4つの
DOER’s Questions
LANDOERのDOERには〈実行者〉という意味があります。芝居とともに育ち、芝居とともに生きてきた、表現の寵人ともいえるお2人は、まさに〈実行者〉。そんなDOER・溝端さんと前田さんに、LANDOER恒例の4つのマストクエスチョンをお伺いしてまいりました。
いま、闘っているもの
溝端淳平(以下、溝端):毎日が闘いです。役者の仕事は少ない椅子の取り合いでもありますから。
前田公輝(以下、前田):間違いないですね。
溝端:分かりやすく数字で勝ち負けが出るものでもないので、最終的には“自分との闘い”に勝てるかどうか、なんですよね。30歳を越えてからというもの、自分のダメな部分をどれほど理解できるかが重要だと感じるようになってきて。もちろんダメな部分にはしっかりと向き合って改善をしていく、ただ「ダメな部分もある、可愛いなコイツ」くらいの気持ちも大事だな、と思えるようになりました。
LANDOER:それも自分にしかない特徴だったりしますものね。
溝端:自分と闘いながらも「もともとそういう人間だよね」と、許す余白をもつことを意識するようになりました。役者は“人間的にしっかりしている人が良い芝居をする”とは限らない仕事。自分の足りない部分をどう理解して、それをどんな見せ方で出していくのかが大切だと思うんです。そうして、例え足りない部分を出したとしても愛される〈人間力〉を築いている人に、僕は魅力を感じます。
前田:分かります。僕の闘いは“すでにある芝居のロジックを、前田公輝の芝居としてどれだけ崩していけるか”です。自分にしかできない芝居を常に探求しているといいますか。このマルチな時代にどれだけ沿っていけるか、も闘いかな。
LANDOER:セルフマネジメントですね。
前田:そうです。あと、最近しはじめた闘いは“自分をどれだけ騙せるか”。自分のことをあえて過信して、自分で自分をその気にさせるといいますか。そうしていると、いつの間にか思い描いていたところにたどり着いていることが多いんです。セルフマネジメントであり、セルフコーチングですね。
お互いが思う“風変わり”な点
溝端:前田くんは、どんな人の話もすごく楽しそうに聞いているんですよ。周りの人の話を意識的に聞く努力をしている人なんです。気づいたら人の話を聞いていることが多いタイプ、というわけではなく、何か情報を学び得ようと前のめりで聞くタイプだと思います。
前田:苦手だと思う人ほど、自分と違う価値観を教えてくれることが多いので勉強になるんです。だって「苦手だな」と思っている時点で、その人のことめちゃくちゃ気になっているじゃないですか。なので、自分を奮い立たせて聞くようにしているんです(笑)。そうすると、自分の想像の範疇を超えた話を聞くことができる気がして。
溝端:それがすごいですよね。風変りとは少し違うけれど、僕にはない部分だし、取り入れたいと思う部分です。
前田:僕、淳平くんって“安定している人”というイメージがすごくあるんです。自分の中に確立した〈幹〉があるというか。だからといって他者を受け入れないわけではなく、常に一定でいられる人のイメージ。風変わりとは少し違うけれど、その在り方が唯一無二だな、と思います。SNSがこれだけ普及している時代にそれが出来る人って少ないと思うんですよね。例えば何か役を演じたとき、SNSに辛辣な言葉が書かれていたとしたら頭に入れますか?
溝端:頭には入れるけれど、気づいたら排除していることが多いかな。考えたり、ネガティブなことを言ったり、気持ちが落ちたりしても大丈夫なのは「時間が経てば上がってこられる」と思っているから。だから、そこに飛び込む勇気もあるのかもしれない。
前田:それって、実はすごく難しいことだと思うんです。きっといろいろな役を演じるためには、フラットな自分のブレない〈幹〉が必要で。淳平くんはその〈幹〉をすでにととのえていらっしゃるんだと思います。それなのに、さらにサウナにも行くから…。
溝端:ははは(笑)。
幸せを感じる時
前田:ディズニーに関連する動画を観ているときと、甥っ子と戯れたり、甥っ子の動画を観ている時間が幸せです。
溝端:地元の同級生たちと、素の自分で話している時間が幸せです。話していると10代の頃の自分に戻ることができるんですよね。「丸くなったな」とか言われたりして(笑)。
前田:あははは(笑)。
実現したい夢・目標
前田:毎年アカデミー賞授賞式が行われている、ハリウッドの“ドルビー・シアター”に行きたいです。あと、ディズニーランドとシーにも行きたい。なんだかディズニーだらけですね(笑)。
溝端:僕は、地元の同級生たちがみんなゴルフをはじめたので、今年の冬はみんなでゴルフに行こうと話しています。それまでにみんながどのくらい上手になっているのかが楽しみです。
溝端淳平
みぞばた じゅんぺい
6月14日生まれ。
巻き起こる風雨に揺らぐことなく、
泰然として言葉以上に繊密な“表現”を築き上げるDOER
Huluオリジナル
「君と世界が終わる日に」Season 5
2月9日よりHuluにて独占配信開始
Season 1~4、Huluにて全話配信中
出演:玉城ティナ 飯豊まりえ
前田公輝 柿澤勇人 溝端淳平
シリーズ構成:丑尾健太郎
脚本:神田優 藤平 久子
音楽:植田能平 Slavomir Kowalewski A-bee
會田茂一 ノグチリョウ
制作:田中宏史 長澤一史
チーフプロデューサー:三上絵里子 石尾純
プロデューサー:鈴木亜希乃 高橋浩史 伊藤裕史 白石香織
演出:保母海里風 山田信義 菅原伸太郎
制作協力:日テレ アックスオン
制作プロダクション:日本テレビ
製作著作: HJ ホールディングス
Item Credit
<溝端様>
ロングコート¥44,000、シャツ¥30,800/ともにJUN OKAMOTO、その他スタイリスト私物
問い合わせ先
JUN OKAMOTO Tel 03-6455-3466
Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:谷口丈児(溝端様)、松田蓉子(前田様)
スタイリスト:黒田領(溝端様)
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:古里さおり