【凰稀かなめ】映画『お終活 再春!人生ラプソディ』巡り巡る〝人生の春〟のため、「これから」に必要な情報が散りばめられたエンターテインメントショーの開幕!

凰稀かなめ

映画『お終活 再春!人生ラプソディ』
巡り巡る〝人生の春〟のため、
「これから」に必要な情報が散りばめられた
エンターテインメントショーの開幕!

【青春】、それは、夢や希望に満ちた活力みなぎる若い時代を〝人生の春〟に例えた言葉。人は歳を重ねるほど「あの頃は・・・」と、口をそろえて青春時代を懐かしむけれど、四季が巡ることを忘れてはいないだろうか?桜を見て「今年も春がきたね」と、ワクワクするように、「また、人生の春がきたね」と、心踊ってもいいはず。何度も何度も春は来る。夢や希望に満ち溢れていれば、それは間違いなく青春・・・いや、巡り巡ってきた【再春】だ!

映画
『お終活 再春!人生ラプソディ』

映画『お終活 再春!人生ラプソディ』
©2024年「お終活 再春!」製作委員会

―『お終活』シリーズ第二弾誕生‼︎
【再春】青春時代の夢に、もう一度挑戦しよう!―

「人生百年時代」を迎え、人生を謳歌するための新しい「お終活」を提唱し、シニア世代に笑顔と勇気を与えた前作『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』。パワーアップしたシリーズ第2弾のテーマは、【再春】。誰の心の中にもきっとある若かりし頃の夢や憧れ。仕事や子育てが一段落した今だからこそ、これからも続いていく自分の人生を楽しく豊かに過ごすために、再びチャレンジ!自分自身の生前整理をすることだけでなく、これからの人生も楽しむ。それもまた一つの「終活」なのです。前作からの『お終活』ファミリーである、高畑淳子、橋爪功、剛力彩芽、松下由樹、水野勝、西村まさ彦、石橋蓮司、藤吉久美子、増子倭文江に加えて、長塚京三、凰稀かなめ、藤原紀香、大村崑、LiLiCo、窪塚俊介、勝俣州和、橋本マナミなど豪華キャストの競演も見逃せません。熟年夫婦の悲喜こもごも、親子の葛藤、介護の本音。実力派俳優陣による豊かな人間群像劇が、痛快な笑いと胸を熱くする感動を呼び起こす。終活世代にお役立ちの最新情報も満載です。

-あらすじ-

大原千賀子(高畑淳子)、真一(橋爪功)の一人娘・亜矢(剛力彩芽)が、いよいよ結婚目前! 喜びあふれる大原家だが、真一の認知症疑惑という新たな問題が・・・。その一方で、千賀子は若い頃に習っていたシャンソンの恩師の娘・丸山英恵(凰稀かなめ)との出会いがきっかけで、再びレッスンに通いだす。音楽ライブプロデューサーでもある英恵からステージでシャンソンを歌わないかと勧められ、大張り切りの千賀子だが、コンサート目前に開催が危うくなり・・・。はたして、千賀子はステージで歌えるのか!?そして大原家は一体、これからどうなるのか!?

丸山英恵

千賀子(高畑淳子)が若い頃習っていた、
シャンソンの恩師の娘。
音楽ライブプロデューサーをしている。

凰稀かなめ

『お終活 再春!人生ラプソディ』
×
凰稀かなめ

今まで映画のお仕事の経験はあまりなかったのですが、本作の監督である香月(秀之)監督が私の舞台をたくさん観に来てくださっていたようで、そこから繋がって今回のお話をいただけたとお聞きして、とても嬉しく光栄でした。

素敵なご縁ですね。
監督から『丸山英恵』について
「このように演じてほしい」といった
お話はありましたか?

特に指示はなく、逆に監督が「思ったことがあったらなんでも言って」と、仰ってくださいました。(LANDOER「凰稀さんは、何か提案されましたか?」)ちょっとしたことなのですが、英恵が父親と再会するシーンで、台本上では父親のことを「お父さん」と呼んでいたんです。幼い頃に離婚した記憶にない父親、しかも母を置いて出て行った父親に対して、最初から「“お父さん”とは呼べないな」と思い、変更を打診しました。監督は「どんどん変えていいよ!」と言ってくださり、本番では「あなた」と呼びかけるようにして。これまで舞台を長くやらせていただいていて、脚本家の先生や演出家の先生に“意見する”という感覚がなかったので、「こんな監督さんもいらっしゃるんだ!」と驚いたことを覚えています。

様々な“親子のカタチ”が描かれる本作。
どのような気持ちで、
“幼少期に生き別れた父親との再会”に
臨まれましたか?

自分の中に父親の記憶がほとんどないまま、偶然の縁が重なって父親と再会する役どころだったので、父親役の長塚(長塚京三)さんとの最初の撮影は「はじめまして」という挨拶のみで、あまりお話をせずお芝居に臨みました。そのおかげか、英恵が父親と再会するシーンでは、本当に久しぶりに会った父と娘の“言葉が出てこないぎこちなさ”が表現できたんじゃないかと思います。私自身も、初めて長塚さんとお会いした緊張感を、そのままお芝居に活かすことができてありがたかったです。実際の長塚さんはとてもあたたかい方で、そのシーンの撮影が終わってからはたくさんお話させていただきました(笑)。

映画『お終活 再春!人生ラプソディ』
©2024年「お終活 再春!」製作委員会

同じ“ぎこちなさ”ではないにしても、
共鳴する部分を意識的に作られたんですね。
シャンソンの先生、という設定には
どのように向かっていかれましたか?

宝塚に在籍していた頃、そして卒業した後にもシャンソンを歌う機会が多くあり、私にとってシャンソンはとても身近な存在だったので、今回の英恵の「シャンソンの先生」という要素はイメージしやすいものでした。加えて、「プロデューサー」という立場であることも意識して、周りの先輩方や、プロデューサーさんの仕事ぶりを参考に役づくりを進めるようにして。宝塚の先輩であり、シャンソン歌手の越路吹雪さんのマネージャーに岩谷時子先生という方がいらっしゃるのですが、岩谷先生はシャンソンの先生でもあるんです。以前、岩谷先生を題材としたコンサートに出演させていただいたり、朗読劇『ラストダンスは私に』(2023)で岩谷先生を演じさせていただいたりしたことがあったので、その経験を活かせる役と巡り会えて嬉しかったです。

シャンソンが身近な存在だなんて、
なかなかないご経歴です!
シャンソンを歌う上で
大事にしていることはありますか?

シャンソンは一曲の中にストーリーがあるので、まずはそのストーリーをしっかりと理解することを大切にしています。そのうえで、音符に歌詞を一文字一文字のせて歌うのではなく、〈言葉〉として聴かせることも大切。例えば、一音ずつ音にのせて「あ・い・し・て・る」と歌うと単調に聴こえてしまいますが、音符を少し無視してでも「愛してる」と、語るように歌うと、途端にシャンソンらしくなっていくんです。シャンソンの先生から、「音楽を感じて〈言葉〉をのせることが大切だよ」と教えていただき、歌詞ではなく〈言葉〉として伝えることを意識しています。

凰稀かなめ

シャンソンの〈言葉〉が
スッと心に伝わってくる理由が分かりました。
ご自身が先生から教わった経験も、
先生役に活きていきそうですね。

そうですね。実際には教えていないのですが、現場では、高畑(淳子)さんの音域に合わせて発声練習をしたり、ピアノの先生が即興で伴奏を弾いてくださったりと、スタッフさん、キャストのみなさんと考えながら『丸山ミュージックスクール』のシーンをつくっていきました。主役の高畑さんと橋爪(功)さんとのお芝居に、最初は緊張しましたが、とても良くしていただいて。おふたりとも本当にエネルギッシュなんです!気さくな方々に囲まれ、ワイワイ楽しみながら、いろいろと挑戦させていただいた現場でした。

気さくでエネルギッシュな皆さんの雰囲気が、
映画を通して伝わってきます。
介護や終活についても丁寧に描かれている本作。
作品を通して考えることも
あったのではないでしょうか。

両親が高齢なこともあり、もともと興味はあったのですが、この映画をキッカケに“認知症”のことや“介護”のことなどを、いろいろと調べて両親とも話をしました。「まだ70歳だから元気だと思うけど、今のうちにやろうね」と伝えたら、両親は「もう始めているよ」と(笑)。

凰稀かなめ

凰稀かなめ

生前整理=終活、だと思っていましたが、
この映画で描かれているのは
“やりたかったことにチャレンジする前向きな終活”。
凰稀さんの目にはどのように映りましたか?

「楽しいことを見つけて、楽しく人生を終えるための終活っていいな」と、思いました。高畑さんと橋爪さん演じる夫婦喧嘩のような言い合いも、当の本人たちにとっては良くないのかもしれないけれど、見ていて「いいな」と思ったんです。何気ないやりとりの一つひとつも楽しめたら素敵だな、と。いつかは人間誰しも、身体が言うことを聞かなくなったり、気持ちが沈んでしまう日が来るかもしれない。だからこそ、今のうちに楽しめることはやっておきたいし、もっともっと楽しいことを見つけていきたいと思います。

沈んでしまう人生のタイミングを支え合える
家族や周りの存在が貴重ですよね。

まさにその通りだと思います。本作でも、剛力彩芽さん演じる娘の亜矢や、水野勝さん演じる婚約者の涼太が大原夫婦を支えていて、大原夫婦と娘カップル4人のシーンにほっこりしましたし、とても素敵な関係だと思いました。働き方の変化などもあり、家族の時間を持つことが難しい時代になってきている現在(いま)だからこそ、家族や周りの人と少しでも助け合うことがきっと必要で。私が演じた英恵も、千賀子の背中を押してお手伝いする役どころでしたしね。終活世代を支え、ともに人生を楽しむような周りの人が増えるといいな、と思います。

凰稀かなめ

素敵な家族像・仲間・人間関係が
散りばめられている作品でした。
凰稀さんにも、
安心する場所や仲間はいらっしゃいますか?

宝塚を卒業してから、定期的にコンサートやライブを開催しているのですが、その公演を通して出逢った仲間たちが大好きです。もちろん今まで出逢ってきた皆が大好きなのですが、特に『beginningファミリー』と呼んでいる仲間たちとは、年に一回は必ず食事会をしていて。彼らと過ごす時間が私にとってとても楽しく、大切なひとときです。

Dear LANDOER読者
『お終活 再春!人生ラプソディ』
From 凰稀かなめ

この映画には、老後ことや介護についての役立つ情報が盛り込まれていて、特に私のような、親が高齢になってくる世代にとっては、とても勉強になる一本だと思います。この映画が、ご両親に終活のことを教えてあげたり、何かのチャレンジへの背中を押してあげたり、家族で会話するキッカケになったら嬉しいです。私自身この映画を通して、「声をかけ合って支え合うことが、自分も家族も豊かにするんだな」と感じたので、その心掛けが観てくださった方に広がっていくといいな、と思います。

凰稀かなめ

凰稀かなめ

おうき かなめ

9月4日生まれ。
一言一句、指先まで宿る芝居の脈、
表現を愛し楽しむ“自身の〈要〉”が稀有な光となって輝くDOER

映画『お終活 再春!人生ラプソディ』
2024年5月31日(金)

脚本・監督:香月秀之
出演:高畑淳子/剛力彩芽 松下由樹 水野勝
   西村まさ彦/石橋蓮司
   藤吉久美子 増子倭文江 LiLiCo/窪塚俊介
   勝俣州和 橋本マナミ
   藤原紀香(友情出演) 大村崑/凰稀かなめ
   長塚京三/橋爪功
配給:イオンエンターテイメント

映画『お終活 再春!人生ラプソディ』
©2024年「お終活 再春!」製作委員会

Item Credit
ブラウス71,500円(税込)/ジャケット132,000円(税込)/スカート83,600円(税込) 全てLANVIN COLLECTION
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Staff Credit
カメラマン:田中丸善治
スタイリスト:杏吏
インタビュー・記事:満斗りょう
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