伝えるべき意見を、グッと飲み込んでしまう〈貴方〉へ
-Introduction-
感動を超える、
かつてないクライマックス
〈人気No,1の武将〉の名にふさわしく、これまで幾度となく映像化されてきた織田信長の人生を、今までとは全く違う新たな視点で描く、総製作費20億円のビッグプロジェクト=『レジェンド&バタフライ』。日本最高峰のキャスト・スタッフが集結し、誰もが知る信長の、誰も知らない<妻・濃姫との30年の軌跡>と<本能寺の変の謎>を圧倒的なスケールで描き切る。最期に待つ予想外の展開と圧巻のクライマックスがあなたを、そして日本中を、新たな時代へと突き動かす——。
-Story-
最低最悪の出会いが、時代を変える──
政略結婚で結ばれた、格好ばかりの織田信長(木村拓哉)と密かに信長暗殺を目論む・濃姫(綾瀬はるか)は、全く気が合わない水と油の関係。ある日濃姫の祖国で内乱が起こり父が命を落とす。自身の存在意義を失い自害しようとする彼女に、再び生きる意味と場所を与えたのは、他でもない信長だった。そんな信長もまた、大軍に攻められ窮地に立たされた時、濃姫にだけは弱音を吐く。自暴自棄になる彼を濃姫は鼓舞し、二人は桶狭間の激戦を奇跡的に勝ち抜く。これをきっかけに芽生えた絆は更に強くなり、いつしか天下統一が二人の夢となる。本当の信長を知る濃姫は、引き止めようと心を砕くが、運命は容赦無く<本能寺>へと向かっていく。<魔王>と恐れられた信長と、<蝶>のように自由を求めた濃姫。激動の30年を共に駆け抜けた二人が見ていた、“本当の夢”とは──。
伊藤さとり’s voice
戦乱の世の天下人、織田信長を描いたドラマは数多く存在する。その横には妻、濃姫の姿も必然的に映し出されるのだが、遥か昔の話なので描かれる全てが真実とは限らない。そんな信長と濃姫の関係を遊び心たっぷりと現代風にアレンジして壮大な歴史ロマンとして描いた映画が『レジェンド&バタフライ』だ。主人公・信長を演じるのは木村拓哉、妻となる濃姫には綾瀬はるかという魅力的なキャスティングも話題になっている。
時は戦国時代、傲慢で型にハマるのを嫌う青年のもとに、ある日、美濃から勝気な姫・濃姫が嫁いで来る。嫁に来たのだから身体を揉んでお酌をしろ、と傲慢な態度の信長に、怒りを押さえきれず手を上げる濃姫。2人の関係は大喧嘩から始まり、いつまで経っても改善することなく、暇さえあれば衝突していた。けれどそんな2人の関係に変化が訪れる。それは信長の戦いに濃姫が策を提案したことからだった。この戦術が成功して以来、信長は濃姫に対して一目置くようになるのだが……。
今まで戦場での合戦や男同士の友情、腹の探り合いを描くことが多かった本能寺の変までの出来事を、夫婦の関係に焦点を当て、“強く賢い女性が世界を動かす”と言わんばかりの物語に変化。これがわずかな史実をつなぎ合わせて生み出された『コンフィデンスマン JP』の古沢良太による完全オリジナル脚本というのに関心しきり。それをドラマチックな画作りに定評がある『るろうに剣心』の大友啓史が映画化。
もし濃姫が謙虚な女性だったら信長は天下を取らなかったかもしれない……。これまで多くの映画に登場した男性の理想像であるヒロインではない主人公的存在の女性を描くことで、女性の才能を讃える社会を願う製作陣の思いが見え隠れしている本作。確かに綾瀬はるか演じる濃姫は誰が見ても魅力的で煌々と輝いていた。