「あの人」を想う時、思い出す一曲がある貴方へ

映画『366日』

「あの人」を想う時、
思い出す一曲がある貴方へ

映画『366日』
©2025映画「366日」製作委員会

-Story-

沖縄と東京、2つの都市を舞台に紡がれる
20年の時を超えた、切なすぎる純愛ラブストーリー

2024年2月29日、東京。音楽会社に勤める湊の元を、一人の少女が訪れる。戸惑う湊に彼女が渡したのは、一枚のMD。そこに入っていたのは、15年前に別れた恋人・美海からのメッセージだった――。20年前、沖縄。高校の後輩・美海と出会い、初めての恋をした湊は「いつか湊先輩の作った曲、聴きたいです」という美海の言葉に背中を押され、東京へ。2年後に美海も上京し、湊と再会。2人の幸せな日々が始まる。「こんな幸せな日々が、365日ずっと続きますように」そう願っていた2人。しかしある日、湊は突然別れを告げて、美海の元を去ってしまう。失恋の悲しみを抱えたまま美海は沖縄へ帰郷。2人は別々の人生を歩むことに…。あの時伝えられなかった想い。果たせなかった約束。美海からのメッセージを聞いた湊は、ある決断をする――。

伊藤さとり’s voice
伊藤さとり’s voice

2008年に失恋ソングとして大ヒットを記録したHYの「366日」。今でも愛されるこの名曲から新たなラブストーリーが誕生した。それが赤楚衛二、上白石萌歌が共演する映画『366日』だ。物語の舞台はHYの故郷である沖縄、そして東京。高校の時に恋に落ちた赤楚衛二演じる湊と上白石萌歌演じる美海が心を通わせていくアイテムはMDレコーダーから流れる音楽。そんな彼女の幸せそうな笑顔を見つめる幼馴染の琉晴を演じるのは中島裕翔。やがて湊は夢を掴む為に東京へ。この街で彼の姿を追う香澄を演じるのは玉城ティナ。
この4人が織りなす切なくも優しすぎる愛の物語が本作だ。

HYの「366日」の歌詞には、こんなフレーズがある。
「怖いくらい覚えているの。あなたの匂いや仕草や全てを」
別れてもその人のすべてを覚えている、それが本当の恋だと綴ったこの歌から生まれた映画は、ある日、懐かしくも切ない20年前の恋と向き合うことになる人物が目の前に現れたことで、過去へと記憶の旅をする物語だ。そこには沖縄の真っ青な海が広がり、同じくらい青い空の下、二人が幸せな時を重ねる様子が映し出されていく。しかも二人が手にするアイテムは2000年代にブームとなったチェキやMDというものだった。この懐かしくも今はあまり目にすることはないヒット商品が、劇中に登場するのも「過去の思い出」というメタファーなのかもしれない。

映画は二人で歩いた場所をしっかりと見せていく。二人が楽しげに歩んだ道をある時はひとりで泣きながら歩くといったシーンがある。確かに思い出は、場所にも染みつく。ちなみに映画のタイトルとなる『366日』は、美海の誕生日である2月29日のうるう年に訪れる日と、歌のタイトル同様、365日では足りないくらいあなたを強く愛しているという思いから付けられたそうだ。そんな映画には挿入歌として「366日」は使用されており、主題歌は、HYの新曲「恋をして」になっている。しかも「366日」のアンサーソングとして制作された新曲は、過去の恋を肯定し、感謝を伝えるとびきり力強いラブソングだった。
恋の思い出は、歌にも染みつく。その人と聞いた歌やその人と恋をしている時に耳にした歌だ。そうやって「366日」という歌は人それぞれの恋の思い出を映し出す名曲なのだと、映画を観て頑張っていたあの頃の恋を思い出した。

映画『366日』
1月10日(金)全国ロードショー

出演:赤楚衛二
   上白石萌歌、中島裕翔、玉城ティナ、
   稲垣来泉、齋藤潤、
   溝端淳平(友情出演)、石田ひかり(友情出演)、
   国仲涼子、杉本哲太
inspired by HY 「366日」
監督:新城毅彦
脚本:福田果歩 音楽:日向萌
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 松竹
原作:「366日」物語委員会
製作:映画「366日」製作委員会

映画『366日』
©2025映画「366日」製作委員会