こころにふと「会いたい人」を浮かべる貴方へ

-Introduction-
この夏、
普通のサラリーマン・ステファンと人魚姫・チャオの恋に♡
世界中がときめく!
アンデルセンが生んだ美しくも儚いおとぎ話「人魚姫」。その物語をベースにしたオリジナルアニメーション映画が、ここに誕生!近未来を舞台に、人間の青年・ステファンと人魚王国のお姫さま・チャオのドタバタでミラクルな恋の物語。運命に立ち向かっていくステファンと、一途に想い続けるチャオを、応援せずにはいられなくなる!アニメーション制作を手掛けるのは、ハイクオリティな映像表現や独創的な映像で国内外問わず様々な賞を受賞し世界中に多くのファンを持つSTUDIO4℃。『鉄コン筋クリート』や『海獣の子供』、『映画 えんとつ町のプペル』など多くの話題作を生み出してきたスタジオが制作期間7年、総作画枚数10万枚以上という超緻密なアニメーションで、唯一無二の世界観を、繊細に、そしてダイナミックに紡ぎ出していく! すでに、世界で注目されており、アニメーション映画祭としては世界で最も長い歴史を持ち、フランスで開催される国際映画祭の「アヌシー国際アニメーション映画祭2025」の長編コンペティション部門、そして、カナダで開催される「ファンタジア国際映画祭」のコンペティション部門にノミネートが決定! 世界から注目される本作に期待が止まらない!メインキャストを務めるのは、社会現象になったドラマ「silent」や、Netflixドラマ「君に届け」などの話題作に出演し、「MEN’S NON-NO」で専属モデルとしても活躍している鈴鹿央士と、映画・ドラマ「ゴールデンカムイ」シリーズや映画『正体』などに出演し、2024年には日本アカデミー賞優秀助演女優賞、新人俳優賞を受賞するなど、確かな演技力で存在感のある山田杏奈だ。フレッシュなふたりが愛おしくも切ない恋心を演じ、作品に彩りを与える。 さらに、ステファンとチャオを取り巻くキャラクターたちを、山里亮太、シシド・カフカ、梅原裕一郎、三宅健太、太田駿静(OCTPATH)、土屋アンナ、くっきー!らが熱演。俳優、声優、アーティスト、お笑い芸人など、あらゆる分野の第一線で活躍する個性豊かな面々が、人と人魚が共存する多様性に富んだ世界観を表現する。主題歌は、今年デビュー25周年を迎える歌姫・倖田來未による書きおろし。ハッピーな歌詞と曲調、そして美しく、力強い歌声で、純粋かつパワフルなチャオの恋心に寄り添う楽曲が本作をさらに盛り上げる!最高のときめきと最高のハッピーが詰まった、ウルトラミラクルラブストーリーが誕生!
-Story-
人間と人魚が共存する未来社会。船舶をつくる会社で働く サラリーマンのステファンは、ある日突然、人魚の王国のお姫様・ チャオに求婚される!!その前代未聞の求婚は 瞬く問に世界中に広がり、「2人の結婚は人間と人魚、両族の 友好関係を樹立する」として、騒ぎ立てられる。ステファンはなぜチャオに求婚されたのか分からないまま、 周りに流されて結婚することに!人間の世界に慣れていないチャオとの生活は ハラハラ・ドキドキの連続!だけど、純粋で真っすぐなチャオの愛情を受けて、ステファンも少しずつあたたかい感情を持つようになっていき――2人の恋の行方はどうなる!?

伊藤さとり’s voice

驚くほどカラフルで可愛くて、コロコロと楽しい映画だった。
それでいて何度も胸がギュッとなった。
人魚のお姫様チャオに一目惚れされたらしい人間のステファンが、本当の恋を知る俗に言うよくある恋物語と思いきや、映画は一筋縄ではいかない。ステファンは巻き込まれたと思いながらも夢を叶える為に政略結婚に乗る隠れ野心家だし、チャオは、人間界に無知であるがゆえにやたらとトラブルを巻き起こす。しかもチャオは、地上に居てもふくよかな魚のままで、人間の姿になかなか変身しないのだ。それでも表情や仕草がコロコロと変わるので、見ているうちに観客は彼女を好きになってしまうだろう。しかし物語の中ではそうはいかないのだから、これで本当にステファンは彼女を愛せるのか心配になってしまう。そう思ってスクリーンを見つめていると、突如、バトルが展開され、アクション映画で知られるジョン・ウー映画の定番である白い鳩が飛ぶシーンまで描かれるのだ。間違いなく映画好きのクリエイターによって生まれたシーンだろう。更にはカーアクション映画ばりのカーチェイスシーンまで映し出される。やがて物語は思いもよらぬ方向に進み、この二人の愛が真実か否か、試される展開を迎えるのだ。
躍動するアニメーション映画『鉄コン筋クリート』のSTUDIO4℃の最新作らしく、キャラクターのビジュアルが独特だ。顔がやたらと大きかったり、手だけが大きかったり、キャラクターによって体のバランスがまちまち。それがまた摩訶不思議な世界となって私たちを魅了する。さすが世界のアニメ映画祭、アヌシー国際アニメーション映画祭2025で審査員賞を受賞しただけある、アニメーションだから成し得る自由な映像表現による作品だった。
映画を見終えて考えた。
「必要とすること」で愛は続くのかもしれないと。
胸のときめきが恋という確証もないし、離れていても想い続けられたら愛というのも少し信憑性に欠ける。この「必要」という言葉にはいろんな想いが含まれており、一緒に居たら安心するだったり、楽しいというのも入っている。そんな感情に気付かされる映画が本作だった。それともうひとつ、見終わって無性に家族が恋しくなった。これは断言する。
映画『ChaO』
2025年8月15日(金)
声の出演:鈴鹿央士 山田杏奈
シシド・カフカ 梅原裕一郎 /
三宅健太 / 太田駿静 土屋アンナ
くっきー! 山里亮太
主題歌:「ChaO!」倖田來未(rhythm zone)
監督:青木康浩
キャラクターデザイン・総作画監督:小島大和
美術監督:滝口比呂志 音楽:村松崇継
演出:古屋勝悟 色彩設定:成毛久美子
撮影監督:中島隆紀 音響演出:笠松広司
アニメーション制作:STUDIO4℃
配給:東映
