【南沙良】映画『殺手#4』(キラー・ナンバー4「復讐心は〈原動力〉」心に巣食う負の力を〝心音〟に変え、屈強な花を咲かせてゆく

南沙良

【南沙良】
映画『殺手#4』(キラー・ナンバー4
「復讐心は〈原動力〉」
心に巣食う負の力を〝心音〟に変え、
屈強な花を咲かせてゆく

「復讐は意味がない」「復讐なんて時間のムダ」⸺幾度となく振りかざされてきた綺麗事たち。忘れられぬ執念を「他人事」と切り捨てる冷ややかな正義に、どれほどの人が唇を噛み、涙を流し、じっと耐えてきたことか。理不尽なこの世界、すべての悪に制裁をくだせるほど、神様はきっとは暇じゃない。だったらもう、私が〈因果応報〉になってやる。大切な人、大切な人生、傷つけた分の代償はきっちり払ってもらおうか。復讐道中の最終決戦、常識破りのキラー・バトルが、いざ開幕!

映画『殺手#4』(キラー・ナンバー4)

映画『殺手#4』(キラー・ナンバー4)
© mm2 Studios Hong Kong Limited 2025

-イントロダクション-

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』が大ヒットするなど完全復活を遂げた香港アクションと、日本のアクションを牽引する『ベイビーわるきゅーれ』シリーズのチームとのコラボレーションが実現!香港と日本の才能が結集して、新時代を切り拓くスタイリッシュなアクション映画が完成。香港での公開を経て、2026年4月3日より日本での劇場公開が決定した。なお2025年度第62回金馬奨にて最優秀アクション設計賞を含む5部門にノミネートされた。物語の軸となるのは、家族を殺された過去を持つ香港のプロの殺し屋“No.4”と、復讐に燃える日本人少女・雲。言葉の通じない二人が、師弟、そして信頼で結ばれたバディへと変化し、巨大な殺し屋組織に立ち向かう姿をスタイリッシュに描き出す。主演は香港のトップスターであり主題歌も務めるジェフリー・ガイと、本格アクション初挑戦の南沙良。さらに竹中直人、斎藤工、遠藤雄弥、草川拓弥、森優理斗ら、日本を代表する個性豊かな実力派キャストが脇を固める。本作で監督デビューを飾ったのは、香港で俳優としても活動する新進気鋭のリョン・コイイン。アクション監督にはハリウッドでも活躍する坂本浩一、脚本監修には殺し屋映画の名手・阪元裕吾、プロデューサーには『ベビわる』の鈴木祐介が名を連ね、日港の才能が結集した新たなアクション映画の金字塔がここに誕生した。

-あらすじ-

香港を拠点にする腕利きの殺し屋No.4(ジェフリー・ガイ)に、1億円の大仕事の依頼が舞い込む。日本に出張して、熊谷というヤクザを消せというのだ。首尾よくミッションを成功させたNo.4の前に、仕事の依頼主だと名乗る若い女、雲(南沙良)が現れる。雲は熊谷の一味に弟を殺されており、あと3人の仇も殺してほしいという。しかし殺しの代金、1億円の半分しか払っておらず、これ以上支払うお金はない。殺し屋組織は雲に72時間の猶予を与えて、残金5千万円の返済を迫る。雲の見張り役を命じられたNo.4は、雲と相棒の少年ボス(森優理斗)と協力して、仇であるヤクザたちから現金を強奪する計画を立てるが…。雲たちは復讐を成し遂げることができるのか?さらに殺し屋組織の鉄の掟がNo.4と雲を追い詰める。絶体絶命の窮地に陥った彼らの運命は⸺。

南沙良

日本 × 香港共同製作映画『殺手#4』
×
南沙良

最初にリョン・コイイン監督から、本作の台本と私が演じる『雲』についての資料をいただいたのですが、日本作品とは台本の作りが違う部分も多く、現場に入るまでは画があまり想像できませんでした。ト書きも単語が並んでいるような独特な形式で、「一体どうやって撮るのだろう」と期待を膨らませていったのを覚えています。役作りに関しては、監督から「雲は天真爛漫で好奇心旺盛な、ナンバー4を引っ張るエネルギーをもった子にしたい」と伺っていたので、お芝居をするうえでも彼女のエネルギッシュさを大切にしながら本作に臨みました。

アクションシーンも大きな見どころですが、
初のアクションはいかがでしたか?

他の出演者の皆さんに比べると、私は「アクションの触りを経験させていただいた」という感覚なのですが、それでも2日間のアクション練習を行い、本番の動きやカメラワークのリハーサルを何度も重ねたうえで撮影に挑みました。体を動かすこと自体は好きなものの、普段は時々運動をする程度なので、体力面がとても大変で…(笑)。作品全体としてはテイク(録り直しや回数のこと)を重ねないシーンが多かった一方で、冒頭のゲームセンターのシーンはタイミングを合わせるのが難しく、人数も多かったため、何度も繰り返し撮影を行いました。

映画『殺手#4』(キラー・ナンバー4)
© mm2 Studios Hong Kong Limited 2025

冒頭のシーンを観ていて、
「すごい!」と思ったのと同時に、
撮影の過酷さを垣間見ました。
撮影中、現場で監督のこだわりを
感じる部分はありましたか?

すごく画にこだわられる監督で、特に照明へのこだわりが印象的でした。「僕はこういう画にしたいから、この照明が来たらこう動いて欲しい」といった指示をいただくことが多くて。本作の香港映画らしいネオン感などは、私のお気に入りポイントでもあります。

監督ご自身も役者業をされているからこその、
“動き”と“技術”の
コラボレーションかもしれないですね。
監督デビューを飾られたリョン監督との
作品づくりはいかがでしたか?

監督自身がものすごく明るい方で、誰よりも現場を盛り上げてくださいました。強い熱量を感じましたし、とにかく頼もしかったです。通訳の方もいらっしゃったのですが、基本的には監督がフィーリングで演出を伝えてくださることが多く、「こうおっしゃっているんだろうな」と考えながらお芝居をしていました。きっと、お互いがそうだったと思います(笑)。そんななかでも、撮影中に日本語を覚えようとしてくださったことがすごく嬉しかったです。

南沙良

南沙良

作中のナンバー4と雲の関係性にも似ていますね。
ナンバー4を演じた
ジェフリー・ガイさんとの
お芝居についても教えてください。

監督と同様、すごく明るい方で現場を盛り上げてくださいました。リハーサルのときは言語の違いゆえ、お互いのセリフがどこで終わるのかが掴めず、言葉が被ってしまう場面も多かったのですが、撮影が始まってからはそれが一切なくて。お芝居を通して、通じ合えたような気がしています。

撮影クルーは香港の方が多かったのでしょうか?

そうですね。撮影部はほとんどが香港の方でした。これまでの私の経験だと、たとえば重いシーンの撮影時は現場全体が静かだったり、集中できる環境を整えたりすることが多い印象なのですが、今回は香港スタッフの皆さんが本当に明るくて、ずっと楽しい雰囲気で撮影が進んでいきました。そのおかげで、こちらも気負わずにリラックスした状態でお芝居に臨むことができて。先ほどお話しした冒頭のゲームセンターのシーンの撮影中も、合間にみんなでクレーンゲームをしたり、プリクラを撮ったりと、終始賑やかでした(笑)。

映画『殺手#4』(キラー・ナンバー4)
© mm2 Studios Hong Kong Limited 2025

本編の雰囲気からは想像がつかない、
とても可愛らしいエピソードですね(笑)。
撮影の順序などは、日本と同じでしたか?

まったく違いました。普段であれば、準備して段取りして…と、しっかり動きを決めたうえで本番を撮ることが多いのですが、今回は段取りなどがまったくなく、いきなり本番だったんです。「え?本番?まだ動き決まってないよ?」と衝撃を受けつつも、「香港ではそれが普通なのかな」と、とにかく慣れるまで頑張りました。最初に撮影したのが “ナンバー4が橋の上から石を投げる” という、相手との絡みも動きもあるシーンだったので、その場の勢いや緊張感を楽しみながら夢中でチャレンジしたのを覚えています。撮影が進むうちに、途中からドライ(カメラを回さない動きの確認)が導入されていったのも良い思い出です。

日本と香港の撮影手法が、
少しずつ交錯していったんですね。
本作では〈復讐心〉と〈愛〉が
表裏一体で描かれていますが、
この作品を通して
南さんご自身が感じたことや、
考えたことはありましたか?

お芝居をしながら、登場人物それぞれが〈信念〉をもって動いていると感じていました。私自身、普段の生活のなかで、人への復讐心や負のエネルギーを〈原動力〉に変えるタイプなので、本作は観ていてとても気持ちよかったですし、各々の想いもすごく理解できました。よく「復讐には意味がない」という言葉を耳にしますが、個人的にはちゃんと意味があると思っていて。誰かに対して「負けたくない」と思う気持ちや、心に抱く復讐心は私にとっては大切なもの。時に、自分を動かすきっかけにもなってくれる存在なんです。

南沙良

Dear LANDOER読者
映画『殺手#4』
From 南沙良

もともと、私自身あまりアクション映画を観るタイプではないのですが、本作はアクション映画に馴染みのない方にも観やすく、笑えるシーンも散りばめられた作品になっています。香港映画らしさや迫力のあるアクションシーンはもちろん、ナンバー4 と雲の可愛しくて微笑ましい掛け合いにも注目していただけたら嬉しいです。観ているうちに没入できる体験型の楽しい映画が完成したので、スカッとしたい方は、ぜひ劇場に足を運んでみてください。 

南沙良

南 沙良

みなみ・さら

6月11日生まれ。
朗らかにそよぐ〈南風〉に乗せて、
数多の心に“叙情の種”を蒔いてゆくDOER

映画『殺手#4』(キラー・ナンバー4)
2026年4月3日(金)ロードショー

出演:ジェフリー・ガイ 南沙良
   ダニエル・ホン 森 優理斗 根岸拓哉
   チューパクヒム
   ローザ・マリア・ヴェラスコ
   与座重理久 佳久 創
   脇 知弘 田代良徳 和田 庵
   遠藤雄弥 草川拓弥
   / 斎藤工 竹中直人
監督:リョン・コイイン
エグゼクティブプロデューサー:文佩卿 鈴木 祐介
脚本:文佩卿 リー・ソクミン リョン・コイイン
脚本監修:阪元 裕吾 アクション監督:坂本 浩一
挿入歌:「世界中の誰よりきっと」中山 美穗 WANDS
     (KING RECORD CO., LTD.)
主題歌:「一生懸命 HEART OF GOLD」魏浚笙 JEFFREY NGAI
     (BTBAS ENTERTAINMENT LIMITED)
配給・宣伝:ライツキューブ 配給協力:ティ・ジョイ

映画『殺手#4』(キラー・ナンバー4)
© mm2 Studios Hong Kong Limited 2025

Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:竹島健二
スタイリスト:武久真理江
インタビュー・記事:満斗りょう
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