【原因は自分にある。】『Mania』/『P-P-P-PERO』固く結ばれた「これまで」の〈絆〉を胸に、「これから」へ向かってゆくスペシャル鼎談録

原因は自分にある。

『Mania』/『P-P-P-PERO』
固く結ばれた「これまで」の〈絆〉を胸に、
「これから」へ向かってゆくスペシャル鼎談録

2019年7月7日、動き出した7名の観測対象者。陰りを照らし、輝きを放つ〈太陽〉その自由さで、どんな姿にも変貌を遂げる〈光〉陽気を受け取り、伸び伸びと花を咲かせる〈桜〉あらゆる影響を取り込み、さまざまな顔を魅せる〈海〉常にあたたかく、時に己を溶かすほどの情熱を発する〈炎〉すべての養分を力に、魅力的な無二の葉をつける〈樹木〉どんな今日にも等しく訪れ、穏やかな癒しを与える〈夜〉、5年間で観測した7名の結果、そこに書かれた、変わらないものと変わってゆくもの、きっとすべての【原因】が、彼らの武器で、彼らの魅力――

5月3日Release『Mania』

『Mania』

Mania(マニア):狂気の愛、愛狂家

悪気はないが行き過ぎた愛情や冷静な狂気がテーマ。 今作では、過剰な愛情の対象として”蝶”がキーになっている。 MVさまざまな形で愛情を表現する7人の姿や、“溺愛ダンス”も見どころ。

7月5日Release『P-P-P-PERO』

『P-P-P-PERO』

『Mania』とは異なる角度の「狂気」を感じさせる げんじぶ流ポップチューン! “ソフトクリーム”がモチーフで、アニメ内のペロペロ大戦争を ドリーミーな世界観で表現する”ペロペロポッピンクリーミーKAWAIIソング!”

詳細は公式HP & SNSをチェック!

異なる“げんじぶカラー”が詰まった2曲。
初めて聴いた感想と、歌ってみて大変だったところ

『Mania』編

杢代和人(以下、杢代):僕、『Mania』を最初に聴いたとき、シニカルな世界観を強く感じて、「やりたかった音楽だ!」と思ったんです。しかも、メンバーの凌大(長野凌大)が出演するドラマの主題歌としてリリースできることも、とても嬉しくて。僕にとって印象深い一曲になりました。

LANDOER:ドラマと併せて聴くことで、ドラマ・曲、両者の深みがさらに出てくる一曲ですよね。

大倉空人(以下、大倉):『Mania』は、ドラマの流れにそって歌詞が展開しているので、「ドラマがどんなことを物語っているのか」が、分かる楽曲になっています。初めてデモ音源で、2番の凌大の高音パート「それしか知らないだけなんだよ」を聴いたときは、「どういう意味なんだろう?」と思ったのですが、ドラマの律子というキャラクターをイメージして作られたパートだと聞いて、すごく腑に落ちました。作品との繋がりを色濃く感じていただけるのも、“主題歌”ならではの魅力。『P-P-P-PERO』もそうですが、作品と一緒に聴いていただくことで、曲への理解度がより深まる2曲になっています。

LANDOER:確かに。しかも、ドラマの世界観とリンクした『原因は自分にある。』の色が、しっかり出ているようにも感じました。

桜木雅哉(以下、桜木):そうですね。『Mania』も『P-P-P-PERO』も、最初の音がとても特徴的で、“げんじぶらしさ”がすごく出ているんです。きっと僕だけでなく、観測者の皆さんにも「げんじぶらしいな」と、思っていただける曲になっていると思います。

『P-P-P-PERO』編

桜木:『P-P-P-PERO』は、最初「ポップチューンだよ」と聞いていたので、かわいい曲をイメージしていたのですが、初めてデモ音源を聴いたときに、僕のイメージとあまりにも違っていて、衝撃を受けたことを覚えています(笑)。レコーディングも今までにないような録り方で、空人と要人(吉澤要人)と一緒に「ペペペペロ」のパートをいくつも録りました。完成した曲を聴いて、何となく自分なりに「あのバージョンが採用されたのかな?」と、考察したりもして(笑)。あと、実は『Mania』と『P-P-P-PERO』にはリンクしている振付があるんです。気づく方には気づいてもらえるんじゃないかと、ワクワクしています。

大倉:『P-P-P-PERO』は、僕が声優を務めさせていただいた、江口拓也さん原案のアニメ『エグミレガシー』の主題歌になっているのですが、アニメで表現されている〈狂気〉じみたものと、『Mania』で描かれている〈狂気〉が、振付中でリンクづけされている部分があるんです。2曲とも雰囲気は違えど、“大人の香り”がハッキリと伝わる楽曲なので、振りがついたときの表情管理が脳内でイメージしやすく、歌詞の内容だけにとらわれず、曲の雰囲気を落とし込んでレコーディングに臨むことができました。

原因は自分にある。

LANDOER:表情管理1000%アイドル、パフォーマンスでどんな表情をされるのかが楽しみですね。

杢代:「表情管理1000%アイドル」には、そうあって欲しいという希望も入っているので、期待を裏切らないよう頑張ります(笑)。『P-P-P-PERO』は、同じ曲でもAメロやサビなど、それぞれで雰囲気が変わるので、いつもより「歌い方、雰囲気をガラッと変えて欲しい」といったディレクションが多かった印象です。サビで明るくなったかと思えば、急に摩訶不思議な雰囲気になって、またサビで上がる…など、曲中の緩急がしっかりとしている分、ニュアンスを意識して何パターンもレコーディングしました。今までに経験したことのないレコーディング方法だったので、難しいチャレンジでした。

原因は自分にある。

「僕も歌いたかった!」と、思うほどに好きな
『Mania』&『P-P-P-PERO』の推しパート

桜木雅哉の推しパート
1,小泉光咲パート
「~余分なノクターン」/『Mania』
2,小泉光咲パート
「契り=約束 千切られたなら 破られる」/
『P-P-P-PERO』

桜木:『Mania』は、光咲が歌っているラスサビ前の「ただ 色や形とか嫌いなものとか そんなの要らないって言ってくれたような 余分なノクターン」のパートが好きです。

大倉:絶対パフォーマンスで「ここ(カメラで)抜かれるな」って分かるもんね。

桜木:そうそう(笑)。『P-P-P-PERO』は、『くるみ割り人形』のサンプリングが入る部分が好き。曲の雰囲気が明らかにガラッと変わる、インパクトの強さが好きです。

LANDOER:皆さんのパートシャッフルのパフォーマンスが観たくなります。

大倉:うわ~!…実は、違う楽曲で一度やったことがあるんですよ。

桜木:もう、ボロボロを超えた何かが起きた…そんな記憶があります(笑)。

杢代:もしシャッフルをするなら、それなりに練習して挑みたいです(笑)!

桜木雅哉

杢代和人の推しパート
1,小泉光咲パート
「~余分なノクターン」/『Mania』
2,大倉空人パート
「全部ちょうだい」/『P-P-P-PERO』

杢代:僕の『P-P-P-PERO』の推しパートは、サビ最後の「全部ちょうだい」のパートです。『P-P-P-PERO』には、曲中に何度か「ちょうだい」というワードが出てくるのですが、この「全部ちょうだい」はそれらの「ちょうだい」をまとめて歌っている感じがあって。キュートさもありつつ、『P-P-P-PERO』のキーになるパートなので、「いいな~」と。空人の声優初挑戦の主題歌なので「そりゃ空人か…」と思ったのですが、僕も「歌いたい!」と思いながら聴いていました(笑)。

LANDOER:デモの段階から「このパートは、このメンバーだ」と、分かるものですか?

杢代:久下さん(作詞作曲・編曲:久下真音)のデモだと、聴いただけでメンバーが分かります(笑)。まだ歌割を聞いていなくても「ここは明らかに光咲だな」とか(笑)。ご本人に聞いたわけではないのですが、きっと、メンバーを意識して歌い分けてくださっていて、そのクオリティが本当にすごいんですよ。『Mania』に関しては、雅哉も言っていた光咲のパートがお気に入り。「一番気持ちのいいところだろうな」と、思いながら聴いています。

杢代和人

大倉空人の推しパート
1,桜木雅哉パート
「DiGiDiDaRaDa」/『Mania』
2,小泉光咲パート
「契り=約束 千切られたなら 破られる」/
『P-P-P-PERO』

大倉:僕、雅哉が歌っている『Mania』の「DiGiDiDaRaDa」の音がめちゃくちゃ好きで、すごく歌いたかったのですが、雅哉に取られちゃいました(笑)。レコーディングのときに、そのパートから聴いて歌い出すことが多かったので、ずっと「うわ、いいな~」と思っていて。『P-P-P-PERO』に関しては、雅哉も言っていた『くるみ割り人形』の曲がサンプリングされている、光咲のパートが推しです。デモの音源を聴いた瞬間から、「音ハメが気持ちのいいパートだな」と、思っていたんです。

LANDOER:大人気のパートですね(笑)。

大倉:あそこ、歌っていて絶対楽しいんですよ(笑)!

大倉空人

5周年を迎えて思う
これまでの『原因は自分にある。』と
これからの自分たち。

大倉:僕らの圧倒的な変化でいうと、“7人でツアーを最後まで完走できたこと”が、大きいと思います。和人の思いきった判断、そこで培ってきた〈経験〉〈力〉が加わった、成長の見えるツアーになったと思いますし、ツアーというひとつのカテゴリに対して、グッとグループ力が強くなったように感じます。去年と比べて、絶対的に違うのはそこかな、と。2022年のイベントで、和人と「行ってらっしゃい」「行ってきます」というやりとりをしたのですが、実はその段階ではまだ、和人のグループ活動制限は決まっていなかったんです。

杢代:そうそう。

大倉:思い返すと、結果的に物語が生まれていてすごくいいな、と。今回のツアーはリハからずっと笑っていた記憶があるくらい、げんじぶの成長を感じる楽しいツアーでした。

原因は自分にある。

杢代:僕にとっては久しぶりのツアーで、改めて「グループとして一番力を入れるべきはライブだ」という認識ができる期間でした。この一年で、メンバーみんなの積み上げてきたスキルが本当に上がっていて、まずはそこに追いつくことが必要だったので、一つひとつ丁寧に、初心に帰るような気持ちで追いかけていって。そのうえで、7人誰も欠けることなく完走することができて、個人的にものすごく鮮明に印象に残るツアーになりました。この感覚を忘れずに、11月のぴあアリーナ公演を迎えたいと思いますし、今回のツアーで培ったものを最大限に発揮して、今の自分を超えていきたいと思います。次の準備も含めて、とても楽しみです。

桜木:コロナ禍を越えて、声を出せる曲がだんだん増えたうえで迎えた今回のツアー。観測者の皆さんと僕たちで作りあげるライブの楽しさをひしひしと感じて、これから先も「一緒に作るライブをしていきたいな」と、実感することができました。今までは、僕らがパフォーマンスを届けて、そのパフォーマンスを受け取ってもらうことで完結していたライブが、パフォーマンスに対する観測者の皆さんの反応を通じて、僕らが皆さんのパワーを受け取る形に変化したんです。これまで以上に“ライブ感”を感じることができましたし、「もっとツアーをしたい!」と思うほどに、あっという間の春ツアーでした。

大倉:ぴあアリーナはもちろん、その後にグループでいろいろと考えていることもあるので、これからの『原因は自分にある。』も、楽しみにしていてください。

原因は自分にある。

原因は自分にある。

2次元と3次元の狭間に立ち、
〈夢〉の輪郭を〈現実〉という色彩で
「らしく」描き出す7名のDOER

ジャパンカルチャーを牽引する、新解釈アイドルグループ『原因は自分にある。』ネットカルチャーを代表する奇才から楽曲提供を受け、ミュージックビデオでは2Dのキャラとコラボなど2次元と3次元の架け橋的な存在をも体現する。ライブでは、「シニカルな世界観・表情管理1000%のアイドル」など両極端にパラメーターを振り切った表現を自在に操る。

大倉空人

大倉空人(おおくら たかと)

4月12日生まれ。

[R]Realize:実現したい夢・目標
2022年:さらに大きな会場のステージに立ち、ツアーをしたい。
2024年:このインタビューの後に、パシフィコ横浜を経て、ぴあアリーナに立てているので「ものすごくレベルアップしているじゃないか」と、驚きました!(杢代「今回の目標、大事だよ」桜木「本当に!」)そうですね、次の僕の目標は“アリーナツアー”です。これを成功させることができたら、僕らが目標としている『東京ドーム』が見えてくると思うので、アリーナツアーは絶対に実現させたいです。(桜木「いいね。あと、僕、野望があるんですけど…横浜“の”3つのアリーナ(横浜アリーナ、ぴあアリーナ、Kアリーナ)で3Days公演をしたいんです(笑)。」)横浜アリーナ3Daysじゃなくて、横浜“の”3つのアリーナで(笑)!?(杢代「観測者の皆さん、行くときめちゃくちゃ会場の確認するだろうね(笑)」)

杢代和人

杢代和人(もくだい かずと)

5月20日生まれ。

[E]Euphoria:幸せを感じるとき
2022年:散歩をしているとき。
2024年:何言ってんねん(笑)!(大倉「ちょっと疲れてたのかな(笑)?」)違うでしょ!暇すぎたんでしょ(笑)!最近、心から幸せを感じたのは“ライブ”です。観測者の皆さんを目の前にした瞬間、これまでとは違う大きな感情の変化があって。今までは「すごいな、人が多いな」と、場の空気に圧倒されることも多かったのですが、今回は言葉で表すことが難しいくらい、涙が出るような感覚になったんです。この日のために予定を空けて、僕たちに会いに来てくれている皆さんを前にして、「僕たちはこの人たちを幸せにしなければいけない、ずっと一緒にいよう」と、心から感じて。ツアーで披露した『誰も知らない歌』という楽曲があるのですが、その曲を歌いながら「これからも歌い続けたい」と、感情が溢れたことを覚えています。

桜木雅哉

桜木雅哉(さくらぎ まさや)

3月19日生まれ。

[D]Duel:いま、闘っているもの
2022年:勉強面で成績の順位が一番上の人。
2024年:うわ!言ったかもしれない(赤面)!今でも自分より上だと思う人と闘うことは好きなので、何に対しても「一番でありたい、一番になりたい」という気持ちは変わっていないです。グループのなかでも「最年少だけど、負けられない」と思ってもらえるような、刺激的な存在になれたらな、と思います。(杢代「なってるよ!もう!」大倉「いや、まだだな」)おお、厳しい(笑)!

Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:SUGA NAKATA(GLEAM)/Inc.GLEAM
インタビュー・記事:満斗りょう
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