ではまず、お互いの他己紹介をお願いします。
細田佳央太(以下、細田):福崎那由他くんは11月5日に20歳になった男の子です。特技・趣味はゲームで、基本どんな種類のゲームでもやりますがオンラインゲームが多いですね。最近、Twitchという配信アプリでゲームの実況配信も始めました。ゲーム配信だけでなくトーク配信もしていて、この間もバースデーイベントのグッズ紹介をやってくれてね。ありがとうね。
福崎那由他(以下、福崎):いえいえ(笑)。
細田:『October Sky -遠い空の向こうに-』という舞台も無事に終えて、本当にお疲れ様って感じです。僕も観に行かせてもらったんですけど、すごい作品で感動やら嫉妬心やらが混ざりながら観ていました。これからも仲良くしてください。あ、今後の活動に関しては公式から受け取ってください(笑)!
福崎:あははは(笑)。細田佳央太くんはまだ19歳なんですけど、イベントのある12月12日に20歳になります。覚えやすい誕生日ですね。名前の漢字が珍しくて「佳央太」と書いて「かなた」と読みます。よく「かおた」と呼ばれるらしいんですけど…
細田:あははは(笑)。そうそう「かおた」って呼ばれるの。
福崎:「かなた」なので、間違えないでくださいね。絶対に(笑)!優しい人で、ポケモンが大好きです。もうポケモンオタクです。きっと今回のポケモンのゲームの難関ステージも、プレイしていくんじゃないかな、と期待しています(笑)。
細田:プ、プレイできたらTwitterで報告します…(笑)。
福崎:自分のTwitterを使って動画でグッズの告知をしてくれたりと、真面目な人なんです。「俺、そんな真面目にやってないよ」って不真面目ぶっていても、結局は根が真面目なタイプ(笑)。
細田:「テスト勉強してない」って言って、実はしてるみたいなね(笑)。
福崎:そうそう(笑)。本当にね、大きくなられて…
細田:大きくなられて(笑)。
福崎:坂道を転がる雪玉のように、どんどんと大きくなっていくんじゃないかと期待しています。
細田:あ、そういうこと!坂道を落ちていくのかと思った~(笑)。
10年の付き合いのお2人。
忘れられない思い出や、
“なゆかな”エピソードはありますか?
細田:思い出ってわけじゃないんですけど、僕たち一回も喧嘩をしたことがないんですよ。お互い同じ場所にいて別々のことをしていても気を遣わない、本当に居心地の良い相手で。それは学生時代からずっと思っていることです。
福崎:うんうん。そうだね。
細田:忘れられないことでいうと、僕たち2人って昔から事務所のレッスンで一緒になることがなかなかなかったんですけど、ある時タイミングよく一緒のレッスンになったことがあって。その時に那由他と一対一でお芝居をしたんです。数分だけだったけれど、それがめちゃくちゃ楽しくて。いまでも鮮明にその時間を覚えています。
LANDOER:福崎さんも覚えていらっしゃる?
福崎:いや~もちろんですよ。
細田:覚えてないでしょ(笑)。
福崎:あははは(笑)。でも、学校での素の佳央太を知っている分、レッスンの時の佳央太を見るのは新鮮ですごく面白いですね。僕らは友達であり、一応ライバル。ひとつの役の席を取り合うライバルとして一緒に芝居を作っていくのは楽しいですし、今まで佳央太と一緒にやった芝居は鮮明に心に残っています。
“なゆかな”の初めましては?
細田:初めましては事務所のレッスンスタジオです。小学4年生の時だったんですけど、当時の那由他は無口なイメージでしたね。
福崎:うん、無口だったね(笑)。
細田:お互い人見知りなんで、なかなか話しかけられなかったんですよ。初対面の時、那由他が何も言わずにサーッと目の前を歩いて行った記憶があります(笑)。
福崎:当時、佳央太はレッスンにひとり仲の良い子がいたんです。その子とずっと話していたので「この2人はセットなんだな」と僕は思っていました。
LANDOER:そこから距離が縮まったのはいつ頃だったんですか?
細田:中学一年生の時に、那由他が出ていた『もういちど』(2014)という映画に僕が少しだけ出させてもらったんです。その現場で「久しぶり」ってお互いに挨拶して。その時、那由他に「変わったね」って言われたんですよ。確かに小学生の時の僕って、一緒のグループの子たちでワイワイして調子乗っていた傾向があって…(笑)。
福崎:え~何で言ったんだろう(笑)。たぶん「話してみたら思ってた人と違う」ってことだったんじゃないかな。
細田:うん。良い意味で言ってくれてた気がする。その後、中学3年生で同じレッスンのクラスになってガッツリ仲良くなったって感じです。で、高校も一緒でって感じでしたね。
高校時代の思い出は?
福崎:入学初日から佳央太と仲間意識があったので、安心していたのを覚えています。
細田:そうだね。1年生の時は駅で待ち合わせて、ほとんど毎日一緒に学校へ行っていました。僕も那由他がいてくれたことで本当に頼もしかったです。
福崎:本当にそうだね~。
細田:僕ら、仕事の話からプライベートの話、くだらない話まで何でも話すんです。たぶんどちらもお互いの意見に対して否定から入らないから喧嘩にならないのかな。一旦受け止めてくれるって分かっているからこそ話しやすいんですよね。ちゃんと話を聞いてくれるっていう確信があるので。
福崎:そうだね。「尊重しあえる関係」っていうのがしっくりくる気がする。人としてもそうですし、お芝居に対してもそうですし。
同じ歳で同じ仕事のお2人ですが、
ライバル心はありますか?
福崎:僕の場合は勝手に佳央太に対して燃えています(笑)。それが結果的に「頑張るぞ!」って気持ちにも繋がっている部分もあって。ありがたい存在です。
細田:小学生の時から僕自身も、那由他の芝居をすごく上手いと思っていましたし、周りの大人からも那由他の名前をよく聞いていたんです。それもあってか、小学生の僕はどこか自分を諦めていた節があって。母親に聞いたんですけど、小学生の時に那由他と同じオーディションを受けて帰ってくるたびに「自分は落ちてもいい。那由他が受かってくれればいい。」みたいなことを言っていたらしいです。
福崎:え~!そうなの(笑)!?
細田:そうらしい(笑)。でも中学生になって自我が芽生えてから、「ちゃんと芝居に向き合わないといけないな」って思い始めて。とはいえ、やっぱりいつもどこか「羨ましいな」と思っています。僕、レッスン帰りに那由他に直接「本当に芝居上手くてムカつくわ~」って言ったりするんですよ(笑)。那由他は「僕が勝手に燃えている」と言っていましたけど、僕も燃えているんです。お互い様なんです(笑)。
LANDOER:お互いの芝居へのリスペクトがあるが故ですね。
細田:そうなんです。僕らってお互いが持ってないものを持っているんですよ。僕が〈不器用〉だとしたら、那由他は〈器用貧乏〉。那由他って、お芝居のレッスンで「こうしてみて」と言われた時にすぐにできるタイプなんです。それに比べて、僕はそれが出来るようになるまでにすごく時間がかかるタイプ。やっぱりサッとできる人を見ると「何でできるんだろう。いいな。」と思います。
福崎:僕は逆に佳央太が羨ましい。不器用というより〈荒削り〉なままで表現できる力に憧れます。僕、怖がっちゃうんですよね。だからこそ自分のやりやすい方、行きやすい方を選ぶ方法を持っていて。自分の中にそういった逃げる術が一つあるせいで、振り切れない部分があるというか。何かこう、〈荒削り〉な〈直観力〉が僕にはあまりないので、突っ込んでいける力を持っている佳央太が羨ましいです。
細田:初めて言われました。まさかそんな風に思ってくれてるとは知らなかったので。
LANDOER:ポケモンでいうところの〈属性〉が違うんですね。
細田:本当にそうです(笑)。強いところも弱いところも全く違うからこそ、お互いが良い刺激になっているのは間違いないと思います。
20歳になったらやりたいことの…
2番目を教えてください!
細田:2番目か~(笑)!!1番目と2番目が割と同じベクトルではあるんですけど「一人旅がしたい」ですかね。静かな場所でその土地のご飯を食べて、ひとり自由な時間を過ごしてみたいです。お芝居とか関係なく、プライベートでそういった経験をしたいって想いがあって。九州とか北海道とか、飛行機で行く場所に行ってみたいですね。
福崎:僕も旅行と少し被ってしまうんですけど、旅の動画を残したいです。一人でもみんなとでもいいんですけど、目的地に向かっている車中の様子から始まる動画とか楽しそうだなって。イメージでいうと『水曜どうでしょう』くらいオフ感がある感じ。楽しんでいるところを一つの動画としてまとめて残したいんです。
細田:その旅は計画を練るの?それとも行き当たりばったり?
福崎:行き当たりばったりでしょ。
細田:あー、いいね~!