4thアルバム
『Dance Dance Dance』
メインダンサー×バックボーカル
彼らが見つけた〈ダンスの魅力〉とは
喜びと幸せを伝える世界の共通言語が〈笑顔〉だとしたら、そのもっと奥深く繊細な喜怒哀楽を伝える共通言語は〈ダンス〉なのではないだろうか。10年間という月日の中で彼らが踊り尽くしてきた百面相の表現。私たちはその表現に心打たれ、時に救われ、時に笑ってきた。「新しい」や「斬新」などでは語り切れない、唯一無二の魅力を生み出す彼らの〈ダンス〉、〈歌声〉。見たことのない色がキャンバスに放たれる時、きっと踊り出さずにはいられなくなる。さあ、世界と一緒にレッツ、ダンス!ダンス!ダンス!
4thアルバム『Dance Dance Dance』
11月10日(水)リリース!
3年ぶりとなる新作アルバムのテーマは、
“世界各国に超特急の名前と音楽を広げ、
世代を超えて踊れる作品”
7月にカーニバル感満点のサンバ曲「CARNAVAL」でブラジル、本日配信となったK-POP風ダンスチューン「같이 가자」(読み:カチカジャ)で韓国と既発の2曲に加え、アメリカ、スペイン、日本、メキシコにアフリカの国々など、それぞれの言語が歌詞に使われていたり、文化/サウンド要素が組み込まれている”踊れる”新曲が多数収録される。ロシア語で“こんにちは”の意味を持つ「Добрый день(読み: ドーブリジェン)」は、ロシア発祥のハードベースミュージックにロシア民謡「コロブチカ」を取り入れつつ、スマホ世代には聞き馴染みのあるフレーズも盛り込んだハイブリットなダンスナンバーに。また、この曲では歌唱を含めた全パフォーマンスを、ダンサー4人のみで担当するという超特急史上初の挑戦も!『Dance Dance Dance』という作品タイトルの通り、超特急のベースとなっているダンスパフォーマンスを重視したアルバムになっています。初回限定盤には今年6月に行われたアリーナツアー『Hoopla!』の横浜公演を収録したBlu-rayも同梱される予定。ジャケットアートワーク、衣装はカイが手掛ける。
10大チャレンジ企画もスタート!
アルバム・企画詳細は特設サイトをチェック!
ユーキ × タカシ SP対談
約3年ぶりのアルバム。
どんなアルバムになりましたか?
タカシ:3年ぶりに出すアルバムなので「意味のある作品にしたいな」という気持ちが最初からありました。いまは世界規模でみんながやりたいことを我慢している、不自由なことが多い状況じゃないですか。そんないまだからこそ、8号車も世界の方々も一緒に笑顔になれるようなアルバムを目指したかったんです。今回収録曲(通常盤)14曲のうち、なんと13曲が新曲。「とにかくいろんな国の楽曲をふんだんに入れよう!」ということで、たくさんの曲とたくさんの国が詰まった一枚が完成しました。
LANDOER:世界旅行ですね。
タカシ:そうなんですよ。そう考えると、実は7月にリリースした『CARNAVAL』は伏線として活躍していたんですよね。
ユーキ:僕は正直、アルバムの制作過程にはあまり関わっていなかったんです。なのでたくさんの新曲ができていて「びっくり!」といった感じでした(笑)。今回のアルバムは超特急10周年を引っ提げてのアルバムになると思うので、そういった意味ではワールドワイドな規模感のアルバムができたんじゃないかと満足しています。各国の曲の良さや、特徴、言語なども反映されているので「超特急の新たな武器ができたな」とも。いまから披露するのがすごく楽しみです。
ロシアや韓国など、歌詞を見るだけでも賑やかですが
国によって新たなダンスとの出逢いも?
ユーキ:そうですね。ロシアの楽曲に関しては「ロシアハードベース」というジャンルで、クラブでかかっているようなBPMが効いている曲なんです。僕、ダンスミュージックが大好きなので、新しい出逢いでありながらもEDMのような馴染みも感じましたね。「あ、こういう曲、意外と超特急になかったな」と思って、ダンスパフォーマンスがさらに楽しみになりました。
今回
「Добрый день(ドーブリジェン)」では
ダンサーの皆さんが歌われていますが、
タカシさんは聴かれましたか?
タカシ:聴きました。メンバーそれぞれが箇所ごとに歌っていたんですが、素直に「カッコいいな」と思いました。僕としては褒め言葉なんですけど「別のグループが歌っている曲」のようにも聴こえましたね。いままでの超特急にはないようなジャンルで、聴いていて面白かったです。
次から次に新しい一面を見せてくださいますね。
10周年ライブも決まっていますが、
今回はどんなライブにしたいですか?
ユーキ:10周年ライブは大事な節目でもあるので、新しい要素を取り入れつつ、初期からやっている曲も上手に組み込んでいきたいと思っています。10年を迎えて成長した姿を、改めて皆さんに見せられるようなライブにしていきたいですね。「応援していて良かった」と思って欲しいのはもちろん、この先の超特急が楽しみになるようなライブにできたらいいな、と思います。
LANDOER:10年の成長と未来への期待を感じられるライブですね。
ユーキ:気持ちとしては0歳に戻って皆さんに甘えさせていただきつつ、ね(笑)。とはいえ、10年間やってきた僕らがいるので、いまよりさらに「ついていきたい!」と思ってもらえるようなライブにしたいです。
タカシ:10周年という節目を迎えられること自体ありがたいことなのに、そのうえ、さいたまスーパーアリーナという大きな場所でライブをやらせていただけるので、「大きな節目を迎えるにふさわしいパフォーマンスや歌を届けたい」と思っています。いままでの超特急の軌跡を感じられる時間をみんなと共有したいですね。あとはとにかく楽しみたい。あまりいろんなことを考えず、その時間だけでも思いっきり楽しむことの出来る時間を作れたらいいな、と思います。
配信ライブもされていましたが、
6月の有観客ライブで8号車の皆さんと会えた時の
気持ちを教えてください。
ユーキ:安心した。すっごい安心した(笑)。
タカシ:状況的に配信ライブが一番得策だったことは分かっているんですけど、正直、僕にとって緊張する要素しか残っていないんです(笑)。映像として記録にも残りますし、いつもはお客さんに緊張をほぐしてもらっているのに、お客さんもいない、スタッフさんの顔しか見えない、という僕が一番緊張する環境下で。「いや~!」と普段以上にドキドキしていました(笑)。僕も8号車の皆さんに会えて安心しましたね。
LANDOER:「やっと会えた!」って感じですよね。
ユーキ:そう。感染対策で声を出すことは出来なかったんですけど、それが逆にテンションを上げてくれたといいますか(笑)。声が出せないってことは、皆さん我慢しているわけじゃないですか。その声を「どう出させようか」と、すごく燃えたんです(笑)。ダメって分かっているんですけど「どうにか声を出させたい!」って(笑)。
さすがエンターテイナーですね(笑)。
収録曲の『같이가자(カチカジャ)』は
「超特急・高校生ダンスプロジェクト」の
課題曲になっていますが、
お2人が思う「ダンスの魅力」とは何ですか?
ユーキ:『같이 가자』のダンスの魅力でいうと、今回振付してくださったのが韓国で一番有名なダンススクールで講師をされていたり、K-POPアーティストの振付をされたりしているYUMEKIさんという方なんですけど、初めて振りの動画を観た時に、鳥肌が立って感動したのを覚えています。動画からパッションが伝わってきてめちゃくちゃ興奮したんです。久々に震えたというか。「これは頑張らなきゃ!」と思いましたね。カメラも定点撮影ではなく、振付によって前に寄ったり後ろに寄ったりする作り込まれた動画で、YUMEKIさんの意図がすごく伝わってきたんですよ。「これを踊るんだ」と思うとワクワクがとまらなくて。そして何より、この曲で高校生と踊れるのもめちゃくちゃ楽しみ。きっと、踊ってくれる高校生のパッションと『같이 가자』の振付が融合したら良い化学反応が起きると思うんです。なんなら僕らが高校生ダンサーたちに越えられちゃうかもしれない(笑)。ビクビクしながらもワクワクしています(笑)。
タカシ:歌ももちろんそうなんですけど、ダンスも世界に共通するコミュニケーションツールじゃないですか。それでいて、ダンスをしている時は誰もがヒーロー・ヒロインになれると僕は思うんですよ。言ってしまえば、ダンスってめちゃくちゃド派手なボディーランゲージ。だからこそ、それぞれの個性やタイプが如実に出るのもダンスの魅力のひとつだな、と思いますね。ダンスって性格もにじみ出るんです。各々の人間性を見ることのできる表現方法でもあるので、見ているだけでも面白いんですよ。みんなで同じ振付を踊っているはずなのに、良い意味で全然違う。「揃えることが全てじゃない」というところにもダンスの魅力を感じます。
皆さんは“ステージに立つヒーロー”だと
思うのですが、
ステージに立っている自分たち、時間は好きですか?
ユーキ:好きですね。必死にやっている分あっという間に過ぎていってしまうんですけど、あの瞬間的な楽しさを味わっている時は「あ、いま輝いているな」と思えるんです。自信に繋がる空間でもありますしね。将来思い返しても“幸せ”を感じられるような、かけがえのない時間だと思います。
タカシ:僕はMC以外では、あまり自分だと思ってパフォーマンスをしていないんです。ステージに立っている時は「自分は何でもできる人」だと過信して立つようにしているので、そういったモードに入り込めた時が一番楽しいですね。「こんなに素敵な場所で、素敵な8号車の前でパフォーマンスができている」。そのありがたみとともに、ライブの世界観に入り込んでいます。
LANDOER:ステージ上ではヒーローに変身しているんですね。
タカシ:そうですね。スーツは着ていないけど、スーパーマンみたいな感覚です(笑)。
前回のアルバムから3年。
「3年あれば人は変わる」と言いますが、
この3年間で変わったことはありますか?
ユーキ:考え方がだいぶ変わりましたね。いままではとにかく、何にでも必死に食らいつき続けてきたんです。もちろんその気持ちはいまも忘れてはいないんですけど、後輩ができたり自分を取り巻く環境の変化があったりする中で“人を見る”ようになった気がします。以前はダンスの上手い人を見ると「あー頑張らなきゃ」と、全て自分に置き換えていたんですけど、いまは「この子、これやったらもっと面白くなりそうだな」という目線が出てきて。演出やプロデュースの視点を無意識に持っていると初めて感じたので、そこはなんとなく「変わってきているのかな」と思いますね。
LANDOER:その視点は、ライブのパフォーマンス演出にも反映されそうですね。
ユーキ:そうですね。「メンバーがこれをやったらかっこよくなりそうだな」とか「こうしたら面白くなりそう」と考えることと繋がっている気はしますね。演出していく上で「これをやったら8号車のみんな、喜んでくれるだろうな」など、咄嗟に感じることが多くなってきた気がします。
タカシ:僕はこの3年間でだいぶ視野が広がった気がします。いままでは「自分には歌しかない。でも歌もまだまだだし…」と、落ち込むことが多かったんです。もちろんいまもその気持ちが生じることはあるんですけど、この3年間で「自分はこれしかできない」と自分自身に制限をかけることって必要のないことだと思うようになって。あとは「何が一番大事か」と考えた時に、いま、この環境を作ってくれている方たちに感謝することが大事だと改めて思いました。そう思い始めてから、自分の中に気持ちの余裕ができたんですよ。3年間の中で変わったことはいろいろあるんですけど、パフォーマンスに直結する面でいうとその2つが主な変化ですかね。
LANDOER:自分に対する視野も広げられているんですね。
タカシ:そうですね。もう「僕はボーカルだから」って、自分で可能性を閉ざすことはやめました。やれることはやろうって。というより「やりたいな」って(笑)。
Dear
LANDOER読者 about『Dance Dance Dance』
From ユーキ
『Dance Dance Dance』は、いままで超特急が通ってこなかったようなある種「王道」なジャンルを通っている気がします。意外とこういったド直球なアルバムっていままでになかったと思うので、新しい超特急をお届けできるんじゃないかな、と。8号車のみんなには僕らと一緒に新鮮な気持ちで楽しんでいただきたいと思いますし、まだ超特急を知らない方々にも「超特急ってこんな曲があるんだよ」と、8号車のみんなが伝えたくなるようなアルバムにできたらいいな、と思いますね。日本だけでなく、超特急の想いが世界に届くキッカケとなる一枚になれたら嬉しいです。
From タカシ
いまはサブスクなどで手軽に音楽を聴くことができるようになったけれど、こうやって「盤にすることの魅力も忘れないでいたい」と制作過程を通して改めて思うことができました。今年はほぼ配信でしかリリースをしていなかったので、今回、盤でアルバムを出せるのが本当に嬉しいんです。3年ぶりのアルバムだということはもちろん、10周年という大きな節目も重なる一枚なので、「スペシャルな物を作り上げたい!」と思って歌いました。僕らをずっと応援してくださっている皆さんにしっかりと届けつつ、僕らを知らない方たちにも届けることができるよう頑張り続けます!
7号車:タカシ
9月23日生まれ。
陽の光が凛を溶かしてゆくように、
濃やかな歌声で頑張る背中をそっと押し出してくれるDOER。
Staff Credit
カメラマン:YURIE PEPE
ヘアメイク:池上豪(NICOLASHKA)/
菅井彩佳(NICOLASHKA)
スタイリスト:山田隆太
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:吉田彩華