【杉咲花×多部未華子×岩瀬洋志】Amazon Prime Original ドラマ『クロエマ』異なる魅力を重ね合って、多質の輝きを響かせ合う⸺お屋敷に集まった3人のスペシャル鼎談

杉咲花×多部未華子×岩瀬洋志

【杉咲花×多部未華子×岩瀬洋志】
Amazon Prime Original ドラマ『クロエマ』
異なる魅力を重ね合って、
多質の輝きを響かせ合う⸺
お屋敷に集まった3人のスペシャル鼎談

たとえば、パッときらめく輝きと静かに光るマットな輝き。異質な素材を組み合わせた一つには、単独では出せない奥行きが生まれる。それはきっと、私たちが生きるこの世界も同じ。全員が同じ解釈や答えなら、こんなに複雑な人間の愛おしさは存在しなかっただろう。とめどなく訪れる人生の機で自分が持たない言葉を贈られたり、事件を前に靄がかる問いを一緒に考えたり⸺。なんとなく違うけど、なんとなく分かり合える人がいるって、なんか心地いい。あなたがもし、そんな温度を味わいたくなったなら、あの喫茶店に行ってみて。異質でチャーミングな3人に出会えるかもしれませんよ。

Amazon Prime
Originalドラマ
『クロエマ』

Amazon Prime Originalドラマ 『クロエマ』
Ⓒ海野つなみ/講談社 Ⓒ2026 WOWOW

-イントロダクション-

恋も仕事も住む場所も失った30 歳のエマと、大きな屋敷に住む謎めいた資産家のクロエ。境遇も生活スタイルも性格も違うふたりはひょんなことから同居生活を始め、クロエの趣味でもあった占いの店を開店することに。ふたりは悩みや不安を抱えた人々が巻き起こす小さな事件に関わりながら、相談者たちの言葉の奥にあるさまざまな謎へと迫っていく⸺。原作はドラマ化もされて社会現象となった「逃げるは恥だが役に立つ」の海野つなみの同名漫画。映画『愛がなんだ』『街の上で』、ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」などリアルな愛の世界を描き出してきた今泉力哉が監督を務め、Prime Original ドラマ 「1122 いいふうふ」で初タッグを組んだ妻、今泉かおりが脚本を手がけた占いの店を訪れる相談者たちの悩みを通してさりげなく織り込まれているのは、格差やルッキズム、SNSでの炎上など現代社会の問題。気後れしているように見えて人懐っこさを持つエマと、無愛想な中に本質的な優しさを持つクロエのユーモアあふれるやり取りからは、たとえ価値観が違っても成立する新しくて心地いい関係が伝わってくる。謎や問題が解決してもしなくても、いつも最後に心をほどいてくれるのは美しくておいしいパフェ。甘くてほんの少しだけビターな、極上の占いミステリーが誕生した。

-あらすじ-

恋も仕事も住む場所も失ったエマが野宿する場所を探して見つけたのは、謎めいた資産家のクロエが住む大きな屋敷。一晩だけの約束で離れに泊まった夜、母屋が火事になってしまう。エマは火事に気づいたお礼として、その離れに居候させてもらうことに。境遇も生活スタイルも性格もまったく違う、対照的なふたりの同居生活が始まった。クロエはエマの提案で、趣味であるクロニクルカードを使った日曜のみ営業の占いの店「Sort(ソール)」を開店。エマはパフェ作りが得意な下門賢志郎(シモン)がマスターをつとめる「純喫茶パリ」で働き、日曜は「Sort」の受付をして引っ越し資金が貯めることになる。高収入の夫と結婚してタワマンに住みながらも、家族といると疲れるという女性、彼氏の浮気を疑っている大学生、「Sort」を中傷する口コミを書き込む男⸺。クロエのもとには悩みや不安を抱えた人たちが訪れるようになるが、相談の裏に隠されているのは、占いの部屋では語られることのないさまざまな事情や問題だった。クロエとエマは、占いを手がかりにして謎を解明しようとするが……。

エマ役*杉咲花
×
クロエ役*多部未華子
×
シモン役*岩瀬洋志

杉咲花×多部未華子×岩瀬洋志

Amazon Prime Originalドラマ『クロエマ』
初共演を経て⸺

LANDOER:本作が初共演となる皆さん。撮影前から撮影開始直後にかけてお互いに抱いていた印象、そして撮影を経て変化したところや発見した一面などがあれば教えてください。

多部未華子(以下、多部):杉咲さんは、もともといろんな作品でお芝居されている姿を拝見していて「印象に残る存在感をお持ち方だな」と思っていました。同時に、バラエティー番組などでご本人としてお話しされている姿からは、「とても朗らかであたたかみのある方なのかな」という印象を受けていて。実際にご一緒させていただいて、撮影中もその印象はまったく変わりませんでした。岩瀬さんはキリッとされている方なのかと思いきや、杉咲さん同様とても朗らかでずっとニコニコされている方で。お芝居に対してとても真面目に向き合われている方でもあり、シモンくんがパフェについて語るシーンを前に、何度も何度も真剣に練習をされている姿が印象に残っています。

杉咲花(以下、杉咲):私も小さい頃から多部さんの作品を拝見していて、どの作品からも多部さんが画面に映るだけでパッと作品が明るくなるような、すごく素敵な存在感を受け取っていたんです。今回初めてご一緒させていただいて、その印象はさらに強くなりました。本作はリアリティだけでは成立しない魅力がある作品だと思うのですが、作中で何か非日常的なことが起こっても、多部さんがいてくださることで絶対に成立するような説得力があるんです。どっしりと構えていてくださる姿が格好良くて、先輩についていきたい気持ちで日々撮影に臨んでいました。岩瀬くんは、そこにいてくれるだけでみんなが「ふふふ」と笑顔になるような明るさのある方。初めてお会いした日に、深々と頭を下げて挨拶をしてくれたことがとても印象に残っています。

Amazon Prime Originalドラマ 『クロエマ』
Ⓒ海野つなみ/講談社 Ⓒ2026 WOWOW

岩瀬洋志(以下、岩瀬):正直なところ、現場に入るときはとても緊張していました。多部さんも杉咲さんもずっとテレビで拝見していた方でしたし、勝手ながらお二人にクールな印象を抱いていて。ただ、多部さんのことはバラエティー番組で拝見していたので「いつもの僕のテンションでお話しできるかも…!」と密かに思っていました。いざ目の前にするとやっぱり緊張して、そうはいかなかったのですが…(笑)。撮影が始まって少し経った頃、パフェの説明ゼリフの撮影中にミスをしてしまって、申し訳なさでかなり落ち込んでしまったことがあったんです。そのときに多部さんが笑顔で「大丈夫だよ」と声をかけてくださり、その一言にすごく元気をいただいて。そこからご一緒していくうちに、気づけば頼れるお姉さんとして甘えさせていただくようになりました。撮影が終わって、たまに出る多部さんのサバサバした一言が聞けなくなってしまい、今すごく寂しいです。

多部杉咲あはは(笑)。

LANDOER:ロスになっていたんですね(笑)。杉咲さんについても教えてください。

岩瀬:杉咲さんはとてもフレンドリーで優しい方です。僕が祖母に送る動画を撮るときに「実は祖母が杉咲さんのファンで、もしよかったら一緒に撮ってもらってもいいですか?」とお願したら、快く「いいよ!」と答えてくださり、祖母のために一緒に動画を撮ってくださったんです。あの動画は宝物です。お二人とも本当に優しくて、途中からその優しさに甘えて少しずつ岩瀬洋志節を出させていただいたのですが、それに対してもちゃんとツッコんでくださって。(二人を見て)ほら、見てください。優しそうでしょう。

LANDOER:岩瀬さんに向ける視線が、本当に優しいですね(笑)。

岩瀬:そうなんです。この優しい視線が大好きなんです(笑)。

Amazon Prime Originalドラマ 『クロエマ』
Ⓒ海野つなみ/講談社 Ⓒ2026 WOWOW

互いが語る「役そのもの」が生まれた場所⸺
深く濃く、作品を彫琢する今泉力哉監督のもと、
刺激と学びを受け取り合った撮影期間

LANDOER:お芝居をご一緒されて、お互いに「お芝居が魅力的だな」「この表現の仕方が素敵だな」と感じたことを教えていただけますか?

岩瀬:多部さんは「クロエそのものだな」と思っていました。自分が空手をやっていたからか、人の姿勢を気にして見ることが多いのですが、多部さんは立ち姿から占いをする所作まですべてがクロエそのもので。『クロエマ』は原作が漫画なので、細かい動きについては自分でイメージをするしかないんです。そんな中で、多部さんの動き一つひとつがクロエとしてとても忠実で、一緒にお芝居をさせていただきながら圧倒されていました。シモンがクロエをリスペクトしていることも重なり、多部さんが演じるクロエへのリスペクトが二乗になっていく日々でした。杉咲さんも撮影中に「エマそのものだ」と感じたことがあって。クロエのお屋敷で撮影をしていたときに、ふいに虫が出てきたことがあったんです。杉咲さんがその虫を見て「キャー!」と驚かれていたのですが、その姿がもうエマそのもので…!「ここまで役に入っているんだ!」と感動したことを覚えています。

杉咲:エマとして驚いていたのかは分からないのだけども、ありがとうございます(笑)。虫が苦手なんです。

岩瀬:お芝居中も、僕の質問や提案に丁寧に答えてくださってとても頼もしかったです。数々の作品で主演を張られてきたお二人の佇まいから学ばせていただくことが本当に多く、『クロエマ』の現場で勉強したことを他の現場でも活かすことができました。今泉(力哉)監督とも初めてご一緒させていただいたのですが、監督のこだわりや考え方もとても刺激的で、お芝居の深さを改めて感じる毎日でした。

Amazon Prime Originalドラマ 『クロエマ』
Ⓒ海野つなみ/講談社 Ⓒ2026 WOWOW

LANDOER:杉咲さんはいかがでしたか?

杉咲:今泉監督は細部まで神経を注いで演出をされる方なので、ご一緒する際は監督から求められることに応えられるよう、自分の中でいろいろと考えを巡らせるのですが、OKをいただけるまでにいろいろなトライを繰り返したこともたくさんありました。一方で多部さんは、現場で監督から求められたことに的確に応えられていて、その姿にすごく刺激をいただいていました。多部さんとして、クロエさんとして、軸をぶらすことなく立っていてくださったことが心強かったです。岩瀬くんはマインドがすごく開けている方で、周りへのリスペクトが伝わってくる人。そんなお人柄がシモンという役にシンクロしたことで、より魅力的に感じる部分があったのではないかと感じます。

LANDOER:クロエとシモンに多部さんと岩瀬さんご自身の魅力が滲んでいたんですね。多部さんはいかがでしたか?

多部:いろいろな役者さんがいらっしゃる中で、杉咲さんは疑問に感じたことや湧き出た考えを監督としっかりお話しされる方なんだろうなと思っていました。私は言われたことに応えようと頑張るものの、湧いてきた疑問などをあまり話せないタイプで、話さなきゃと思っていても、撮影が無事に終わると「監督がOKだったならいいや」と結局そのまま流してしまうことが多いんです。現場で杉咲さんが今泉監督と密にお話しされている姿を拝見してとても尊敬しましたし、改めて自分の現場での姿勢を学ばせていただいたように思います。岩瀬さんは“素直な好青年”という印象で、私自身そこに助けられた部分がたくさんありました。撮影中にNGを出すのは仕方がないことなのに、そのあと深く後悔したり反省したり、自分の気持ちを素直に吐露したりされていて。私からすれば現場にしっかり馴染んでいたけれど、ご本人としては一生懸命ついていこうとされている気持ちが前面に出ていて、それがとても印象的でした。

杉咲花×多部未華子×岩瀬洋志

Dear LANDOER読者
Amazon Prime Originalドラマシリーズ
『クロエマ』
『クロエマ』ならではの
“現代社会のテーマ”との向き合い方

From 杉咲花

目の前に横たわる問題にちゃんと向き合いつつ、一旦それを横に置いて「自分を癒すこと」に時間を注ぐ姿が描かれているのが、このドラマの魅力だと思っています。毎回ラストに登場するおいしいパフェ見ていると息抜きができますし、そのひとときを“息継ぎするための時間”として丁寧に描いているところも好きです。

From 多部未華子

クロエはとても客観的に物事を見ることができる女性で、エマや占いに来るお客さんたちにミーハーな興味心を持ちつつも、決めつけで答えを出すことなく「各々の解釈ってあるよね」と、落としどころを見つけて生きていくことができる人。意見を押し付けず、答えを求めすぎず、自分の中で納得しながら生きていけるキャラクターって面白いな、と思いながら演じていました。

From 岩瀬洋志

“現代社会のテーマ”を描くことはとても難しいことだと思うのですが、本作ではルッキズムやSNSといった問題に対して、『クロエマ』ならではの独特な向き合い方がされていると感じました。作品を通してこの難しいテーマに向き合う姿勢がすごいと思いましたし、今泉監督が一つひとつの問題を真摯に描き出し、丁寧に本作を作られていることが現場でもひしひと伝わってきて。そのこだわりに必死でついていきながら、シモンを演じさせていただきました。

杉咲花

杉咲花

すぎさき・はな

10月2日生まれ。
築くことへの探求心と俯瞰で捉える許容性が、
“一輪の芝居”を咲かせるDOER

多部未華子

多部未華子

たべ・みかこ

1月25日生まれ。
直感的な鋭敏性と揺るぎない凛々しさが、
作品に〈華やぎ〉を注ぐDOER

岩瀬洋志

岩瀬洋志

いわせ・ようじ

1月6日生まれ。
内省を重んじるストイックさと外交的なマインドが、
〈志〉を形にしてゆくDOER

Amazon Prime Originalドラマ『クロエマ』
Amazon Primeにて独占配信中
出演:杉咲花 多部未華子
   岩瀬洋志 / 井之脇海 河井青葉 
   野添義弘 諏訪太郎
   / 光石研
原作:海野つなみ 『クロエマ』(講談社「Kiss」連載)
監督:今泉力哉
脚本:今泉かおり 今泉力哉
主題歌:LAUSBUB『sign(サイン)』
チーフプロデューサー:大瀧亮
プロデューサー:鳴海波奈子 鈴木徳至
企画:小原亜弓
企画:小原亜弓
製作著作:WOWOW
制作プロダクション:WOWOW・コギトワークス

Amazon Prime Originalドラマ 『クロエマ』
Ⓒ海野つなみ/講談社 Ⓒ2026 WOWOW

Item Credit
杉咲花:ドレス¥275,000 / ラドロー
お問い合わせ先:https://ludlow.jp/
その他・スタイリスト私物

多部未華子:ドレス furuta
イヤーカフ(両耳) Charlotte CHESNAIS
シューズ スタイリスト私物

問い合わせ先
furuta
Instagram @maisonfuruta

Charlotte CHESNAIS
シャルロット シェネ 青山店
03-6433-5955

Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:杉咲花 / 宮本愛(yosine.)
      多部未華子 / 中野明海(Nakano Akemi)
スタイリスト:杉咲花 / 中澤咲希
       多部未華子 / Shino Itoi
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:Mo.et