「私が好きな〈私〉」でいたい貴方へ
-Introduction-
世界で一番有名な
ファッション・ドール、“バービー”の世界を初の映画化!
ドールの世界に革命を起こし、世界中を熱狂させてきたバービー。オシャレでかわいいだけではなく、常に時代を先回りし、性別や人種を超え「You Can Be Anything(なりたい自分になれる)」を発信、世界中に勇気を与えてきた。そのバービーの、想像をはるかに超えたパワフルな物語がこの夏ついに公開される! 予告編が公開されるや否や、世界中のSNSのタイムラインを席巻、各紙もこぞって「この夏のベストムービ一」として猛プッシュ! 待ちに待った最強のイベントムービーがやってくる!
-Story-
どんな自分にでもなれる完璧で<夢>のような毎日が続く“バービーランド”で暮らすバービーとボーイフレンド(?)のケン。ある日突然身体に異変を感じたバービーは、原因を探るためケンと共に〈悩みのつきない〉人間の世界へ!そこでの出会いを通して気づいた、”完璧”より大切なものとは?そして、バービーの最後の選択とはー?
伊藤さとり’s voice
世界的に知られるバービー人形の世界を映画にした『バービー』がいよいよ日本上陸。そもそも映画化を望んだのはDC映画のハーレイ・クイン役でも知られる男女共に人気を持つマーゴット・ロビーだ。彼女はプロデューサーという仕事もしながら映画から女性たちを応援し続けるハリウッド女優のひとり。そんな彼女が映画化しようとした理由のひとつが、バービーは世界の女の子を繋ぐキャラクターであることから、バービーの玩具メーカー・マテル社に対して「映画にたくさんの多様なバービーを登場させること」を出演条件として提示。これだけで彼女の伝えたい本当のメッセージが見えてくるのだ。
1959年に誕生したバービーは、今まで赤ちゃん人形しかなかったドール人形の世界を一変させ、大人の女性になった時のファッションの楽しみ方を味わえる玩具として愛されてきた存在。さらには時代と共に様々な人種のバービーが誕生し、世界中の子供たちが自分と同じ肌の色のバービーの存在に歓喜した。だからこそ、映画にはマーゴット・ロビー演じる典型的なブロンドのバービーから、黒人のバービー、体型からファッションまで違うバービー、アジア人のケン他、多様なバービーとケンが登場し、世界は多様な人で溢れているとバービーランドを通して表現している。
しかもバービーランドはバービー達が中心のピンク色に染まる女性の世界、だからケン達はバービーに恋している陽気な男性というだけでどこか寂しそう。けれど、そんなバービーとケンが人間界に行ったらどんな刺激を受けるのか?こんな物語を描けるのは今回、監督を務めるグレタ・ガーヴィグしか居ない、というのもグレタは『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)で女性の生きづらさを軽やかに表現し、アカデミー賞6部門にノミネートされたハリウッドで活躍する数少ない女性監督。結果、本作は女性監督として歴代最高額となる初動3日間で興行収入1.55億ドル(約218億円)を叩き出し、2023年公開No.1大ヒットスタートを記録したのだ。
だけど本作は決して男性を非難などしていない。ほんの少しだけ男性の有害な男性らしさをブラックユーモアとして紹介しつつ、女性は男性に喜ばれるために服選びや言葉選び、男性を立てる為に生きるのではなく、もっと自由に発言したり正当に評価されるべきなのだと、バービーの変化と共に伝える男性優位社会に変化を願うパワフルムービーだった。
もちろん、お洒落も楽しんでいいと言わんばかりの発売時からのバービー人形のファッションからインスパイアされたものが映画の為に多数作られている。特に衣装作りの際はブリジット・バルドーをイメージした60sファッションのPOPさもスクリーンから伝わってくるし、他にもシャネルスーツなどが登場。これはマーゴット・ロビーがシャネルのアンバサダーを務めていることでサポートが得られたとのこと。そこに流れる様々な音楽の中には、ケンを演じた『ラ・ラ・ランド』でも知られるライアン・ゴズリングの歌声とギター演奏もプラス。ケンもバービーも歌って踊るミュージカル的なノリも楽しめる「本当の自分を好きになる」ビタミン・ムービーであり、全世界のありとあらゆる女性を全面的に愛して応援する映画こそが『バービー』なのだ。
映画『バービー』
8月11日(金)全国ロードショー
キャスト:マーゴット・ロビー ライアン・ゴズリング
シム・リウ デュア・リパ ヘレン・ミレン
監督・脚本:グレタ・ガーウィグ
脚本:ノア・バームバック
プロデューサー:デヴィッド・ヘイマン
配給:ワーナー・ブラザース映画