【日向亘】 『GTOリバイバル』「目と目を合わせて、ちゃんとぶつかれ」〝見えない敵〟が蔓延る令和に伝説の教師・鬼塚がリバイバル!

日向亘

『GTOリバイバル』
「目と目を合わせて、ちゃんとぶつかれ」
〝見えない敵〟が蔓延る令和に
伝説の教師・鬼塚がリバイバル!

〝匿名性〟、個人を守るものだったはずの保護が、いつしか顔を出さずして人を傷つける武器へと変わってしまった。向き合わなければ見えないはずの個々の事情や、想い、傷を、たかだか数枚の写真と数十の文字で「見た気」「知った気」になっていいほど、人間は単純じゃない。どこから飛んでくるか分からない、〝見えない敵〟の火の矢に怯えて生きる現代。生きづらさマックスの令和の時代に、伝説のアノ教師が降臨――!

カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ
『GTOリバイバル』

カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ 『GTOリバイバル』

反町隆史主演『GTO』が、26年ぶりに復活!
あの伝説の教師・鬼塚英吉が帰ってくる!

鬼塚が問題だらけの高校に教師として赴任し悩みを抱えた生徒たちに熱血授業を繰り広げる!時代は平成から令和へ。富める者は富み、貧しい者は貧しくなり、ますます生きづらくなってきている現代で鬼塚は令和のニューヒーローになれるのか?

-あらすじ-

鬼塚が赴任するのは、私立相徳学院高校。この高校で問題となっているのは、フォロワーが200万人近くいる暴露系インフルエンサー“裁ノカ笑”。有名人も一般人も関係なく、どんなネタでも詮索&拡散して炎上させており、これまでに相徳学院の教師や生徒が何人も晒されてきた。あまりに狙われるため、校内に“裁ノカ笑”にふんする犯人がいるのではないかとのうわさもあり、生徒たちは日々お互いの顔色を伺い、疑心暗鬼になりながら学校生活を送っている。

宇野晴翔

カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ 『GTOリバイバル』

鬼塚が副担任を勤める3年1組の生徒。野球の推薦で入学するも、ケガによって野球ができなくなってしまったことで、父親から「クズ」「死ね」などと日々ののしられている。

『GTOリバイバル』× 日向亘

反町さん主演の『GTO』が放送されていた26年前と現代とでは、生徒たちが抱える問題が大きく変わっていて、鬼塚先生がその問題にどう切り込んでいくのかが『GTOリバイバル』のいちばんの見どころになると思います。例えば、SNSやネット、パパ活の問題など。実際、今作の舞台である私立相徳学院高校にも暴露系のインフルエンサーがいたり、いろいろな問題を抱える生徒がいたりするんです。コンプライアンスが厳しくなった令和の時代で、鬼塚先生が若者の苦悩や問題にどんな方法でアプローチしていくのか、視聴者の皆さんもきっと気になっているんじゃないかな、と。

令和に響く鬼塚節、とても楽しみです。
日向さんご自身が作品を通して
「こんな問題が高校にあるの?」と、
驚いたことはありましたか?

僕がいちばん驚いたのは“パパ活”です。高校生の世界の話でこの問題が出てくるとは思っていなかったので、正直「怖いな」と思いました。大人同士でさえ事件が起きてしまうようなことに、高校生のうちから関わってしまうなんて、そんな危険な話はないよな、と。あとはやっぱり“ネットでの人間関係”。僕が学生の頃は「顔が見えない人とネット上で仲良くなるのは気をつけなさい」と、言われていたのですが、現代ではそれが割と当たり前になってきているじゃないですか。ネットでの繋がりがどんどん主流になっている世の中なので、問題は絶えないだろうと思います。

日向亘

日向亘

ネットがここまで普及していると、
さらなる言葉の選択能力や情報の精査が
必要とされますよね。
そんな時代を生き抜く高校生に
〈愛〉ある指導をぶつける、
鬼塚英吉役の反町隆史さんとの
共演はいかがでしたか?

大興奮でした。この業界に入りたてのときの「あぁ、本物だ…」という感覚を久しぶりに肌で感じて。反町さんとのシーンは、感情的になった宇野を鬼塚先生が冷静にいなす場面が多かったので、とにかく気合いを入れて感情むき出しで鬼塚先生に挑みました。と同時に、めちゃくちゃ緊張している僕を反町さんが優しく見守ってくださって。いざお芝居でセリフを交わす際には、僕の気持ちに変化が表れるようなパスを出してくださったりと、反町さんの大きさと凄さを感じる現場でした。

高校生たちの心の機微が描かれている今作。
その世界に入ったからこそ言える、
現代の高校生のご家族に伝えたいことはありますか?

最近はいろいろなツールでコミュニケーションがとれるがゆえに、目と目を合わせて人と話すこと、何かを伝えることのハードルが高くなっている気がするんです。ラクしてコミュニケーションがとれるからこそ、“話す”という行為が憂鬱なものになってしまっているといいますか。でも、この作品を通して改めて、文字だけではどうしても伝わらないものがあること、どんなに時代が変わろうと、“話す”という行為の大切さは変わらないことを感じることができました。私立相徳学院高校という問題あふれる高校で過ごし、宇野という少年を演じた僕から何かをお伝えするとしたら、親子でできる限りコミュニケーションをとって、目と目を合わせて話せる関係を保ってほしいと思います。

日向亘

日向亘

温度のある言葉で対話しないと
伝わらないこともありますよね。
一方、作中では人と話すことなく
屋上にいることが多い
『宇野晴翔』を演じられていましたが、
どのように彼を築いていかれたのかを
教えてください。

最初に台本をいただいて、「どういったキャラクターなんだろう?」と考えている段階で、めちゃくちゃ悩みが出てきたんです。「この芝居をもってこうか?」「いや、でもこっちのほうがいいかな…」「いや、このままで…」と、本当に何パターンも宇野のイメージが出てきてしまい、結局どれが正解なのかが自分では分からず…。本読みのときに、深川(深川栄洋)監督に「これとこれをもってきたのですが、結局どれが正解か分からないんです」と、正直にお伝えしたところ、監督も「僕も実はすごく悩んでいます」とおっしゃられて。「宇野くんがどういうキャラクターなのか、正直まだ見えていないので、現場で一緒に悩みながらつくっていきましょう」と、監督が言ってくださったおかげで、とても気持ちがラクになったのを覚えています。

監督のその言葉は、とても心強いですね。

はい。作品はひとりで作るものではないですし、「監督が一緒に考えてくださるって言ってくれているのなら、僕が思っていることを一つひとつしっかりお伝えしよう」と思えました。僕には僕の意見があり、監督には監督の「こういうふうに見せて欲しい」という希望がある。現場で積極的に意見交換をお願いしながら、丁寧に丁寧に『宇野晴翔』を演じさせていただきました。

日向亘

Dear LANDOER読者
『GTOリバイバル』
From 日向亘

現代の高校生たちの問題に反町さん演じる鬼塚先生がどう切り込んでいくのか、を楽しんでいただきたいのはもちろん、私立相徳学院高校の生徒一人ひとりが鬼塚先生と向き合うことでどう変化するのか、にも注目してくださったら嬉しいです。きっと僕以外の生徒役の皆さんも、全員が役に悩みながらぶつかった作品だと思います。鬼塚先生と令和の高校生の対峙を楽しみにしていてください。

日向亘

日向亘

ひゅうが わたる

3 月18日生まれ。
取り繕いのない、清々しく素直な佇まいが
心の温度をあげてくれる日向(ひなた)のようなDOER

カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ 『GTOリバイバル』

カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ
『GTOリバイバル』
2024年4月1日(月)午後9:00~10:48

出演: 反町隆史
   岡崎紗絵 小手伸也 八木莉可子 畑芽育
   日向亘 / 鈴木浩介
   池内博之 山崎裕太 窪塚洋介 徳山秀典
   小栗旬 藤木直人 松嶋菜々子
原作:藤沢とおる『GTO』(講談社「少年マガジンKC」刊)
脚本:山岡潤平 音楽:福廣修一朗
主題歌:BLUE ENCOUNT × Takashi Sorimachi「POISON」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
プロデューサー:安藤和久 河西秀幸 田端綾子
演出:深川栄洋

Staff Credit
カメラマン:小川遼
ヘアメイク:佐々木麻理子
スタイリスト:五十嵐堂寿
インタビュー・記事:満斗りょう
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