【長谷川慎×古屋呂敏】MBS/TBSドラマイズム『恋をするなら二度目が上等』等身大の可愛さにキュンとする主演ふたりのスペシャル対談

長谷川慎 × 古屋呂敏

MBS/TBSドラマイズム
『恋をするなら二度目が上等』
等身大の可愛さにキュンとする
主演ふたりのスペシャル対談

仕事や社会のしがらみが足にまとわりつくより、ずっと前のあの日。胸が高鳴り、呼吸が止まり、青い春がさらにカラフルになった〝一度目の恋〟。刻まれた「好き」の証は、決して消えることはないけれど、大人になればなるほど、隠すことは上手くなってゆく。そしていつの間にか、隠しているのか、忘れはじめたのか分からなくなる。でももし、そんなタイミングで〝二度目〟が訪れたとしたら?しがらみにまみれた世界は、どんな色に姿を変えるだろう。上等だ、〝二度目の恋〟よ、かかってこい――!

MBS/TBSドラマイズム
『恋をするなら二度目が上等』

MBS/TBSドラマイズム 『恋をするなら二度目が上等』

-あらすじ-

クセモノ大学准教授×出版編集者
〈オーバー30男子〉の再会ラブストーリー

ビジネス誌の編集者・宮田晃啓(長谷川慎)は、新しいコラムの執筆依頼のため、売れっ子大学准教授・岩永崇(古屋呂敏)のもとを訪れる。しかしそれは、黒歴史と化した高校時代に別れた、《初恋相手》だった―!上京して十数年…駆け落ちを約束するほどの大恋愛をした過去を封印し、結婚を考える彼女・福田あこ(永瀬莉子)もできて、“それなり”に生きてきた宮田だったが、この出会いをキッカケに、仕事もプライベートも岩永のペースに翻弄されまくり…。岩永の助手・白石優人(髙松アロハ)や、ワイナリー社長の椙本恭介(白石隼也)らの登場で2人の恋も急展開?!素直になれない<オーバー30サーティー男子>の偶然の再会から始まる、駆け引きだらけの「二度目」の恋の行方は―。

宮田晃啓役
長谷川慎(THE RAMPAGE)
×
岩永崇役
古屋呂敏

『恋をするなら二度目が上等』
×
長谷川慎(THE RAMPAGE) 古屋呂敏

LANDOER:まず、おふたりが演じられた役柄について教えてください。

長谷川慎(以下、長谷川):僕は『宮田晃啓』というビジネス誌編集者の役を務めました。宮田は高校時代の恋愛をずっと心に閉じ込めながら、仕事に没頭して真面目に生きてきた青年。それがある日、崇と再会したことで過去の恋愛を思い出してしまい、崇の言動に翻弄されていってしまう、そんな役柄です。

古屋呂敏(以下、古屋):僕が演じた『岩永崇』は、コラムの執筆を手掛ける大学准教授で、飄々とした態度で本心を見せず、とにかくつかみどころがない人物。演じている僕ですらも「こんなに余裕がある大人っていいな」と憧れるような、常に余裕をもっているキャラクターでした。

長谷川慎 × 古屋呂敏

“主演”という〈夢〉への挑戦
喜びと期待、そして責任感と向き合う日々

LANDOER:今回、お2人とも地上波のドラマ初主演ということで、主演が決まったときの率直な感想や周りの反応を伺いたいです。

長谷川:僕は普段アーティスト活動が中心で、お芝居に携わる機会はあまり多くなかったのですが、「いつか“主演”をやりたい!」という気持ちで、舞台やドラマに挑んできたので、 お話をいただいたときは「えっ本当ですか!」という、驚きと喜びが大きかったです。しかも今作のジャンルはBL(ボーイズラブ)。僕が外部で初めて出演した作品がBL作品だったこともあり、不思議な縁を感じました。当時の僕はBL作品を演じている俳優さんに憧れを抱いていたので、今回、数年ぶりのBL作品で初主演を務めさせてもらえることが決まり、僕のいままでの経験が繋がった気がして本当に嬉しかったです。

古屋:僕も率直に嬉しかったです。ただ、お話をいただいてすぐに原作を拝読し、「どうしたらその世界に近づけるのだろう」「原作を愛している方々もたくさんいらっしゃるなかで、その期待に自分はどう応えたらいいのだろう」と、ずっと考えていたので、実は主演が決まったことをあまり周りに言っていなかったんです。僕の母は情報解禁で初めて知って「主演やるの!?」と、びっくりしていました(笑)。お話をいただいて、責任感を感じつつ、この作品に選んでいただいた運命に対して、「自分はどう返せるのか」ということを考えていましたね。

長谷川慎 × 古屋呂敏

出逢った瞬間「信頼できる」と思った
初対面で直観がリンクしたふたり

LANDOER:お2人の初対面の印象を教えてください。

古屋:顔合わせのとき、偶然まこっちゃんが部屋に入るタイミングで、僕が入口の前に立っていたのですが、僕の目の前を通っても、最初はまったく気づいてくれなくて(笑)。

長谷川:それにはワケがあるんです(笑)!事前にいただいた呂敏さんの写真にはヒゲが生えていて、僕のなかで呂敏さんは「かっこいいヒゲの方」というイメージになっていたのですが、当日、呂敏さんにはヒゲがなかったので「違う人だ」と思い、素通りしてしまったんです…(笑)。そうしたら「あの、崇役の…」と、呂敏さんから話しかけてくださって(笑)。最初はヒゲのあるお写真とのギャップに驚きました。

LANDOER:実際に、対面されていかがでしたか?

長谷川:少し不思議なのですが、初めてお会いしたときからすでに壁を感じませんでした

古屋:様子を伺う、みたいなことはなかったよね。

長谷川:普通、初対面同士であれば距離を感じるものじゃないですか。でもなぜかそういった“初対面感”を感じないくらい、お互いスッと入ることができたんです。呂敏さんからにじみ出るフレッシュさ優しい笑顔人に対する丁寧さを感じて、一瞬で「良い作品ができる」と思いました。

古屋:僕も最初は「どういう方なのかな?」と、思っていたのですが、お会いしてすぐに宮田と同じようにまっすぐでフレッシュな方だと分かり、「一緒に何かを作るうえで信頼できる相手だな」と思ったのを覚えています。

長谷川慎 × 古屋呂敏

言葉以上にぬくもりで
ふたりの〈愛〉をつなぐスイッチは『ハグ』

古屋:この作品は、宮田と崇のふたりが愛し合いながら、あたたかい人間関係を積み上げていく物語なので、パートナーによって割と作品のテイストが変わると思っていたんです。だからこそ、いまは「宮田がまこっちゃんで良かった」と、感じています。

LANDOER:そう感じるような、なにか印象的な出来事があったのでしょうか?

古屋:顔合わせの日、帰り際にまこっちゃんに「ハグしませんか?」と、引き留められたんです。「ええ!?もちろん!」と、驚きつつハグを交わしたら「僕、しておきたかったんです、ハグ!」と、まこっちゃんが言ってくれて。その瞬間「一緒に走りたい!」と思わされたと同時に、古屋呂敏が長谷川慎にキュンとしてしまいました(笑)。それ以降、撮影に入るときは必ずハグをして挑んでいます

LANDOER:素敵なルーティンですね!ちなみに長谷川さんはどのような意図でハグをされたのでしょうか?

長谷川:この作品は、ふたりがメインとなって作っていく作品なので、僕らの仲がとても大事になると思ったんです。ハグをした日はクランクインの前日ということもあって、言葉だけでなく、お互いのハグのぬくもりと力強さを実際に確かめて「明日から頑張ろうぜ!」と、気合いを入れたくてお願いをしました。それからは、撮影はハグではじまり、ハグで終わるというのが日課になっていきましたね(笑)。

LANDOER:やはり撮影前のハグは気合いが入りますか?

古屋:そうですね。僕にはすごくいいスイッチになっています。僕らは相手を想い合う間柄ですが、例えどんなに役に入り込んでいても、撮影を終えて帰宅すると役が途切れちゃう瞬間があるもの。だからこそ毎回撮影のはじまりにするハグが、ふたりの心をつなぎ直すスイッチになっている気がして。とても素敵な日課だと思っています。

長谷川慎 × 古屋呂敏

一筋縄ではいかない世界でもがく、
“オーバー30男子”の恋愛を細やかに描く

LANDOER:“オーバー30男子の再会ラブストーリー”と謳っている今作ですが、脚本や原作を読まれて、30代の恋愛についてどう思われましたか?

長谷川:会社員の大変さ、そして、30代には仕事に集中したくても、責任や周りの環境によって自分の意思とは無関係に崩れてしまうことがある、と学びました。20代のときとはまた違う30代なりの大変さ、といいますか、ドロドロとした“難しい世界”があるんだな、と。

古屋:僕も同様、“難しい世界”だと感じました。一方で、僕は崇と1歳しか年齢差がないので共感できるシーンもたくさんあって。20代前半は「相手のことが好き」という感情だけで突っ走ることができる人が多いと思うのですが、30代になるといろいろな責任や、周りの人の生活が変わっていくなかでの焦りなどが生まれ、それが自ずと恋愛にも影響してくると思うんです。大人だからこそ行動に移す前に立ち止まってしまい、こじれてしまう。それによって生まれるひずみがこの作品にはたくさん詰め込まれていると思います。

LANDOER:なるほど、30代ならではの葛藤ですね。ご自身が演じられた役に対して恋愛のアドバイスをするなら、どんなことを伝えたいですか?

長谷川:宮田はガードが固すぎるゆえに、誤解されやすい人間なんです。例えば、崇から強めのアプローチをもらっているのに「あれ、(崇のこと)嫌いなの?」と、思われてしまうほどそっけない態度をしてしまったり。なので、愛情表現が下手なりに、もっと甘えるところは甘える〈素直さ〉を出していくといいんじゃないかな、と思います。

古屋:僕は逆に、崇って恋愛上手な気がするんですよね。僕自身、崇を演じながら「僕でも沼ってしまうだろうな」と感じる言動が多々あって(笑)。僕より恋愛上級者だと思うので、崇にアドバイスできることは特にないです(笑)。

MBS/TBSドラマイズム 『恋をするなら二度目が上等』

より、リアルなふたりになるために
演じる上で気をつけていること

長谷川:現場では、とにかく監督と密になって『宮田晃啓』という役を作り上げています。 “ただ可愛いことを言っている宮田”にならないよう、“過去の恋愛を踏まえたうえで、にじみ出る宮田の可愛さ”まで伝わるように意識をしていて。照れるときもただ照れているのではなく、“好きだけどその好きを隠しながら照れている”というように 、ひとつの感情だけで完結させることなく、細かい目線や仕草で心が揺れている表現を見せられるようにこだわりながら演じています。

LANDOER:台本を覚えているときから、ご自身のなかで宮田の心の機微をイメージされているのですか?

長谷川:そうですね。まずは役が内包しているこれまでの気持ちを踏まえて、自分なりのベースを作って臨むようにしています。そのうえで、現場で自分の狙いと監督の狙いとをすり合わせて、お互いに共通するところ、監督がより求めているところをプラスアルファで肉付けしていき、宮田の内包している複雑さを表現する、といった形で進めています。

古屋:僕の演じる『岩永崇』は掴みどころのない男。一貫して飄々としている彼の佇まいを表現するのはすごく難しいです。僕、父親がアメリカ人で愛情表現を割と大きくする人なのですが、僕自身も父親譲りの大きい愛情表現を受け継いでいて(笑)。ただ、崇はそういったタイプではないので、宮田への想いが大きくなりすぎないよう、自分自身の感情をなるべく抑えて宮田に愛情を伝えることを意識しています。あとは、あまり長谷川慎を好きにならないように、と(照笑)。初めて会ったときから人としてとても魅力的だと思っているので、そういった個人的な想いがガーッと芝居に溶け込まないように気をつけています。まこっちゃんに関われば関わるほど「いい子だなぁ!素敵だなぁ!」と思ってしまうので、なるべくおさえようと努力しているところです(笑)。

長谷川:おさえていたんですか?おさえなくていいですよ(笑)?

古屋:なんでやねん(笑)。

長谷川慎 × 古屋呂敏

長谷川慎 × 古屋呂敏

お互いがそれぞれに萌えたキュンポイント

長谷川:呂敏さんは、とても優しく丁寧な方で、年下の僕に対してもスタッフさんに対しても低姿勢なうえに気遣いが素晴らしいんです。撮影が大変なときでも、周りにとても思いやりをもって接していらっしゃるところを見て「本当にかっこいい方だな…」と、思いました。そしてそれが役にもしっかりと表れていて。役に染まりきっているわけではなく、ちゃんと呂敏さんの良さが役とリンクしていて、演じながら「素敵だな」と感じています

古屋:ありがとうございます。あとでアメちゃんを渡しますんで(笑)。

長谷川:はは、ありがとうございます(笑)。

LANDOER:仲睦まじいですね(笑)。では、古屋さんはいかがでしょうか?

古屋:この作品にはすごく素敵なシーンがあり、演じる僕たちも「嘘なく真摯にそのシーンを作りたい」という熱い想いをもって、集中力を高めて撮影にのめり込んでいるのですが、一度キスシーンのカメラテストのときに、お互いがのめり込みすぎて少し唇が触れてしまったことがあったんです。本来、テストで唇が触れることはないので、お互い「え!?」と驚いてしまって。そうしたらまこっちゃんが「あっ、ごめんチューしちゃった!」と…!その瞬間「うわっ、この子可愛いな」と、危うく落とされかけました(笑)。真面目なんだけれど、どことなくふわっとした可愛い一面もある、そこが長谷川慎のキュンポイントだと思います。

長谷川:お恥ずかしい…(照笑)。

長谷川慎 × 古屋呂敏

Dear LANDOER読者
『恋をするなら二度目が上等』

From 長谷川慎

この作品には、宮田と崇の日常的な会話から、所々で起きるハプニングに翻弄されるふたりのハラハラ感まで、一言では語りきれないほどの魅力が詰まっています。波乱万丈のふたりの恋の決着が、一体どんな形でついていくのか――を、毎週楽しみに観ていただけたら嬉しいです。

From 古屋呂敏

人が人を想う気持ちは、誰もが共感ができるものだと思います。愛することのあたたかさや、それによって深まる繋がり、自身の過去から生まれてしまうこじれなども含めて、作品を通して必ずどこか自分に投影できるポイントがあるはず。そういった共通点も楽しみながら、ふたりの愛の物語を楽しんでいただけたらな、と思います。

長谷川慎

長谷川慎

はせがわ まこと

7月29日生まれ。
人のあたたかさ、言葉の力を信じ抜き
心に流れる純水を屈託なく他者へ注いでくれるDOER

古屋呂敏

古屋呂敏

ふるや ろびん

6月2日生まれ。
とびっきり大きな“誠実で健やかな愛の花束”を
まっすぐに差し出してくれるDOER

MBS/TBSドラマイズム
『恋をするなら二度目が上等』
原作:木下けい子『恋をするなら二度目が上等』 (徳間書店 Charaコミックス)
出演:長谷川慎 古屋呂敏
   髙松アロハ 永瀬莉子 中村久美 白石隼也
監督:安川有果 のむらなお
脚本:綿種アヤ 安川有果
音楽:小山絵里奈
幹事会社:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
製作:「恋をするなら二度目が上等」製作委員会・MBS
配信:TBS放送後にTVer、MBS動画イズム 見逃し配信1週間あり。
   FODで見放題独占配信中。

MBS/TBSドラマイズム 『恋をするなら二度目が上等』
©「恋をするなら二度目が上等」制作委員会・MBS

Item Credit
(古屋)
ジャケット ¥11,880-、シャツ ¥6,600-、パンツ ¥6,930-
すべて CASPER JOHN (キャスパージョン)
ネックレス ¥3,630-
LHME (エルエイチエムイー)
その他、スタイリスト私物

《お問い合わせ先》
Sian PR (シアン PR)
TEL 03-6662-5525

Staff Credit
カメラマン:小川 遼
ヘアメイク: Aki(KIND)(長谷川)/mayumi shiraishi(古屋)
スタイリスト:吉田ケイスケ(長谷川)/勝見宜人(Koa Hole inc.)(古屋)
インタビュー:満斗りょう
記事:満斗りょう、小阪美月
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