日本テレビ系
『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
ぶつかった壁は〝経験値〟
一歩ずつ踏みしめる〈今〉を力に変えてゆく
四角い教室に、同じ世代という共通点を主に集まった男女。大人になってみれば、その空間がどれほどイレギュラーなものであったのかが分かる。話す人、ともに行動をする人、すべての選択権を自分がもっているように思えて、実はそうではない、そんな空間。人の顔色を伺い、思考を察しようと必死になる、それは自分の“生きやすさ”を確保する一種の処世術だったりする。「ありのままでいい」とか「生まれながらにオンリーワン」とか、綺麗ごとはもういらない。「自分を変えて、自分で変えてゆけ」人は誰しも、その可能性を秘めているのだから。
日本テレビ系
『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
-Introduction-
生徒を想い、死力を尽くす教師は絶滅した…
――但し、『命が係る場合』はその限りではない。
余命1年という残された時間が有限であると分かった時、今までの常識や大人が押し付けてくる当たり前に疑問が沸き、人は物を見る尺度、意識、立ち振る舞いが変わり、生き方が変わる。この世界に正解がないことも教えてくれる。逆に時間に限りがあるからこそ、怖いものなしで無我夢中に走り切れる最高の時間なのかもしれない。1人でサヨナラすること、1人でここから出ていくことそれは少し寂しいけど、今まで怯えてできなかったこと、恥ずかしくて言い出せなかったこと、本当にやりたかったこと、あの人に言えなかった好き、ごめんなさい、ありがとう。一生みんなが超えることのない想い出作り。誰になんと言われようがやり切れる力が沸き上がってくる。さあ、衝動のままに過ごせる無敵タイムを楽しもう。正解のない問いに自分たちなりの答えを見つけながら、限られた時間を恋人と友と、明るく、強く、太く、青春を駆け抜ける。この高校生たちの生き様が社会を生き抜く活力を少しだけくれるかもしれない。
-遠山 泰次郎(とおやま・たいじろう)-
剣道部所属。真っすぐで古きを重んじる武道男子。
だが、自身のキャラを気にしすぎて
周囲の視線を気にする男子。
オーディションで掴んだ今回の役。
オーディション時のエピソードを教えてください。
オーディションは、とにかく「今もっているものを出しきろう!」という気持ちで挑みました。オーディションは1枚のシナリオを5人で配役して演じる形式だったので、他の皆さんとの掛け合いに重きをおいて、バランスをとりながらのお芝居を意識したのを覚えています。ずっと学園ドラマに出たいと思っていたなかで「絶対に役を掴むぞ!」という気持ちで参加した今回のオーディション。出演が決まったときは何よりも「嬉しい!」といった感情が湧き出てきました。
学園ドラマといえど、
普通の学園生活とは一味違う今作。
現場はどんな雰囲気ですか?
撮影現場は休憩時間は和気あいあいとしているのですが、セットに入ると、普通のザ・青春の学園ドラマではなくサスペンス色の強い内容なので、現場の緊張感がすごいです。出演者の皆さんも場数を踏んできている方ばかりで、ひとりも気を抜いている人がいない妥協を許さない現場で。皆さんがすごい集中力でグッと作品に入り込まれているのを感じます。大変なことも多いのですが、ありがたいほど刺激をいただいている日々です。
クランクインから時間が経ち、
ぶつかった壁や、
現場で学んだことがあれば教えてください。
ぶつかった壁は、場数を踏んできている共演者の方たちとの現場慣れの度合いです。自分が経験してきた現場の数と、皆さんの経験してきた現場の数の差を身に染みて感じることが多くて。とはいえ、その壁は一つひとつの現場を乗り越えていくことでしか超えられないものなので、とにかく今の現場を乗り越えようと、真剣に撮影に臨んでいます。学んだことは、現場に入ってからの過ごし方や、待ち時間の過ごし方など。例えば、クラスのなかで誰とも話さない役の方が、実際の待ち時間でも誰とも話さないで過ごされていたりするんです。それぞれが工夫しながら役づくりをされているのを見て、学ぶことがたくさんあります。「一切、自分の役に妥協をしない」皆さんのそんな姿勢に刺激されている日々です。
遠山泰次郎 × 岩瀬洋志
僕が演じる遠山は、昔から一途に武道に励んできた“物事をハッキリさせるタイプの人”。「正しいことは正しい、悪いことは悪い」そんなふうに白黒つけないと気が済まない性格なんです。そこは僕も彼と同じタイプなので、割と合わせやすい部分でした。ただ、剣道部というのは僕とはまったく違う部分で。今はトレーニングをしながら剣道の稽古もつけていただいています。遠山はずっと剣道をやってきた男の子なので、彼を演じるうえでかなり力を入れたいところです。
岩瀬さんは空手をやられていましたが、
やはり同じ武道とはいえ難しいものですか?
めちゃくちゃ大変です(笑)。使う重心に関しては空手と通ずる部分もあるのですが、剣道は竹刀をもつので、身体の使い方はまったく違います。きっと武道をする者としての〈志〉は同じだけれど、技術は別物。ただなんとなくコツをつかんできてはいるので、剣道をしているシーンも楽しみにしていてください。
確かに、竹刀の有無は大きく違う部分ですね。
役のことについて、
共演者の皆さんとお話されることもありますか?
あります。僕の場合は役のお話だけでなく、現場での過ごし方なども皆さんにお聞きしてアドバイスをいただいています。ただ、役の細かいことに関しては監督に聞くのが一番だと思っているので、役のことで分からないことや質問がでてきたときは監督とお話することがほとんどです。(LANDOER「誰かから教えてもらった現場での過ごし方はありますか?」)加藤清史郎さんに、現場にいるときや休憩時間に何を考えていることが多いのかをお聞きしたんです。そうしたら「僕は何も考えてないよ(笑)。」と、おっしゃっていて。「完全に役になりきっていらっしゃるからこそ、自然体でいることができるんだ…!」と、納得の答えをいただきました。
Dear LANDOER読者
From 岩瀬洋志
日本テレビ系
『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
遠山の見どころは、九条先生(松岡茉優)のありかたに対する苛立ち。遠山は白黒ハッキリさせたい人なので、クラス内で起こっているイジメなどに悪い印象をもっているんです。ただ、「ここで注意してしまったら、次は自分はやられるんじゃないか」という恐怖心ももっていて。そこに現れたのが、まっすぐにイジメに言及する九条先生。九条先生と関わることで遠山がどうなっていくのか、も見どころです。作品の見どころは、なんといっても学校生活とは切り離せない人間関係。コロナ禍が明け、実際に学校生活がはじまって、日々追い込まれていたり、すごく苦しい思いをしたりしている人もいると思います。「そういった人たちが救われたらいいな」という気持ちで、出演者からスタッフさんまでみんなでこの作品をつくっているので、各々の生徒たちの成長も見つつ、作品に注がれている情熱が届いてくれたら嬉しいです。
岩瀬 洋志(19)
いわせ ようじ
2004年1月6日生まれ。
心を奪う鋭く光る眼光が、
一瞬にして柔らかな愛嬌に姿を変える多彩なDOER
クラレ「きっと明日も、ハレ、クラレ」企業CM出演中
日本テレビ系
『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』
毎週土曜よる10時放送
出演:松岡茉優 芦田愛菜 ほか
脚本:ツバキマサタカ
演出:鈴木勇馬 二宮 崇
Staff Credit
カメラマン:作永裕範
ヘアメイク: 池上豪
スタイリスト:林峻之
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:古里さおり