4つの
DOER’s Questions
LANDOERのDOERには〈実行者〉という意味があります。常に自身と向き合い、湧き出てくる言葉たちをメロディーにのせて、聴く者の心音を高鳴らせてくれる幾田さんと内澤さんは、まさに〈実行者〉。そんなDOERのお2人に、LANDOER恒例の4つのマストクエスチョンをお伺いしてまいりました。
いま、闘っているもの
内澤崇仁(以下、内澤):“己”です!日々、己との闘いです。
幾田りら(以下、幾田):おー!でも、確かに作っているとそうなりますよね。
内澤:そうですよね。歌詞を書くときも自分と向き合わないと書けないですし。
幾田:私が言おうとしていた闘いも“制作”なので、近しいですね。いま、完全に制作期間なんです…(笑)。
内澤:うわー、応援したい!
幾田:あはは(笑)。昨日も明け方まで、ずっと出なくて出なくて…。
内澤:分かります。「残り一行で完成する!」ってタイミングで、一日中考えても出てこないことってありますよね。「一日考えたのに、どうして出てこないんだろう…」って(笑)。
幾田:「今日、何にもしてないな…」と、思ってしまいますよね(笑)。
LANDOER:その出口としては、瞬間的にポンッと出てくることが多いのでしょうか?
幾田:時と場合によりますね。ポンッと出てくるときもあれば、ひねり出した、みたいなときもあります(笑)。
内澤:そうですね。僕の場合は「なにか悪いことをたくさんすれば、純粋な一滴が出てくるんじゃないか」と考えることもあって。そういうときは、夜中に肉をたくさん食べたりしています(笑)。
出身地や、ゆかりの地の好きなところ
内澤:僕は“北海道”。美味しいものがたくさんあるので、ツアーなどで行った際はメンバーでごはんを食べに行くようにしていて。ただ「限られた食の回数内で何を食べるのか」で、毎回揉めまくります(笑)。北海道以外にもツアーでいろんな場所に行く機会が多いので、毎回しっかり調べて食も楽しむようにしていますね。
LANDOER:ちなみに最近、メンバーの皆さんとの闘いに打ち勝って、食べられたものはありますか?
内澤:最近勝ち取ったものは、広島名物の『ウニホ―レン』。うにとほうれん草を鉄板で炒めて、それをバケットにのせて食べるんです。めちゃくちゃ美味しかったです。
幾田:えー!美味しそう!私のゆかりの地は“吉祥寺”です。「吉祥寺」という曲を出しているくらい好きな場所で、特に井の頭公園のあたりは学生時代に通っていたこともあり、思い出がたくさんあるところで。私にとっては、自分を育ててくれた大切な場所なんですよね。食べものでいうと…、井の頭公園の近くに五平餅を売っているお店があるのですが、そこのくるみ醤油味をよく食べています。
幸せを感じる時
内澤:“ライブ”ですかね。
幾田:うん、真っ先に思いますよね。
内澤:そうですよね。ライブって、苦労したことや悩んだ制作時間のすべてが報われる瞬間なんです。
幾田:確かに。ライブってすごいものですよね。ひとつの場所に同志たちが集まって、ひとつの音をみんなで分かち合って最高に気持ちよくなれる、そんな感覚になれる場所って本当にすごいな、と。
内澤:それこそこの間のライブでは、無観客から有観客になっていたと思うのですが、やっぱり違いましたか?
幾田:まったく違いましたね。YOASOBIとしては、それまではずっとオンラインライブしかしていなかったので、目の前にお客さんがいること自体が初めてだったんです。声出しも解禁されたタイミングだったので、目の前でお客さんの大合唱を聴くこともできて。本当に心が震えました。
内澤:お客さんの〈声〉って感動しますよね。「ふっ」くらいの反応があるだけでも感動しますもん(笑)。
幾田:分かります(笑)。
実現したい夢・目標
内澤:僕、最近やりたかったことが実現できてきているんです。劇伴もずっとしてみたいと思っていたことで、今回叶いましたし、ずっとやりたかった地元・青森県での弾き語りライブも実施することができて。さらには、「美術館でライブしたい」という目標も10月後半に実現できることになったんです。今年だけで3つも目標を叶えられたのは嬉しいことですね。
幾田:私は、この間初めて『幾田りら』としてアルバムを引っ提げてツアーをさせていただいたのですが、それがソロ名義としては初めてのアルバムで。すべてのことがまだ未到達で、目標だと思っているので、このスタート地点からいろんなことをやっていきたいです。
LANDOER:ステージに立たれているお二人の、“忘れられない会場エピソード”はありますか?
幾田:エリアによって本当に特色があるな、とは思っているのですが、この間横浜で「結婚して!」と言われて(笑)。
内澤:えー(笑)!
幾田:「しなーい!」と返したのですが(笑)。みんなが自由に、距離感近く応援してくれていることを感じて嬉しかったです。
内澤:僕が驚いたのは、バンドをはじめて何度目かのツアーで名古屋へ行ったときに、まったくダイブをするような曲じゃないところで、急に客席にダイバーが現れてダイブがはじまったことがあって(笑)。いまでも鮮明に記憶に残っているエピソードです(笑)。
幾田りら
いくた りら
9月25日生まれ。
〈凛〉と寄り添う陽だまりのような言葉たちで
どんな想いもぎゅっと抱きしめ、謳い認めてくれるDOER
内澤崇仁
うちさわ たかひと
12月6日生まれ。
どうしようもなく難しい世界を
「それでも美しい」と、力強く謳い、優しく届けてくれるDOER
映画『アナログ』
10月6日(金)全国ロードショー
出演:二宮和也 波留
桐谷健太 浜野謙太 / 藤原丈一郎(なにわ男子)
坂井真紀 筒井真理子 宮川大輔 佐津川愛美
鈴木浩介 板谷由夏 高橋惠子
/ リリー・フランキー
監督:タカハタ秀太
原作:ビートたけし『アナログ』(集英社文庫刊)
脚本:港 岳彦
音楽:内澤崇仁
インスパイアソング:幾田りら「With」
(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
Staff Credit
カメラマン:友野 雄
ヘアメイク:YOUCA(幾田)/ 小川夏輝(vicca)(内澤)
スタイリスト:藤本大輔(tas)(幾田)
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:古里さおり
Item Credit
(幾田)
ブラウス ¥48,400 パンツ ¥41,800
/ 共にKAMISHIMA CHINAMI YELLOW(株式会社ティスリー/011-871-9211)
リング ¥4,950 ピアス ¥6,050
/ 共にloni(loni_info@auntierosa.com)