが、撮影を重ねるごとに塩野さんともだんだん息が合ってきて、監督も「めちゃくちゃ良い」と言ってくださるシーンが完成したので、僕自身観るのが楽しみです。

山中柔太朗

初めての監督とのセッションはいかがでしたか?

今回は3人の監督さんがいらっしゃったのですが、撮影が始まる前に、メインで撮ってくださる監督に「芝居の経験が浅いので、いろいろと言っていただきたいです」とお願いをしていたんです。監督は最後まで「このシーンはこうだから、こうなんじゃないかな?」と、ずっと意見をくださって。現場で悩むこともあったのですが、監督が真摯に向き合ってくださったおかげで救われました。『ブラザー・トラップ』の現場を通して、本当にたくさんのことを学ばせていただいたと思います。

山中さんにとって大切な作品になったんですね。

そうですね。クランクアップした時に、「インの時とレベルが全然違う!」といろいろな方に言っていただけたんです。「最初はどうなるかと思ったよ~」と言いながら、最後はお褒めの言葉をいただけて。本当に嬉しかったですし、僕の役者人生において大切な作品として刻まれました。

山中柔太朗

山中柔太朗

どんどんと役者のお仕事の幅も
広げられている山中さんですが、

山中さんの中で、アーティスト活動と
役者活動はどのような位置づけですか?

僕としては、「ソロの活動をM!LKに持って帰る」という意識がずっとあるので、2つの活動は決して分かれた場所にあるものではなく、繋がっているもの。歌も演技も“表現を届ける”という面では変わらないけれど、歌をやっているから芝居に何か役立つ、ということはない気がします。もちろん、滑舌などの技術的な部分で通ずるものはあるのですが。お芝居、難しいです…(笑)。

Dear LANDOER読者
From 山中柔太朗
TBSドラマストリーム『ブラザー・トラップ』

『ブラザー・トラップ』は、お兄ちゃんと和泉の対比が面白い作品。見た目も性格も正反対の2人がいい勝負をしていくので、年上の大和派か年下の和泉派で分かれて観ていただいても楽しいんじゃないかと思います。僕としては、年下男子の魅力を存分に発揮したつもりなので、和泉の見どころとして注目していただけたら嬉しいです。SNSでの反応も楽しみなので、僕もチェックします(笑)。

山中柔太朗

山中柔太朗(21)

やまなか じゅうたろう

2001年12月23日生まれ。
〈凪〉のように静かに揺らめきながら、
多彩な活動を通してカラフルな反射を魅せてくれるDOER

ドラマストリーム『ブラザー・トラップ』

ドラマストリーム『ブラザー・トラップ』
毎週火曜深夜24時58分~
地上波放送後にTVer、TBS FREEにて配信スタート

出演:久間田琳加 山中柔太朗
   工藤 遥 若林時英 渡邉美穂
   /NANA(MAX) 塩野瑛久
原作:日向きょう「ブラザートラップ」(ジーンLINEコミックス/KADOKAWA刊)
脚本:おかざきさとこ

Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:AKI NAKASHIMA
スタイリスト:カワセ136
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:古里さおり