水10ドラマ『ばらかもん』
いつの間にか〝あの頃の自分〟に
夢中になって遊ぶ、五島列島での日々
空なのか、海なのか、境界線にたたずむ山脈さえ青々と輝く五島列島。島に響く子どもたちの声に懐かしさが呼び起こされるとき、ふと、子ども時代の思い出が脳裏に浮かぶ。夕方の放送が鳴り終わる前に家につかねば、とアスリート並みに走った放課後も、時間を忘れて何時間も同じ遊びに明け暮れた夏休みも、些細な思い出たちが年齢を重ねた自分のなかでキラキラと輝く。“島”で再会するのは、きっとそんな“あの日の自分”。目まぐるしい毎日を頑張るあなたに、ハートフルな『ばらかもん』たちから〈愛〉の贈り物を――
水10ドラマ『ばらかもん』
-Introduction-
日本一美しい海を擁するとも言われる五島列島を舞台に、書道だけを支えに孤高に生きてきた都会育ちの青年書道家が、五島列島で出会った島民たちとの交流を通じ、書道家として、そして人間としても成長していくハートフル“島”コメディー。『ばらかもん』とは、長崎県・五島列島の方言で“元気者”を意味します。原作は、『ガンガンONLINE』、月刊『少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2008年から2018年にかけて連載された同名コミック。全18巻という長期連載に加え、スピンオフ漫画(『はんだくん』全7巻)も発行されるほどの人気を誇り、シリーズ累計1000万部超えを果たしました。2014年にはアニメ化、2016年にはスピンオフ漫画もアニメ化された人気作が、この度、満を持してドラマ化されます。
-木戸浩志-
高校三年生。料理から島の子どもの世話まで何でもこなすが、運動も勉強も全て平均レベルで通知表もオール3のため、両親からも凡人と言われている。島に来た清舟のお世話も担当することに。誰もができるわけではない正しい行いを普通にできるところが長所で、たまにハイレベルな普通ぶりを発揮しては清舟を驚かせる。
ばらかもん × 綱啓永
どんな作品でもお話をいただけたときは嬉しいもの。『ばらかもん』に関してももちろん嬉しかったのですが、ファンの方々の反応などを見ていると、特にGP帯の作品への出演を僕以上に喜んでくださっている声が多くて。「GP帯に帰って来て嬉しい!」というコメントなどを拝見して、ファンの皆さんも放送の時間帯を気にするんだ、と新たな発見をしました。皆さんにもっともっと喜んでいただけるように頑張らないと、と気合が入りましたね。
解禁時のコメントでも
「どんな作品でも嬉しい」と
おっしゃっていましたよね。
綱さんにとって、いままで演じてきた役たちは
どういった存在ですか?
すべての役、一人ひとりが大事な存在です。僕、出演のたびに自分の役をまとめているメモがあるのですが、たまにそのメモを「どんなのやったっけな」と見返すんです。そうすると、全部の役が濃い存在、思い出となって自分に残っていて。「あのシーンきつかったな」や「これは褒められたな」など、一つひとつが本当に大事で、いまの自分に繋がっていると実感します。役の大小なく、すべての役が自分にとってかけがえのない人たちです。
そのメモはどのタイミングで書かれるんですか?
作品が決まったときです。脚本をいただいて、自分で役作りをしていくときにもメモに残していきます。役にとって重要な情報や考えたことを書くのは個々の作品のメモ。いまだと『ばらかもん』専用のメモ帳をつくっていて、そこに日々書き込んでいます。
今回の木戸浩志に関しては
どういった準備をされていかれましたか?
『ばらかもん』はアニメにもなっている漫画原作の作品なので、杉野(杉野遥亮)さんもコメントでおっしゃっていたように、原作へリスペクトを込めることを意識しました。アニメを観て、まずは声優さんの真似をしながら、キャラクターの表情や話し方などを参考に準備を進めてみたのですが、アニメのキャラクターを参考にするのって難しい部分も多くて…。それでも、島のみんなのテンション感や雰囲気などを掴むために、原作やアニメからイメージを膨らませ撮影に臨みました。
現場で他のキャストの皆さんとお芝居されてみて、
準備されていた木戸のイメージや演じ方に
変化はありましたか?
ありました。やっぱりどの現場に行っても、準備していたものとはまったく違うものが生まれるんです。もともとあまり役を作りこまずに現場に入るタイプではあるのですが、それでもなんとなく僕が「こんな感じかな」と思っていたセリフが、実際に現場で会話になると全然違うイメージになるんですよね。いままでの現場でイメージ通りになったことは一度もないかもしれません。またそれも、お芝居の楽しいところなんです。
臨機応変な対応が求められることばかりですもんね。
共演者といえば、子どもたちも
多く出演している今作。
子どもたちとの現場はいかがですか?
本当に可愛いです!以前『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019)という作品で、当時中学生だった田牧そらちゃんとは一緒にお芝居をしたことがあったのですが、今回は小学生の子たち。本当に小さくて、現場でもたまにどこかへ行っちゃうんです(笑)。スタッフさんに「ほら、はじまるよ!」と言われて現場に戻ってくる姿などを見ていると「可愛いな~」と、微笑んでしまいます。みんな役柄と割と近い性格なので、僕としてもお芝居がしやすくて助かっています。
撮影現場以外で一緒遊んだりも?
します!みんな現場以外でも可愛いところをたくさん見せてくれるので、僕自身、普段から兄貴っぽくいることができて。五島列島での撮影期間、天気の関係などもあり、めちゃくちゃオフが多かったのですが、オフの日はほとんど陽菜(寺田藍月)と謙太郎(加藤叶和)と一緒に遊んでいました。普段から2人が「ひろ兄」と呼んで慕ってくれていたので、そういった関係性がうまく作品にも出てくれていたらいいな、と思います。
オフの日は何をして過ごされていましたか?
ほとんど観光をしていました。あとは、ホテルのロビーで迷惑がかからない程度にみんなでかけっこをしたり(笑)。普段絶対にやらないようなことを「2人(陽菜、謙太郎)に付き合ってあげるよ」という感覚でやるのですが、気づいたらめちゃくちゃ楽しんでいる自分がいて(笑)。積み木を本気でやったり、一緒にYouTubeを観たり、そういった時間が本当に楽しかったですし、ひさびさに子ども時代を思い出すことができて嬉しかったです。ただ一個懸念しているのが、謙太郎と仲良くなりすぎて、謙太郎が僕のことを「ひろ」って呼ぶようになったんです。セリフでは「ひろ兄」呼びなので、それがふと出てこないことを祈っています(笑)。
『ばらかもん』なイメージがある綱さんですが、
大変なときでも『ばらかもん』でいるための
自分流の方法があれば教えてください。
僕、テンションは維持できないタイプなので、『ばらかもん』が必要なときには、気合を入れてテンションを上げるように意識をしています。自分流のテンションを上げる方法でいうと「周りを巻き込む」ですかね。音楽を聴く、などいろいろ方法はあるのですが、自分だけのエネルギーでは足りないときには、周りの人とのコミュニケーションでエネルギーを増やすようにしています。無意識に楽しい会話をしてテンションを上げている気がしますね。
今回は『マルモのおきて』(2011)の
制作陣再タッグの作品。
現場の皆さんと、
どのように撮影を進められていますか?
すごく親身に寄り添ってくださる現場だな、と感じています。僕がとあるシーンで、原作の動きの再現が物理的に難しい場面があり相談をしたんです。そのとき、めちゃくちゃ親身になって「ここはこっちがリアルだと思うから、こっちでいきましょう」と素敵な演出をつけてくださって。相談しやすい空気を出してくださるので、お芝居がしやすくてとてもありがたいです。
監督から「こんな風に演じてほしい」といった
オーダーはありましたか?
最初に言われたのは「日々、元気で陽気な兄貴」というキャラクターを大事にしてほしいということ。カットによってはテンションが低いときもあるけれど、次のカットではすっかりその感情を忘れている、くらいの性格でいい、と(笑)。元気に島を明るくしてほしいと言われました。浩志の小さいことをあまり引きずらないところなどは、実際の僕と似ているように思います。
Dear LANDOER読者
From 綱啓永
水10ドラマ『ばらかもん』
いつも応援してくださっているつなマル(綱さんのファンの愛称)の皆さん、本当にありがとう。『ばらかもん』は、自分が出演している作品だということをおいても、本当に面白い作品です。主演の杉野さんもすごく熱が入っていて、日々、引っ張ってもらいながら撮影をしています。そして何より、可愛い子どもたちの姿にも注目の作品。元気や勇気をもらえると思いますし、僕らも「僕も、私も頑張ろう」と、観てくださる皆さんに刺激を与えられる作品になるよう、まだまだ頑張っていきます。皆さん、是非『ばらかもん』を観て楽しい夏にしてください!そして、これからも僕が出演する作品はぜんぶチェックしてくれたら嬉しいです(笑)!
綱啓永(24)
つな けいと
1998年12月24日生まれ。
周りの人々を巻き込みながらHAPPYなムーブを生み出す、
不思議な〈求心力〉があふれ出ているDOER
水10ドラマ『ばらかもん』
毎週水曜よる10時~ フジテレビ系
出演:杉野遥亮 宮崎莉里沙
田中みな実 綱 啓永 豊嶋 花 近藤 華
山口香緒里 飯尾和樹(ずん)
田中 泯 荒木飛羽 中尾明慶 遠藤憲一ほか
原作:ヨシノサツキ『ばらかもん』
(ガンガンコミックスONLINE/スクウェア・エニックス)
脚本:阿相クミコ 金沢達也
主題歌:Perfume『Moon』(Polydor Records)
Item Credit
カーディガン ¥14,300/ショット(ショット グランド ストア トーキョー)
シャツ ¥26,400/キクス ドキュメント.
パンツ ¥30,800/コノロジカ
サンダル ¥25,300/ヨーク(すべて ヘムト PR)
タンクトップ ¥1,980/キャスパージョン(シアン PR)
-問い合わせ先-
ショット グランド ストア トーキョー(03-3464-1913)
ヘムト PR(03-6721-0882)
シアン PR(03-6662-5525)
Staff Credit
カメラマン:作永裕範
ヘアメイク:大西花保
スタイリスト:三宅剛
インタビュー・記事:満斗りょう
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