【監督・荻上直子×役者・磯村勇斗】4つのDOER’sQuestions.

CREATIVE LAND
2023.05.27

4つの
DOER’s Questions

LANDOERのDOERには〈実行者〉という意味があります。ゼロから一の世界を生み出す荻上監督、一から百の体現を生み出す磯村さんは、まさに〈実行者〉。そんなDOERであるお2人に、LANDOER恒例の４つのマストクエスチョンをお伺いしてまいりました。

いま、闘っているもの

荻上直子監督（以下、荻上監督）：朝、起きることと闘っています。朝、本当に起きられないんです(笑)。

LANDOER：意外です(笑)。撮影の時など、朝早くからが多いイメージなので。

荻上監督：早朝の撮影はもう大変です。でも1年半に一度くらい、そこだけ頑張ればいいので何とかやっています(笑)。役者さんのほうが朝早いことが多い気がする…

磯村勇斗（以下、磯村）：そうですね、僕は早朝に起きることに関しては平気なタイプです。僕が闘っているのは、“自分自身”じゃないかな。現場での感覚や勉強なども含めて、常に自分の感覚を研ぎ澄まし続けて更新していかないといけないな、と。やってみて、上手くいかなくてヘコんで、それでもまだチャレンジして…その繰り返しです。

自分で思う、
または他人に言われる「変わっているトコロ」

荻上監督：私、私生活では母親なので、その場のノリで作られたママ友のチャットグループなどに入ることがあるのですが、平気でそのグループを辞められます(笑)。

磯村：え、それはすごいですね！

荻上監督：何を言われても大丈夫。でも映画の批評などで悪口を書かれていると、それはやっぱりグッとくるものがあるので、基本的には作品のことは見ないようにしています。

磯村：僕は…比較的周囲になじみながら生きている人間なので、共感されないことってあまりない気がします。ひとりの空間になって解放された時は、理解されないようなことをしているかもしれないけれど、それは外では見せない部分なので。独り言も言いますし…え、みなさんもひとりの時に独り言、言いますよね(笑)？

幸せを感じる時

荻上監督：私は猫と一緒にいる時が幸せです。声のトーンから言葉遣いまで変わってしまいます(笑)。以前、横尾忠則さんがインタビューで「創作物は役に立った瞬間に芸術じゃなくなる」、加えて「猫は黙って役に立たない存在でいるから素晴らしい」とおっしゃっていて、「おー！なるほど！」と思って。

磯村：確かに！逆に犬は役に立とうとしている感じもしますもんね。僕も近しいものになるのですが、動物や赤ちゃんに触れ合っている時間はめちゃくちゃ幸せです。彼らって本当に偉大な力を持っていると思うんです。人の心にスッと入ってくる能力を持っていて、その力から僕は幸福をもらっています。

実現したい夢・目標

荻上監督：私、夢は口にしないタイプなんですよね(笑)。

磯村：分かります！僕もそのタイプです(笑)。でもひとつ言うとしたら、“石橋蓮司さんと共演したい”。学生の頃、大学で映画を学んでいたのですが、そこに石橋さんが講演に来てくださったことがあり、その後に石橋さんと学生たちとで話す機会があったんです。その時まだ僕は俳優活動をしていなかったのですが、「いつか石橋さんとご一緒したいです」とお伝えして。石橋さんがあの日のことを覚えていらっしゃるかは分からないけれど、ご一緒できた時には必ずお話ししたいと思っています。

荻上監督：私は外国に住みたいです。外国自体には何度も行っているのですが、ここ最近はずっと日本に滞在しているので、ちょっと外に出たがっています(笑)。