ディズニープラス
STARオリジナルシリーズ
『ワンダーハッチ –空飛ぶ竜の島–』
プロのオトナが本気で遊ぶ竜の島
〈情熱〉が滾る、新たな作品の幕開け
「まっすぐに、優しく生きる」幼い頃に習ったことほど難しいのはどうしてだろう。歳を重ねるほど、人に出会うほど、増えてゆく葛藤の重みで心の扉を少しずつ閉めてしまいそうになる。けれど本当は、ドラゴン乗りの少年・タイムが、遥かな【現実世界】へ想像と希望を抱いたように、目の前にいる大切な誰かの思いを想像して、この世界でまっすぐに生きていたい。聴こえない〈声〉を想うその優しさは、きっと誰かを救う本物の優しさ。ドラゴンの背に乗って耳を澄ませば、あなたを必要とする〈声〉がする――
ディズニープラス
STARオリジナルシリーズ
『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』
この冬、ディズニープラスが放つオリジナルファンタジー・アドベンチャー大作。[実写]と[アニメ]が交錯する壮大な2つの世界で、2人の主人公が躍動する!【現実世界 】=横須賀に暮らす空想好きな女子高生 ・ナギと、【異世界 】=ウーパナンタから突然 【現実世界】にやって来た半人前のドラゴン乗り・タイム。それぞれの世界で生き辛さを感じていた2人が出会い、共に世界を救うために命がけの冒険の旅に出る。実写パートを担う主人公2人を演じるのは、新星 ・中島セナと、着々とキャリアを重ねる奥平大兼。フレッシュな2人 を新田真剣佑、森田剛ら人気と実力を兼ね備 えた豪華俳優陣が頼もしく支える。監督は萩原健太郎(映画『東京喰種 トーキョーグール』 、『サヨナラまでの 30 分』)。製作陣も映画 『トップガン』で使用された撮影カメラを使用するなど、すべてにおいて映画レベルのこだわりを炸裂させている。アニメーパートの監督は、劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』の監督を務めた大塚隆史。キャラクター原案・コンセプトアートは、『約束のネバーランド』(集英社 ジャンプコミックス刊)の作画を担当した出水ぽすか、アニメ制作は『攻殻機動隊』シリーズ、『 PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズを手がける Production I.G という最強布陣が実現。実写の俳優たちと驚くほどリンクした個性豊かなキャラクター、様々な生き物が生息するウーパナンタの世界を圧巻のイマジネーションで映 し出す。
タイム
【異世界】のウーパナンタで生きる 16 歳のドラゴン乗り。小柄で愛らしいドラゴン=ガフィンが相棒だが、ドラゴン乗りの必須条件である「ドラゴンの声を聴く」ことができないため、仲間たちからは落ちこぼれのように扱われている。だが優秀な弓使いで、腕前は一流。負けず嫌いでまっすぐな性格を尊敬するアクタに買われ、[アクタ空団]の一員となったことに誇りを持っていたが……
『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』
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奥平大兼
作品構成のお話を聞いて「新しいカタチだな」と思ったのと同時に、アニメの進化を感じました。日々、アニメが進化していることは知っていたのですが、まさか実写で二つの世界を描く作品できるほど進化していたとは驚きで。こういった新しいジャンルの作品を、プロの大人たちが本気で作っているのが本作の魅力のひとつだと思うので、物語と一緒に最新の映像技術も楽しんでいただきたいです。
観たことのない新しい作品のカタチですよね。
撮影や制作の過程はいかがでしたか?
最初にお話を聞いたとき、正直「想像ができない」と思ったんです(笑)。台本を読んだだけでは、どういった映像が完成するのか想像がつかなくて。でも、分からない部分を曖昧にしたままでは芝居が中途半端になってしまう気がしたので、クランクイン前に萩原(萩原健太郎)監督と何度かお話をさせていただいて、作品の輪郭を確認しつつ、タイムという少年をつくっていきました。
同一人物をアニメと実写で演じるがゆえ、の
難しさがありそうです。
作品で描かれているタイムは地球上にいる時間が長いけれど、実際は15年間、画の中の世界(=ウーパナンタ)で過ごしてきた少年なので、彼が自然と身につけてきたであろうウーパナンタの常識や文化を意識して演じていました。そこを無視してやってしまうと、タイムのリアリティが欠けてしまう気がして。僕が思い描いたタイムを軸に、監督含め、この作品に情熱をかけている方々の意見を取り入れつつ撮影に臨みました。
この作品に“本気”な皆さんが話し合って
あの世界が築かれていったんですね。
そうですね。演じて、すり合わせて、を繰り返しながら撮影が進んでいきました。監督だけでなく、カメラマンさんなど様々な部署の方とも話し合って、本当に一つひとつに時間をかけながら撮影したことを覚えています。役者歴3年目の僕がいたり、普段はCMやMVを撮影されることの多いカメラマンさんが撮影をされていたり、各々が挑戦をしている現場だったので、「一致団結して立ち向かっている」という感覚がとても強くて。〈熱量〉をひしひしと感じる現場でした。
ワンチームですね、素敵です。
アニメパートの声と、
実写パートの身体での表現において
何か意識された違いはありますか?
今回は数か月間の実写パートの撮影後にアニメパートの制作だったので、アフレコに関しては、タイムについてある程度の理解ができている状態で声をあてることができたんです。どちらかというと、実写の撮影のほうが難しかったように思います。これまで僕が演じてきた役は、割とナチュラルな芝居を求められることが多かったのに比べて、今回はあえてアニメっぽくセリフを話したり、「普通こんな仕草しないでしょ」と感じられるような、“現実世界の人たちとの区別”が見える芝居が必要で。衣装でもそれは伝わると思いつつ、演じるうえでも“ウーパナンタの少年”という設定を考えながら演じていました。
奥平さんにとっても新境地だったんですね。
現実世界に来たばかりのタイムが
可愛らしかったです(笑)。
きっと現実世界でいろいろな人と触れ合っていくうちに、だんだんこちらの世界に慣れてくるとは思うのですが、3話4話あたりのタイムは現実世界に来たばかりなので、作品を観ながら「この人、やたら早口だな」と思われるかもしれません(笑)。タイムの不思議さの裏には、そういった背景が込められているんです。
タイムがアニメパートで話している
[ウーパナンタ語]も、かなり独特ですよね。
[ウーパナンタ語]は中野先生が一から作ってくださった言語なのですが、他の言語と同様、イントネーションや語尾の上げ下げによって表現される感情が変わるんです。実際に中野先生にアフレコのスタジオまで来ていただき、イントネーションやテンションの正解を教えていただきながら声をあてていきました。
まさに[ウーパナンタ語]のエキスパート!
どうやら世の中に存在する言語を少しずつ参考にしながら、イチからつくりあげられた言語らしく、となると、国によっては耳にした際に気になる響きが出てくる可能性もあるわけで。僕としては「どうせやるのであれば、全世界の人に[ウーパナンタ語]を違和感なく聴いていただきたい」という思いがあったので、中野先生に言語指導をお願いしたんです。中野先生と僕にしか分からない正解・不正解だったにも関わらず、録り直しになっても誰も何も言わず、納得がいくまでアフレコをさせてくださったスタッフの皆さんには感謝しています。作品全体で見ると小さな要素かもしれないけれど、個人的には大切なこだわりの一つ。中野先生は[ウーパナンタ語]がペラペラで、本当にすごいんです(笑)。
あんなにナチュラルに[ウーパナンタ語]が
耳に入ってきた理由が分かった気がします。
今回はアクションシーンも
見どころのひとつですよね。
そうですね。アクションも[ウーパナンタ語]と同じくらい大変でした。ほぼアクション初挑戦だったにも関わらず、あの新田真剣佑さんと一緒にアクションをさせていただけると聞いて「すごい方とご一緒できる」と、ワクワクしたことを覚えています。4話あたりからだんだんとアクションシーンが入ってくるのですが、「本当にここでアクションをするの?」と思うような場所での撮影だったので、とにかく最初はケガをしないように気をつけながらの挑戦で。新田真剣佑さん演じるアクタが、カッコよくタイムを助けてくれるアクションシーンの撮影では、新田真剣佑さん、アクション部の皆さんから学ぶところが本当にたくさんあり、役者として貴重な経験をさせていただきました。
「人と違う生きづらさ」を感じているタイムとナギ。
ファンタジー作品でありつつも、
そこは現実的だと思いました。
タイムを演じて、
彼の在り方をどのように感じられましたか?
まず「僕はタイムの真似はできない」と思いました。彼の良いところって「人と違うなんて、どうでもいい」と心から思っていて、相手がどんな人であっても関係なく接することができるところだと思うんです。例えば自分を攻撃してくる人がいたとしても、タイムは「傷つけたくない」と心から思うことができる人で。どんなときでも “傷つける側”でなく、“理解する側”でいようとするタイムを見習うべきだと感じる瞬間が多々ありました。ただ、口で言うと簡単に聞こえるけれど、本当の意味でタイムのように生きるのはすごく難しいこと。そんなタイムと出会って変化が生まれるナギ、ナギと出会って成長していくタイム、物語に描かれている2人の、それぞれの葛藤や成長にも注目して作品を楽しんでいただきたいと思います。
Dear LANDOER読者
『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』
From 奥平大兼
いまの世の中、嫌なことが耳に入ってくることも多いと思います。そういった一つひとつを良い意味で「気にしない」で生きているタイムから、僕自身学ぶものがたくさんありました。タイムのような人が増えれば、きっと嫌な気持ちが生み出されることも減っていくのではないかと思います。この作品を観て、少しでも目の前の人を「理解してみよう」と思っていただけたら嬉しいです。
ディズニープラス STARオリジナルシリーズ
『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』
2023年12月20日(水)独占配信
話数:全8話
出演:中島セナ 奥平大兼 エマニエル由人 SUMIRE
津田健次郎 武内駿輔 嶋村侑 三宅健太 福山潤
土屋神葉 潘めぐみ 宮寺智子 大塚芳忠
田中麗奈 三浦誠己 成海璃子
/ 新田真剣佑(友情出演) 森田剛
監督:荻原健太郎
アニメーション監督:大塚隆史
原案:solo 日月舎
脚本:藤本匡太、大江崇允、川原杏奈
キャラクター原案・コンセプトアート:出水ぽすか
プロデューサー:山本晃久、伊藤整、涌田秀幸
制作プロダクション:C&I エンタテインメント
アニメーション制作:Production I.G
©2023 Disney
Staff Credit
カメラマン:田中丸善治
ヘアメイク:速水昭仁 (CHUUNi Inc.)
スタイリスト:伊藤省吾 (sitor)
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:古里さおり