ドラマイズム『マイホームヒーロー』
複雑なのにピュア、ピュアなのに複雑・・・
難解な魅力あふれる、
〈ヒーロー〉たちのスペシャル対談
〈ヒーロー〉とは「英雄や勇者として敬慕の的となる人物」と定義され、その多くが超人的なパワーをもっているもの。しかし、今回描かれる〈ヒーロー〉は、家族のために生きる普通のお父さん・・・!?愛する人を守るため闘う彼は〈ヒーロー〉なのか、それとも〈殺人犯〉なのか――。物語のはじまりを目にしたあなたは、もう立派な〝目撃者〟。ノンストップで狂気的、なのにちょっぴり笑えちゃう、1秒先すら分からない禁断のジェットコースター、ついに発進です!
ドラマイズム『マイホームヒーロー』
「娘よ、君の彼氏を殺しました…」
日常崩壊!?ノンストップファミリーサスペンス
大ヒットコミック、ドラマ&映画で“禁断”の実写化!
「マイホームヒーロー」
「ヤングマガジン」で現在大人気連載中の漫画『マイホームヒーロー』が、 佐々木蔵之介、高橋恭平(なにわ男子)、齋藤飛鳥、木村多江ら豪華キャストが集結し、連続ドラマと映画で異例の同時製作となる実写化が決定!愛する家族とただ平穏に暮らしていくことだけが生きがいだった、ごく普通のお父さん“鳥栖哲雄”は、ある日、娘の彼氏を殺して〈殺人犯〉になってしまう…。一線を越えてしまった哲雄を待ち受けるのは、冷徹で残忍な“闇社会の犯罪組織”だった―。“娘を守るために”殺人犯になった父。夫の秘密を守り、支える妻。そして何も知らない娘。推理小説オタクの“ただのおじさん”は、家族を守るために命を懸けた絶対に負けられない闘いに挑む―!鳥栖哲雄は“家族のヒーロー”か、それとも“ただの犯罪者”か…サラリーマンVS犯罪組織。次々に巻き起こる日常ではありえない!常軌を逸した展開に…お父さん、毎週大ピンチ!?1秒たりとも目が離せない!怒涛のノンストップファミリーサスペンスがこの秋、禁断のドラマ化。穏やかで大切な日常が突然の悪意によって壊されそうになった時…目の前に突如現れた厳しすぎる試練をどう乗り越えるのか。息を呑むジェットコースター級の急展開と、その結末にご期待ください。
鳥栖哲雄役
佐々木蔵之介
×
間島恭一役
高橋恭平(なにわ男子)
作品のお話を聞いて――
佐々木蔵之介(以下、佐々木):まず役者として「ありがたいな」と思いました。哲雄はごく普通のサラリーマンでありながら、犯罪者であり、ヒーローでもあり…と、さまざまな要素をもっている人。そういった多面的な役をいただけるのはありがたいですし、演じるうえでも面白そうだと感じたのを覚えています。
高橋恭平(以下、高橋):元々こういった作品のジャンルが好きでよく観ていたので、今回、犯罪組織のリーダー格という役をいただけて純粋に嬉しかったです。恭一の“シンプルなワル”という佇まいはまさに僕が憧れていたもので、「いつか演じてみたい」と思っていた役柄だったんです。恭一は、知れば知るほど面白くて、ワルだけれど優しさや夢もしっかりもっている人間。演じていてすごく楽しかったです。
原作を読んで感じたものと、
実写化にあたって考えたこと
佐々木:哲雄は一見平凡なサラリーマンのように見えますが、彼の秘められたスーパーマンぶりや、物事を淡々と遂行して危機を切り抜けていく姿、また、推理小説好きといったバックボーンなど、作中のキャラクターの描写が非常に丁寧に描かれている原作で、とても面白かったです。これをどこまで映像化するのか、どこから制限するのか、実写化にあたって興味深い描写もあり、そういった部分を考えながら読ませていただきました。
高橋:僕も、とにかく面白い作品だと思いました。漫画に加えてアニメも観させていただいたのですが、見ごたえのあるサラリーマンと半グレの掛け合いなど、いままでにない新しさのあるストーリーだな、と。恭一というキャラクターに関していうと、原作で描かれている鋭い視線や底知れない怖さをどう表現していけばいいのかを、とても考えさせられました。すべてをまるっと含めて、演じるのが楽しみで仕方なかったです。
佐々木蔵之介 × 高橋恭平(なにわ男子)
お互いの第一印象
佐々木:顔合わせのときは軽く挨拶をしたくらいで、しっかり話をしたのは現場に入ってからでした。印象的だったのが「すみません、僕、人見知りなんです」と、いきなり最初に言ってきて(笑)。
高橋:(少し慌てたように)いや、いや、そこはやっぱり大事じゃないですか…!?最初にちゃんとお伝えしておいたほうがいいかな、と思って。
佐々木:うん、全然いいんだけどね(笑)。まっすぐに言ってきたから、ちょっと面白いなと思っちゃって(笑)。今回のような役を演じるのは初めてだったそうで、自分なりにしっかり“恭一”を作って現場に臨んでいる様子が感じられました。撮影中も、手応えを掴んだり、細かく反省を繰り返したり、試行錯誤しながら取り組んでいたように思います。
高橋:そうですね。何ができて、逆に何ができなかったのかは常に考えていました。
佐々木:あと、恭平くん基本的に優しいから、僕の首を絞めたりしなきゃいけないシーンでも、すごくソフトタッチで…(笑)。
高橋:だって、初めてなんですもん(笑)!もう怖すぎて、最初はどうしたらいいのかも分からず、手が震えてしまったこともありました。
佐々木:相手は歳の離れた先輩だし、恭平くんは気遣いの人だから、その辺りの難しさも感じていたんでしょうね。終始ソフトタッチではあったけれど、後半は慣れてきた感じもあったよね。
高橋:ありがとうございます!確かに、自分の中でもだんだんと掴めてきた感覚はありました。蔵之介さんは関西出身ということもあって、カメラが回っていないときにポロッと口にされることが面白いんです。場を和ませてくださったり、僕が悩んでいたら話しかけてくださったりして「さすが蔵之介さんだな」と。最初はガチガチに緊張していましたが、蔵之介さんから学ばせていただくことがたくさんあって、僕にとっても“優しいお父さん”でした。
自分自身にとっての〈ヒーロー〉は、
“彼”しかいない…
高橋:僕にとってのヒーロー的存在は…そうですね、“自分”ですね。
佐々木:思いもしなかった回答がでましたね…(笑)。
高橋:蔵之介さんの前で言うのは初めてなんですけど、僕、とにかく自分のことが大好きなんですよ。というのも、日々、何事もポジティブに捉えようと思っていて、マイナスに陥りそうになったら「自分すごいやん」「◯◯ができてるんだからカッコいいやん」と、プラス思考に換えていくことを心がけているんです。そういった意味で、“自分自身”が僕にとっての〈ヒーロー〉なのかな、と。
佐々木:なるほどね。でも、僕も“自分”かなあ。
高橋:本当ですか!?思いもしなかった答えって、さっきおっしゃっていたのに…(笑)。
佐々木:いや、恭平くんの話を聞いていたら、まあ“自分”かなぁ、と。もちろんへこんだりすることもあるけれど、それでも「頑張った!」と思うようにして、来る明日に向けて自分を上げていかないとね。『マイホームヒーロー』というタイトル通り、僕がヒーローです。
高橋:まさかの被っちゃいました…!すみません(笑)!
撮影中に見えてきた、お互いの“プロ魂”
高橋:先ほどもお話しましたが、蔵之介さんはカメラが回っていないときも、周りのスタッフさんや僕らに気さくに話しかけて、笑わせてくださる方なんです。でも一変、シーンに入るとスッと哲雄の顔になるところが本当にカッコよくて。演じられている最中のオーラが圧倒的で、たくさん勉強させていただきました。あと、僕、蔵之介さんの声もとても好きなんです。よく、自分の役を忘れて惚れ惚れしそうになっていたので、「あかんあかん」と言い聞かせながらお芝居をしていました(笑)。恭一は哲雄と対峙するシーンが多かったので、良い緊張感を味わいつつ、楽しみながら学ばせていただく現場でしたね。
佐々木:現場の合間、恭平くんはよく身体でリズムを取っていたのが印象的でした。ダンスの練習をしているわけではなく、集中しているとき、自然と身体でリズムを取っているようで。彼の本質というか、自分なりの調整の仕方というか。そういったものを垣間見ることができて面白かったです。
高橋:恥ずかしいですね…(笑)。
佐々木:いやいや、恥ずかしいことじゃないよ。無論、僕にはないものだったので良いな、と思いました。
高橋:まさか見られているとは思っていなかったです(笑)。
恐怖の連続…だけでは終わらない、
コミカルでシュールなシーン、魅力的な人物像も
本作ならではの魅力。
佐々木:哲雄の芯にあるのは“家族愛”。自分の命はかえりみず、とにかく家族を守るためだけに動いている人間なんです。彼が家族に抱いている愛情、作中で動いていく理由はリアリティのあるものですが、その一方で「クスッ」と笑えるような面白いポイントも、しっかりと意識しながら演じていました。原作に描かれているような、実際にはとても表現できない内容や、えげつない恐怖までもをリアルに描いてしまうと、映像作品として見づらくなってしまうので。一周回って面白く魅せることこそ、エンタテインメントの魅力。どう面白くさせて、どうストーリーを成立させてゆくのかを常に考えていました。
高橋:恭一は、若手ながらも半グレ組織のリーダー格である人物。ただ、哲雄との掛け合いにおいては、逆に惑わされてしまう人間くさいところもあって。犯罪でありながらも〈夢〉をもつ恭一。いまの環境に身を置いているのも、実は彼なりの理由があるんです。哲雄とは違う〈愛〉を抱いている芯の強い彼の想いが、家族を愛する哲雄の想いとぶつかってゆく…。そこも、この作品の面白いポイントだと思います。
Dear LANDOER読者
ドラマイズム『マイホームヒーロー』
From 佐々木蔵之介
タイトルには〈ヒーロー〉という言葉が入っていますが、哲雄はあくまで犯罪者。何が正義で何が悪なのかが非常にグレーで、哲雄自身も大いに揺れ動きます。ただ、家族に対する〈愛〉は揺るぎないもの。きっと、彼がだんだんと〈ヒーロー〉に見えてくるのではないでしょうか。この作品で描かれる“家族の有り様”を応援するかどうかは、視聴者の皆様に委ねるものではありますが、1秒先さえも分からない、そんな過酷な状況下で生きる哲雄の姿を追い続けていただけたら嬉しいな、と思います。
From 高橋恭平(なにわ男子)
いままでの僕とのギャップを感じていただける作品になったと思います。自分にとっても、芝居の幅を広げる良い経験になりました。演じている最中は、とにかく〈学び〉と〈楽しさ〉の連続で、最初は慣れない部分もありましたが、シーンを重ねるごとに掴めてきたものがあったように感じています。大人気漫画原作である今作、『間島恭一』という人間をしっかり演じられているか不安もありますが、僕なりに精一杯頑張ったので、ぜひ観ていただけたら嬉しいです。
佐々木蔵之介
ささき くらのすけ
2月4日生まれ。
役の体温を感じるほどの緻密な〈芝居力〉と、
自然体の笑顔から薫る〈茶目っ気〉が魅惑的なDOER
高橋恭平/ なにわ男子
たかはし きょうへい
2月28日生まれ。
まっすぐに世界を見る〈素直〉な瞳、
そのまなざしに宿る“ポジティブな引力”が心を惹きよせるDOER
ドラマイズム『マイホームヒーロー』
2023年10月24日(火)よりMBS / TBSほか 29局で全国放送決定!
詳しいOA情報はこちらから(https://www.mbs.jp/mhh_drama/onair.shtml)
原作・漫画:
山川直輝・朝基まさし『マイホームヒーロー』
(講談社「ヤングマガジン」連載)
出演:
佐々木蔵之介 高橋恭平(なにわ男子) 齋藤飛鳥
淵上泰史 内藤秀一郎 音尾琢真
/ 吉田栄作(特別出演) 木村多江
監督:青山貴洋 棚澤孝義 山本大輔 森裕史
脚本:櫻井剛 船橋勧
主題歌:THE ORAL CIGARETTES「YELLOW」
(ポニーキャニオン)
『映画 マイホームヒーロー』
2024年3月8日(金) 全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
Item Credit
(佐々木)
シャツ ¥36,300
ジャケット ¥132,000
パンツ ¥41,800
/共に、コラム(エストネーション TEL 0120-503-971)
Staff Credit
(佐々木)
ヘアメイク:晋一朗(IKEDAYA TOKYO)
スタイリスト:勝見宜人(Koa Hole inc.)
インタビュー・記事:満斗りょう、小嶋麻莉恵
ページデザイン:古里さおり、Mo.et