映画『沈黙のパレード』
たくさんの〈愛〉に包まれた
ヒトツボシの物語
誰かの存在とともに“思い出”が生まれ、その人が去った後、“思い出”はより強く生きる。過去のことのように思えても、実は現在(いま)と密接に繋がっている記憶たち。あの日の自分が抱いた想いが、今日の自分と絡まり合って“思い出”を更新していく。大切な日々を抱きしめて生き続ける人がいる限り、決して消えはしない“思い出”に生きる人。言葉にならない「愛してる」が、深い沈黙に姿を変えて、あの3人のもとへ届く――
映画『沈黙のパレード』
-STORY-
天才物理学者・湯川学(福山雅治)の元に、警視庁捜査一課の刑事・内海薫(柴咲コウ)が相談に訪れる。行方不明になっていた女子学生が、数年後に遺体となって発見された。内海によると容疑者は、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙俊平(北村一輝)がかつて担当した少女殺害事件で、完全黙秘をつらぬき、無罪となった男・蓮沼寛一。蓮沼は今回も同様に完全黙秘を遂行し、証拠不十分で釈放され、女子学生の住んでいた町に戻って来た。町全体を覆う憎悪の空気…。 そして、夏祭りのパレード当日、事件が起こる。蓮沼が殺された。女子学生を愛していた、家族、仲間、恋人…全員に動機があると同時に、全員にアリバイがあった。そして、全員が沈黙する。湯川、内海、草薙にまたもふりかかる、超難問…!果たして、湯川は【沈黙】に隠された【真実】を解き明かせるのか…!?今秋、新たなる「ガリレオ」ミステリーが幕を開ける!このミステリー、実に面白い。
-並木佐織-
並木夫妻の長女、歌手になることを夢見る女子学生。
幼いころから商店街の人々に愛されて育った
並木佐織 × 川床明日香
『ガリレオ』シリーズはこれまでずっと観てきていたので、出演が決まった時は率直に嬉しかったです。撮影に入る前からリハーサルを何度もやらせていただいていて、監督とお話しながら佐織の要素を付け足していくことができました。私から見た佐織は「歌をやる!」と決めたら一生懸命に突き進む意志の強い子。今思えば台本を読んでいた時から、そのイメージはずっと変わらずに持っていたように思います。
ちょっぴり臆病に見えて、
意志の強さを持っている佐織の姿も
作中で垣間見えました。
佐織の歌唱シーンの裏話はありますか?
あの歌唱シーンを撮影するために歌のレッスンを受けさせていただいたのですが、そのおかげで歌が好きになりました。
気持ちいいほど“佐織の歌声”になっていました!
商店街のみんなの愛を
一心に受けて育った佐織ですが、
商店街メンバーの皆さんとの撮影はいかがでしたか?
「なみきや」のお店の中でのシーンでは、カットがかかった後も家族役の皆さんとずっとお話していて。あたたかい現場でたくさんの素敵な思い出を残していただきました。「なみきや」、そして商店街の皆さんのシーンに、実際の出演者同士の仲の良さが現れているんじゃないかな、と思います。
今作では、
佐織のいなくなってしまった後の世界で尚、
佐織がそれぞれの中に生きている描写が
丁寧に描かれていると感じました。
完成作を鑑賞されてみて、いかがでしたか?
主になるシーンが佐織がいなくなって3年経った後のシーンなので、すごく不思議な感覚でした。「私のせいでこんな風になってしまったんだ」「ごめんね」という佐織の気持ちになってしまったというか。今日、完成披露試写会で共演者の皆さんにお会いできるので、私としても、佐織としても、すごく嬉しい気持ちでいっぱいです。
Dear LANDOER読者
From 川床明日香
映画『沈黙のパレード』
今回は柴咲コウさん演じる内海薫が、福山雅治さん演じる湯川先生と再会を果たします。私も『ガリレオ』シリーズの一視聴者として、2人の再会をすごく楽しみにしていました。きっとガリレオファンの皆さんも「久しぶり!」「おかえり!」と、胸が高まる再会シーンを観ることができると思うので、是非、わくわくしながら観ていただきたいと思います。キャストの皆さん、スタッフの皆さん、それぞれの作品に対する〈愛〉が溢れている映画です。その〈愛〉が、観てくださる皆さんにも届いたら嬉しいです。
映画『沈黙のパレード』
2022年9月16日(金)ロードショー
出演:福山雅治 柴咲コウ・北村一輝
飯尾和樹 戸田菜穂 田口浩正 酒向芳
岡山天音 川床明日香 出口夏希 村上淳
吉田羊 檀れい 椎名桔平
原作:東野圭吾「沈黙のパレード」(文春文庫刊)
脚本:福田靖 監督:西谷弘 音楽:菅野祐悟 福山雅治
主題歌:KOH⁺「ヒトツボシ」(アミューズ / ユニバーサルJ)
Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:高 千沙都
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:吉田彩華