【福田雄一×中川晃教】
4つの
DOER’s Questions
LANDOERのDOERには〈実行者〉という意味があります。それぞれが愛を込めて磨き上げてきたエンタテイメントを互いに共鳴させ、個性と技で、観る者に笑顔を届けるお二人は、まさに〈実行者〉。そんなDOERであるお二人に、LANDOER恒例の4つのマストクエスチョンをお伺いしてまいりました。

いま、闘っているもの
福田雄一(以下、福田):“毎日”が闘いですね。実は僕、今年1日も休んでいないんですよ。1月の時点で「もしかしたら今年は1日も休めないかもしれないな」と思っていたものの、まさか本当にそうなるとは思わず…(笑)。ただ、去年の暮れあたりから、自分がリボーンした感覚があって。
LANDOER:リボーン、というと?
福田:「僕、こんなに面白いこと言えたっけ?」という覚醒があったんです。“闘い方が変わった”といいますか。それまでの僕は、映画では体力との闘い、演劇ではメンタルとの闘いを繰り広げていたんですよ。映画は朝から晩まで撮影が続くので「今日も大変だなぁ」という気持ちで現場に向かっていましたし、舞台では稽古を重ねていくにつれて「もしかしたら全くウケないかもしれない…」という不安で眠れなくなってしまっていて…。そうして、無事初日を迎えたとしても、「今日は笑ってくれていたところも、明日にはスベってしまうかもしれない」という地獄のような恐怖感が千秋楽まで続いていたんです。しかし、『グランドホッグ・デー』というミュージカルをやっているときに、自分でも不思議なほど次々に面白いことが浮かぶようになって。「勝てる!」と言う確信をもって闘えるようになったんですよ。それ以来、現場へいくのが楽しみで仕方がないんです。
中川晃教(以下、中川):『サムシング・ロッテン!』でも「勝てる!」の言葉を聞けるようにがんばります!

他人に共感されないところや、
少し変わっているところ
中川:人からはよく“風変わりなほどストイックだ”と言われるのですが、僕自身は「それならみんなストイックじゃない?」と思うことが多くて(笑)。美容ひとつとっても、ライフスタイルひとつとっても、皆さん何かしらこだわりをもってやられていているじゃないですか。でもそれって、本人たちにとっては別にストイックなわけではなく、「好きだから」「これが良いから」という“やる理由”があるだけの話。それと同じで、僕もみんなに「ストイックだね」とか「休みの日何やっているの?」とよく言われるけれど、「いやいや、僕は普通だよ」と思っています。
福田:でも確かに、プライベートが全然透けないよね(笑)。仕事ぶりをみていてもストイックな方だと思います。
中川:よく言われます(笑)。僕は妥協できないタイプなので、これでもかというくらい準備を万全にして仕事に挑みたいんですよ。自分の時間をたっぷり使って、ゆっくりと準備をしたいんです。そのマイペースな姿が、周りからすると「変わっている」ように見えるのだろうな、と(笑)。ペースは人それぞれなので、自分のやり方を人に強要するようなことはないのですが、僕をよく知る人には「アッキーのペースでやっていいからね!」と言っていただけることが多く、とてもありがたいです。




幸せを感じる時
中川:“温泉に入っているとき”に幸せを感じます。寒くなってきたので、温泉に入ってぬくぬくあたたまっている時間が最高です。
福田:忙しそうだけど、どのタイミングで温泉に行っているの?
中川:最近では八ヶ岳でコンサートがあったので、そのあいだに行きました。タイミングを見つけてパッと。
福田:いいね!僕もロッテンの東京千秋楽が終わったら温泉に行こうと計画していて、すでに宿を予約してあります!

実現したい目標・夢
福田:ずっと言っている実現したいことは、“オリジナルのミュージカルを作ること”。1から人を集めて作ろうと思うと5年くらいかかりますし、いまのミュージカルの状況を考えると、とても難しい挑戦だな、とは思います。いまから企画したとしても、すでに2030年頃まで埋まってしまっている劇場が多いですし…。さらにミュージカルは、脚本だけでなく音楽も振り付けも作らなければいけませんから。そんな難度の高い挑戦ですが、一番の野望は“オリジナルのミュージカルをブロードウェイに持っていくこと”です!




ミュージカル『サムシング・ロッテン!』
【東京】東京国際フォーラム ホールC 2025年12月19日(金)〜2026年1月2日(金)
【大阪】オリックス劇場 2026年1月8日(木)〜12日(月・祝)
出演:中川晃教、加藤和樹、石川禅、
大東立樹(CLASS SEVEN)、
矢吹奈子、瀬奈じゅん
岡田誠、高橋卓士、横山敬
植村理乃、岡本華奈、岡本拓也、
神谷玲花、小山侑紀、坂元宏旬
髙橋莉瑚、高山裕生、茶谷健太、
横山達夫、吉井乃歌、米澤賢人
小林良輔(スウィング)、
七理ひなの(スウィング)
演出:福田雄一
作詞作曲:ウェイン・カークパトリック、
ケイリー・カークパトリック
脚本:ケイリー・カークパトリック、
ジョン・オファレル
翻訳・訳詞:福田響志
Staff Credit
カメラマン:KIE MURAI
ヘアメイク:松本ミキ
スタイリスト:Kazu
インタビュー・記事:満斗りょう
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