【佐野勇斗】夜ドラ『おとなりに銀河』日々を〝生き抜く〟あなたに15分間の優しいエールを

佐野勇斗

夜ドラ『おとなりに銀河』
日々を〝生き抜く〟あなたに
15分間の優しいエールを

今日もたくさん想った。嬉しいも、悲しいも、たくさん。私と私たちに宿る感情は、毎秒驚くほどに色を変えながら心(ここ)に存在し続けている。そのスピードについていこうと必死で、自分は何故ここにいるのか、ここへ来たのかが見えなくなってしまう時だってある。そんな時ハッとさせてくれるのは“まっすぐ”な言葉、“まっすぐ”な人。平日の夜の15分間、優しく“まっすぐ”な漫画家とお姫様が、明日を生きるあなたにエールを届けます。さあ、2人のおとなりをどうぞ――

『おとなりに銀河』

夜ドラ『おとなりに銀河』

-Story-

久我一郎(佐野勇斗)は売れない漫画家。親を亡くし、幼い妹・まちと弟・ふみおを養うため、必死に漫画を描く日々を送っている。ある日、一郎の漫画に憧れてやってきた臨時のアシスタント、五色しおり(八木莉可子)。彼女の助けで一郎は締め切りぎりぎりの危機を脱するが、疲れて眠っているしおりの体の一部からとげのようなものが出ていることに一郎が気づき、確かめようとそのとげにふれた瞬間、狭い仕事部屋が宇宙に変わった!流れ星の民の姫だというしおりは、「とげにふれたことでふたりの婚姻関係の契りが結ばれました」と理解不能なことを一郎に告げる。さらに、「まずは恋愛から始めるべきなのでは?」と言うしおり。不思議な力によって離れていることが困難になったふたりは、同じアパートに住むことに。お互いの魅力を発見していく時間が始まる。恋愛初心者のふたりは、これからいったいどんな関係を育てていくのか? ふたりの恋の行き着く先は?

-久我一郎(くが・いちろう)-

売れない漫画家。親を亡くし、幼い妹・まちと弟・ふみおを養うために必死に漫画を描く毎日を送っている心優しい青年。

佐野勇斗

原作『おとなりに銀河』×佐野勇斗

この作品に登場するキャラクターは、それぞれが様々な思いを抱えつつも、人に対する思いやりを忘れない人たちばかりなんです。原作を読んだ時、「優しい気持ちになれる作品だな」という印象を受けたのを覚えています。

久我一郎 × 佐野勇斗

一郎は両親がおらず、兄貴手ひとつで小さい妹弟の育児をしながら漫画の仕事をしている青年。一家の大黒柱として「家族を守っていかなきゃ」という強い信念を持った、心がしっかりしている人です。ただ、少し抜けているところがあるので、妹や弟に突っ込まれたりもするのですが(笑)。それでも、幼い2人がお兄を信頼しているところを見ると、大黒柱としてとても頼りにされているのだと感じます。

初の漫画家役ですが、
役づくりにおいて意識されたことはありましたか?

仲良くさせていただいている『かぐや様は告らせたい』の作者・赤坂アカ先生に「今度、漫画家の役が決まったから、いろいろと教えてほしい」と連絡をしました。たくさんの資料と、「手に汚れをつけて」や「こうしたほうが漫画家っぽい」といった細かいディテールのアドバイスをくださったので、それを参考に漫画家・久我一郎の部分を作っています。何よりも驚いたのは漫画1ページにかける時間。多大な時間がかけられていると知って「背景までしっかりと読み込まなければ」と、漫画を読む時の気持ちが少し変わりました。

佐野勇斗

まちとふみお役のお2人とは
現場でどのように過ごされていますか?

2人とも業界歴が5年以上らしく、最初は丁寧に「お願いします」と敬語で挨拶してくれたのが、今や「おはよう」と言いながらちょっかいを出されるぐらいの関係値になりました(笑)。僕としてはお兄とまち、ふみおの関係性を築くうえですごく良い変化だと思っていますし、本当のお兄のように接してくれるのがすごく嬉しいです。休憩中は走り回ってワイワイしているのに、本番になったら監督の指示を聞いて「はい、やります」とプロの顔になるんですよ。その切り替えが本当にすごいな、と思っています。

現場のあたたかく賑やかな雰囲気が伝わってきます。
人間模様が繊細に描かれている今作ですが、
撮影を通して、
人間関係について何か考えたことはありましたか?

質問に対する答えのニュアンスが少し違ってしまうのかもしれないのですが、ヒロイン・五色役の八木さん(八木莉可子)と作品を作っていくほど、「五色さんのように、ピュアでフレッシュな心を持たれている方だな」と感じることが多くて。現場でスタッフさんたちと気兼ねなくお話されて、皆さんとどんどん仲良くなっているのを見て「すごいな」と感じています。そういった姿から学ばせていただくことも多いですし、尊敬しています。

お2人の演じられる、一郎と五色さんが楽しみです。
八木さんとのお芝居での対峙はいかがですか?

お芝居もすごいです。本読みの時から、監督に言われたことに柔軟に対応されている印象を持っていたのですが、現場でその印象がさらに強くなりました。真面目な方で常に台本をずっと見ていらっしゃいますし、自分でいろいろな引き出しを用意されていて。僕は用意してきたものがあっても「これ、ちょっと違うかな」と思って出すのをやめてしまうことがあるのですが、八木さんは次から次にそれを出していく勇気もあるんです。彼女はスターへの道をどんどん登っていくでしょう(キメ顔)。

佐野勇斗

SF要素も入っている今作。
演じていて楽しい部分と難しい部分を教えてください。

楽しい部分はまちとふみおとのシーンで、難しい部分と言われてパッと出てくるのはとげが刺さるシーン。撮影の時に「とげが刺さった瞬間に宇宙が広がります」と言われて「宇宙!?」となりました(笑)。宇宙空間のシーンは椅子に座ってグリーンバックで撮影したのですが、「とげが刺さると痛いのか」や「どのくらい驚くべきなのか」など、とにかく難しかったです(笑)。

一郎と五色さん、
恋愛初心者の2人の恋物語も見どころなのかな、
と思うのですが…

そうですね。いまどきの恋愛モノってすぐに手を繋いだり、キスをしたり、展開がはやい作品が多いと思うのですが、この2人は手を繋ぐまでにものすごい時間のかかる人たちなので、ドキドキしながら展開を楽しんでいただけると思います。2人に影響されてか『おとなりに銀河』の撮影中は、普段、日常生活で普通にハイタッチをするようなところで「ちょっと恥ずかしいな…」となるんです(笑)。その感覚も新鮮で面白くて、僕自身楽しみながら撮影をしています。

Dear LANDOER読者
From 佐野勇斗
夜ドラ『おとなりに銀河』

『おとなりに銀河』は、月曜日から木曜日まで、平日の夜15分間のドラマ。一日の終わりに作品の優しい世界観に触れて、「明日も頑張ろうかな」と思っていただけたら嬉しいです。嫌なニュースも多い世の中ですけれど、新生活も始まる時期なので、皆さんの新しい日々の楽しみになってくれたらいいな、と思います。

佐野勇斗

佐野勇斗(25)

さの はやと

1998年3月23日生まれ。
“表現”へのひたむきな〈愛〉と、
凛と滾る〈プロ魂〉がたくさんの心に養分を届けるDOER

夜ドラ『おとなりに銀河』
2023年4月3日(月)放送開始

総合 毎週月~木 よる10時45分(各話15分)
原作:雨穏ギド『おとなりに銀河』
出演:佐野勇斗 八木莉可子 ほか

Staff Credit
カメラマン:田中丸善治
ヘアメイク:望月 光
スタイリスト:伊藤省吾(sitor)
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:古里さおり