【監督・三木康一郎】4つのDOER’s Questions

監督・三木康一郎

4つの
DOER’s Questions

LANDOERのDOERには〈実行者〉という意味があります。それぞれが抱く想いを汲み取り、バランスを調整しながら映像を生み出してゆく三木監督は、まさに〈実行者〉。そんなDOER・三木監督に聞いた4つのマストクエスチョン。

監督・三木康一郎
Duel:決闘

いま、闘っているもの

プレッシャーです。もうこれはずっと闘っています(笑)。あとは内臓が悪いので脂っこいものを控える…かな(笑)。健康でいないといけない仕事ですから、大好きな脂っこいものへの食欲と闘っています。

自分で思う、
または他人に言われる「変わっているトコロ」

“変わっている”になるのか分からないんですけれど、僕なんでもすぐに忘れちゃうんですよ(笑)。なので気づかないうちに食べものがなくなっていたり…。(スタッフさん「三木さん、みんなでシェアして食べるものも全部食べちゃうんです。あれ、気づいてなかったんですか(笑)?」)気づいてないのよ。よくそういうことがあります(笑)。

Odd:風変わり
監督・三木康一郎
Eupholia:幸福

幸せを感じる時

ハードな撮影が終わったら必ず行く温泉宿があるんですけど、そこに行っている時が幸せです。(LANDOER「その宿の何がお好きなんですか?」)もうね、本当にたくさん良いところがあるんですよ。まず宿泊中にお会いする従業員の方々が本当に素晴らしくて。その上、宿泊者が裏で作業されている方には会わないように気遣われているんです。そういった完璧なおもてなしが好きなんですよね。あと、夜になると宿の前の池がライトアップするんですけど、その灯りが電気ではなく船頭さんが置いていく篝火なんです。宿から見える山脈にもライトアップがされていて。そんな風にすべてが徹底された完璧な空間にいる時に幸福感を感じます。

実現したい夢・目標

最近思い始めたのは、いますぐじゃないにしても僕の経験や自分の考え方を若い方に伝えていきたいな、ということ。いまの若い方って手元に情報がたくさんある分、対面で何かを感じることが少なくなっている気がするんです。でも、いくらスマホなどで情報を得られる世界になったとしても、僕らのような職業はやっぱり“人”と接して、“人”を動かしていかないといけないわけですよ。それってすごく感情的だし、理不尽な部分もある。それでも生身の人間同士の話をしていかないと人の心は動かないんです。そういったことを若い方々に伝えていけたらいいな、と思っています。とはいえ教育者にはなりたくないので、おじいちゃんになってヨボヨボになっても何か作り続けていたいですね。

Realize:実現
監督・三木康一郎

三木康一郎(51)

みき こういちろう

1970年12月7日生まれ。
“0”から描かれた“1”の世界へのリスペクトを大切に、
複層的な〈声〉を傾聴しながら“100”の映像を生み出すDOER

Staff Credit
カメラマン:眞弓知也
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:吉田彩華