【志田こはく×桜井玲香×小宮璃央】
BUMPドラマ『プロ彼女の条件 シーズン3』
これは、突如として現れる「一般女性」たちの物語
嘘と欲とが絡み合う〝ノンストップ愛憎劇〟を駆け抜けた
3人のキャストのスペシャル鼎談
【港区女子】――23区もある東京都内で、そこに生きる女性たちを唯一確立する言葉。それは、〈港区〉という場所がかなり特殊な性質をもっていることを示している。人の入れ替わりが速いかと思いきや、ずっと変わらない人間関係によって巡回している欲の数々。芸能人の結婚相手として突如現れる〝一般女性〟たちは、〈港区〉で一体どんな界隈に足を踏み入れ、どうやって歩みを進めているのか。もちろん、すべての〝一般女性〟が当てはまるわけではありません。まぁ、信じるか信じないかは、あなた次第ですが―···
BUMPドラマ『プロ彼女の条件 シーズン3』

-Introduction-
“2分に1度、何かが起こる”
あのドロドロ劇が帰ってくる——
Z世代に“刺さりすぎる”と話題を呼び、BUMP史上最大のヒット作となったショートドラマ『プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち』が、待望のシーズン3へ突入。痛いほど図星なセリフと、予測不能な展開がノンストップで押し寄せる“2分ドラマ”として、今回もショートドラマアプリ「BUMP」で一挙配信される。シンデレラの座を巡って火花を散らすのは、“プロ彼女”と呼ばれる女たち。承認欲求とマウント合戦が織りなすドロドロの人間模様が、さらに過激に、さらにスリリングに描かれていく。キャストには、志田こはく、桜井玲香、小宮璃央といったフレッシュな顔ぶれが新たに参加。さらに、前シーズンで存在感を放った内藤秀一郎や岸明日香も続投し、物語に深みと緊張感を加える。欲望、嫉妬、打算――美しくも危うい“女たちの戦い”から、目を逸らすことはできない。
-Story-
シーズン3で描くのは、原作コミックでも人気の高い芸能界編。ドラマの制作現場で働くマジメな新人ADの波間祐希がイケメン俳優の今野涼介に恋心を抱く。そんな中、祐希は美しく聡明な恩田琴音に出会う。実は琴音はプロ彼女で、その巧妙な恋愛テクニックに魅せられた祐希は、涼介に認められたい一心で自身もプロ彼女への道を歩んでいく。しかし、待っていたのは予想外の落とし穴で・・・!
波間祐希
志田こはく
×
恩田琴音
桜井玲香
×
今野涼介
小宮璃央
どんどん狂っていく世界線——
脚本を読んだときの感想
LANDOER:脚本を読んだとき、どんな印象を受けられましたか?
志田こはく(以下、志田):原作漫画と台本をすり合わせながら読ませていただいたのですが、最初はすごく仕事熱心だった波間ちゃんが、後半にいくにつれマウントをとりはじめ、どんどん投げやりになっていく姿をどう演じようかと楽しみになりました。
桜井玲香(以下、桜井):原作の漫画を読んだときの衝撃と欲しいセリフがちゃんと全て詰め込まれていて、「これこれ!」と楽しく読ませていただきました。
小宮璃央(以下、小宮):台本を読んで「波間の気の狂い方が尋常じゃない」というのが、最初に感じた印象でした。終盤にかけてどんどん変わっていく姿に衝撃を受けたと同時に、冒頭と終盤でここまで違う役どころを、志田さんがどう味つけされるのかがとても楽しみで。まだ僕も終盤の波間を観ていないので、どうなっているのかが楽しみです。(取材は7月下旬)
志田:映像でどう映っているのかまだ分からないので、楽しみであり、大丈夫かなという気持ちもあります…(笑)。


毒々しい役柄とは違う大きなギャップ
穏やか、優しい、愛らしい…などなど、
個性が光る3人のキャストたち
LANDOER:タイトな撮影だったと思いますが、撮影中のお互いの印象や、初対面のときと印象が変わったところがあれば教えてください。
志田:私は桜井さんに対して、琴音とは真逆の印象を抱いています。本当に穏やかで優しくて、とても美しい素敵な方だな、と。個人的におでこを出されている女性が好きなのですが、最初、おでこを出していてこんなにもお顔が小さいのか…!と衝撃を受けました。お芝居中は琴音と桜井さんご自身のギャップがすごかったです。
桜井:それ、たくさん言ってください(笑)。

志田:琴音に耳元で怖い言葉を囁かれるシーンが多かったのですが、毎回、琴音のお芝居にドキッとしながら、撮影が終わった後の桜井さんの穏やかさにギャップを感じていました。一方で、小宮さんは涼介そのものという印象です。私、2個上に兄いるのですが、ちょっと塩対応なんですよ。撮影中ずっと「小宮さんみたいに優しく可愛がってくれるようなお兄ちゃんがいたらいいな」と思っていました。
桜井:小宮さんとは今日がほぼ初めましてだったのですが、こはくちゃんと小宮さんがお話されている様子を見て、作中の2人が仲良く話すシーンがリアルに繰り広げられているようで素敵だな、と思いました。波間は対琴音のシーンでは明るさを出す機会があまりなかったので、今日、2人の明るいお人柄を知ることができて嬉しかったです。撮影中は波間モードのこはくちゃんだったもんね。
志田:そうですね。
桜井:今日、こんなにちょけているこはくちゃんを見ることができて、改めて「可愛い子だな」という印象が強くなりました。
志田:ありがとうございます(照れ笑い)!

LANDOER:小宮さんはいかがですか?
小宮:先ほど桜井さんもおっしゃっていたように、桜井さんと僕は撮影中にご挨拶をさせていただいたくらいで、ちゃんとお話させていただくのは今日が初めてなんです。役柄の先入観で「ちょっと怖い人なのかな…」と思っていたのですが、全然そんなことなくて!これぞまさにギャップです。それもすごく大きいギャップ。今日も志田さんと僕のふざけ合いを優しい目で見守ってくださっていて、もし3人で同じ現場にいたら、きっとこんなふうに見守られていたんだろうなと思いました。今回は一緒に撮影をするシーンがなかったので、またご一緒できる機会があればお芝居でもご一緒させていただきたいですし、もっとお話させていただきたいです。
LANDOER:琴音との大きなギャップ、ハイライトを入れておきますね(笑)。志田さんはどんな印象ですか?
小宮:志田さんは最初ポンコツなイメージでした(笑)。というのも、僕にも志田さんと同じくらいの妹がいるのですが、お話しているうちにどんどん妹に見えてきてしまって。急に「変顔して」とムチャぶりを言ってきたかと思えば、ゲームをふっかけてきたり…(笑)。でも、そういった他愛もない話をしながら和気あいあいと現場を過ごせたからこそ、波間ちゃんと涼介の雰囲気を出すことができたんじゃないかと思っています。現場を通してポンコツというイメージはガラッと変わって、大変な撮影のなかでもみんなに笑顔を向けてくれる、現場の太陽のような存在になっていました。客観的に見ても彼女が一番大変だったと思うのですが、それをまったく感じさせないプロ意識を見せてもらいました。

「どうしてこれが書けるんだろう?」
芸能界にある…かもしれない、〈恐怖〉の話
LANDOER:実際に物語の舞台となっている『芸能界』で生きているみなさんが、「怖い」と思ったシーンはありましたか?
桜井:怖いシーンがありすぎて…(笑)。幸いにも、私はこの作品に描かれているようなことには遭遇していないけれど、正直「あるだろうな」と思うくらいリアルさを感じて、震えながら演じていました。だから逆に怖いです。どうしてこれが書けるんだろう?って(笑)。「リアルにはないよね」と思うようなことが実際にあるのが芸能界の側面だと思っているので、私自身、演じていて想像が膨らみましたね。
志田:私も、芸能界の〈闇〉みたいなものに出会ったことはないのですが、袴田さん演じる栗田のような会員制バーの店員さんたちも「実は裏はすごいんじゃないか…」と、想像が膨らみました。実際に会員制バーという場所にはそういう人がいるのかも、と…。誰を信用していいのか…、怖い世界ですね(笑)。
小宮:何が本当で何が嘘かを考えさせられますよね。僕は自分の目で見たものしか信じないタイプなのですが、この作品に描かれている蹴落とし合いみたいなものは、実際に存在していると思うんです。今回脚本を読んで「芸能界にはこういう一面もある」ということが再認識できたので、これからの自分にとっての予防線にもなった気がします。


タイトな時間で作品をつくり出す
ショートドラマへの挑戦
LANDOER:ショートドラマの撮影現場はいかがでしたか?
志田:一度ショートドラマに出演させていただいたことがあったので、緊張せず楽しく撮影させていただきました。
桜井:私は撮影日数がそんなに多くなかったのですが、スピード感がある割には一時間尺のドラマなどと変わらない時間のかけ方と丁寧さで現場が動いていた印象でした。もっとパンパン進んでいくものだと思っていたので、監督とお芝居のすり合わせなどができる時間があることがすごく意外でしたね。今の時代にショートドラマが支持されている理由が、現場に入って分かったような気がします。
小宮:ワンクール(3ヶ月)のドラマと違い、時間もすごくタイトでしたし、スタッフさんの人数も限られていて大変な部分もあったのですが、だからこそ「みんなで力を合わせて作品をつくろう!」という想いがとても強い現場でした。撮影中は、そういったみなさんの熱い想いに僕も引き寄せられていた印象です。一週間もない時間のなかで34話を撮りきる…繋げると短編映画一本の尺に匹敵する長さですから、本当にギリギリのなかで戦っていたと思います。とても力強さを感じる現場でした。

Dear. LANDOER読者
From. 志田こはく
ショート尺ではないドラマと変わらない熱量で臨んだので、その熱さを映像でも感じていただけたら嬉しいです。手軽に観ることができますし、続きが気になる物語にもなっているので、是非最後まで観てみてください!
From. 桜井玲香
シーズン1、シーズン2の刺激を残しつつ、主人公がさらにえげつないキャラクターになっていると思います。そして、そんな主人公に近寄ってくる『琴音』という謎のキャラ…。今回もみんながしっかりハチャメチャやっているので(笑)、是非ゾッとしながら楽しんでください。
From. 小宮璃央
シーズン1、シーズン2を観ている方でもシーズン3ならではのおもしろさを感じていただける作品になっていると思いますし、シーズン3から観てくださる方は、シーズン1、シーズン2も観ていただいて、より深くこの作品を知っていただけたら嬉しいです。




BUMPショートドラマ『プロ彼女の条件 シーズン3』
ショートドラマアプリ「BUMP」にて配信中
原作:「プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち」
原作:hina
漫画:acca (ゼノンコミックス/コアミックス)
脚本:満斗りょう
監督:荻颯太郎
プロデューサー:久松大地、前原美野里、青木翔平
共同プロデューサー:前田けゑ、MASUNARI、
石塚史典、秦正樹
Item Credit
(志田)
Tシャツ/COLONY 2139
キャミワンピース/ダブルネーム
(桜井)
ニット/MISCH MASCH
スカート/FAMILIAR EXISTENCE
(小宮)
スーツ/AOKI
ネクタイ/SEIWA
Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:ゆらり
ヘアメイクアシスタント:花鈴
スタイリスト:柴﨑亜耶
インタビュー・記事:満斗りょう
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