猟奇的で予測不可能な《最終章》を
目撃したい貴方へ
-Introduction-
家族や恋人よりもあなたのことを知っている存在、それは「スマホ」です。そのスマホを落としたことで、連続殺人鬼に命を狙われるヒロインを描いた北川景子主演のSNSミステリー映画「スマホを落としただけなのに」。現代におけるネット社会への警告と、予想を裏切るストーリー展開が話題を呼び大ヒットを記録して、2020 年には続編「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」が公開されました。続編では刑事役の千葉雄大が主演となり、連続殺人鬼の成田凌と禁断のタッグを組む内容が再び話題を呼び、再び大ヒットを記録!その後、韓国で映画化され、さらには中国でもリメイクが準備中であるなど、日本のみならず世界中で知られることになったスマホ映画シリーズの最新作「スマホを落としただけなのに~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」が2024年11月1日に遂に公開となります。本作の主演は何と…、見る者全ての脳裏に刻まれるトラウマ級の連続殺人鬼・浦野を演じた成田凌。そして1作目の北川景子、2作目の白石麻衣に続いて本作でヒロインを演じるのは、期間限定の日韓合同アイドルグループとして絶大な人気を誇った IZ*ONE(アイズワン)でリーダーを務めていたクォン・ウンビ。韓国での撮影も敢行された本作において、黒髪美女・スミンを演じて映画デビューを果たしました。また、前作で浦野を追い詰めた刑事・加賀谷役で千葉雄大も続投して、かつて禁断のタッグを組んだ浦野との壮大な国境を越えた戦いが再び繰り広げられます。前作のラストで日本を脱出した浦野が韓国・ソウルから日本に仕掛けてくる、最後の<ファイナル ハッキング ゲーム>とは?観る者の価値観を揺るがす衝撃のラストにご期待ください。
-Story-
長い黒髪の女性ばかりを狙った、連続殺人事件。被害者は落としたスマホから個人情報を奪われ、家族や恋人だけでなく、最後は命まで奪われてしまう。ただ、スマホを落としただけなのに…。人の心を操る天才的ブラックハッカーでもある連続殺人鬼の浦野(成田凌)は、 事件を追っていた刑事の加賀谷(千葉雄大)に一度は捕まったものの、刑務所内からサイバー攻撃を計画して、警察内の混乱に乗じて姿を消してしまった。浦野は、一体どこに――?平穏な日々が続く中、突如として日本政府に、大規模なサイバーテロ攻撃が再び仕掛けられる。発信元は、韓国・ソウル。これは浦野の仕業なのか?浦野を監視するエージェント・スミン(クォン・ウンビ)の正体は??日本と韓国を舞台にした、スマホを持つ者全てがターゲットの、<ファイナル ハッキング ゲーム>がいま始まる――。
伊藤さとり’s voice
スマホを落としただけで、奈落の底に突き落とされるという志駕晃氏によるスリリングな原作が、映像表現の面白さとマッチし大ヒットを記録した人気シリーズをどう結実させるのか。主人公の浦野は猟奇殺人鬼というだけでなく、サイコパスという発想から、彼はどの国でも生きていけると予想できるし、間違いなくクレバーで、2のラストでは中国語も披露。そのことも伏線となり最終章は文字通り海を超えたのだ。
結果、本作は韓国が舞台。今までのサイバー攻撃の脅威だけでなく、国を相手にした手に汗握るアクションサスペンスへと発展。思い起こせばパート1が歴史に名を残すテッド・バンディのような連続殺人鬼だとすると、パート2では、『羊たちの沈黙』のレクター博士のような立ち位置で事件解明の手助けを。そして今作では、『ジョーカー』のようなカリスマ化した犯罪者の運命を私たちは目撃するのだ。
こんな特異なキャラクターを楽しんで演じているようにも見える成田凌は、今作でも驚異の演技を見せる。韓国語を流暢に操りながら、人の心を操る殺人鬼を滑らかに表現し、彼が神格化される理由を演技だけで納得させるのだ。この犯罪者と手を組む韓国マフィアに、韓国で俳優活動もしていた大谷亮平が扮し、全てのシーンを韓国語で演じている。更に浦野を監視する謎の韓国人女性には、アイドルグループIZ*ONEのリーダーだったクォン・ウンピが扮し、魅惑的な演技で物語をかき回していく。
本シリーズのもうひとつの魅力は、ポップコーン・ムービーらしく、驚きが連打するややオーバーな展開から生まれる笑いとも言える。今回も千葉雄大演じる刑事と一緒に事件に翻弄されながら、時折、“そうきたか”と悔しがって、ストーリーの節々に現れる伏線を拾っていく行程が楽しい。これは中田秀夫監督の遊び心がなせる技だろう。そして伏線を全て回収した後の衝撃映像は想像を遥かに飛び越えていた。まさに最終章に相応しい仕掛けが満載の迷路のようなクライムミステリーだった。
映画『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』
全国東宝系にて公開中
出演:成田 凌 クォン・ウンビ
大谷亮平 白石麻衣 / 井浦 新
佐野史郎 真飛 聖 利重 剛
猪塚健太 髙石あかり
田中 圭(特別出演) 原田泰造(特別出演) /
千葉雄大
監督:中田秀夫
原作:志駕晃『スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス』(宝島社文庫)
脚本:大石哲也
音楽:堤博明、カワイヒデヒロ
主題歌:imase「Dried Flower」(Virgin Music/ユニバーサルミュージック)