忘れられない〈縁〉が刻まれたあなたへ
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－Introduction－
本年度 アカデミー賞®
作品賞 脚本賞 主要2部門ノミネート！
映画賞246ノミネート88受賞（4/5時点）
A24が贈る “忘れられない恋”に世界中が共感！
全米有力メディア年間ベストに続々選出！
大人のための、最高に上質な恋愛映画が誕生した。本年度賞レースの幕開けを飾るゴッサム賞では作品賞を受賞！ゴールデン・グローブ賞では作品賞含む主要5部門にノミネート。映画レビューサイトのロッテントマト98％の高評価を獲得し※、海外メディアの年間ベスト映画にこぞって選出されるなど、米国アカデミー賞®最有力として大きな期待と注目を集めている。（※2023.10.2時点）物語のキーワードは「運命」の意味で使われる韓国の言葉“縁—イニョン—”。見知らぬ人とすれ違ったときに、袖が偶然触れるのは、前世—PAST LIVES—でふたりの間に“縁”があったから。登場人物たちが想いを巡らせるいくつもの「もしも…」が、観客一人ひとりの人生における「あの時」の選択に重なり、“忘れられない恋”の記憶を揺り起こす。そして迎えるエンディングは、現世で運命の人とめぐり逢うことの奇跡と儚さに、胸が高鳴り、涙がとめどなく溢れるだろう。
－Story－
ソウルに暮らす 12 歳の少女ノラと少年ヘソン。ふたりはお互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12 年後 24 歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいたふたりは、オンラインで再会を果たし、お互いを想いながらもすれ違ってしまう。そして 12 年後の 36 歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24 年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの再会の 7 日間。ふたりが選ぶ、運命とは――。
伊藤さとり’s voice
遠距離カップルが結婚を想像した時、二人の間に何が起こるか。 そんなよくある関係を深く掘り下げ、些細な感情を言葉の間やさりげない仕草や行動で、観客にも二人の想いを気づかせる映画『パスト ライブス／再会』。本年の米アカデミー賞作品賞、脚本賞にノミネートされたのも、相手にははっきりと伝えられないそれぞれの願望や、複雑な想いを言葉ではない手法で見せる脚本力と、カメラが捉える二人の表情や画の美しさもあったからだろう。
そんな物語は三部構成になっている。ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。ちょうど初恋を経験する年頃の二人は互いに意識し合っていたのに、ノラの家族が海外へ移住するというので離れ離れに。けれど現代はオンラインという手段があるので、懐かしさから調べることもできる。やがて24歳の二人はFacebookで再会を果たし、友達以上恋人未満のような会話を繰り返すのだ。それから年月は経ち、二人は36歳、二人は再び交流を始める。
ソウルとNY、距離は離れているのに、いつだってネットで繋がることが出来る現代社会。お陰で遠距離恋愛も以前よりも気軽になり、母国語の違う人とも恋人関係になることも増えている。こんなありがちな恋愛のエピソードが多くの映画賞で評価されている理由は、「言語が同じだからといって感情は伝わらない」というもの。
監督であるセリーヌ・ソンが経験したシチュエーションから着想を得て生み出された物語には、たとえ言葉が通じ合ったとしても相手の思いを読み取れないし、生まれた国が違えども理解し合える人も居るということが描かれている。まさに人間関係は互いを知ろうとする努力であり、“気づいてくれるはず”ではないのだ。
それと同時に“伝えたい”という思いが強ければ、思いは伝わるのだ。ということは“理解したい”という努力を自分に対して怠らないよう心がけている人ならば、人生の荒波を漕ぐパートナーに最適なのかもしれない。
