4つの
DOER’s Questions
LANDOERのDOERには〈実行者〉という意味があります。1月27日(金)公開の映画『あつい胸さわぎ』の主演である吉田美月喜さんと、監督・まつむらしんごさん、お二人のDOERにLANDOER恒例の4つのマストクエスチョンをお伺いしてまいりました。
いま、闘っているもの
まつむらしんご監督(以下、まつむら監督):今の仕事と並行して映画をもう一本撮っているので、毎日が闘いです。“創作”は自分の才能との闘いでもあり、現実の条件との闘いでもあり、どこをとっても常に闘い。理想の自分を叶えるために、日々創り続けています。
LANDOER:過去の自分と闘う方も多いイメージなのですが、監督が見つめているのは、未来であり、〈理想〉なんですね。
まつむら監督:はい。ただ、その〈理想〉が自分の資質にあっているかどうかは別だと思っていて。自分の得意なことと、理想の自分が合っていない場合もあると思うんです。それは僕も同じ。プロの世界でやっていくからには、自分の資質の一番合っているところで勝負をしていかないと、どうしても勝てないんですよね。仕事は勝ち続けなければならないものなので、盲目に〈理想〉を追い求めるのではなく、自分の戦うべきフィールドで勝負することを大切にしています。
吉田美月喜(以下、吉田):私は、いろいろな作品の中で爪痕を残す闘いをしています。作品は決まってからが勝負。自分に失望する時ももちろんあるのですが、それこそ監督がおっしゃったように、私のフィールドは今から見つけていくものだと思うので、その経験さえも武器にして闘っていきたいと思います。
自分で思う、
または他人に言われる「変わっているトコロ」
まつむら監督:変わっているわけではないけれど、気づいたこととしては、吉田さんは「何て言いましょうか」というのが口癖です。
吉田:え!私、そんなに言ってますか!?
まつむら監督:すごく言ってるよ(笑)。
吉田:私、中学生の時に取材で「何だろう」を連呼していた日があって(笑)。その時に「何だろう」は、作品のこと何も考えていないように聞こえちゃうからダメだな、と思ったんです。その名残かもしれません(笑)。監督は、何か言われることありますか?
まつむら監督:言われるわけじゃないけれど、電話にあまり出ないことかな(笑)。基本的に一人でいたいタイプですし、人と会って話すことも苦手なので、電話も本当に苦手なんです。
幸せを感じる時
まつむら監督:お風呂に入っている時が幸せです。家で作業する時間が多いこともあり、本当にたくさんお風呂に入るんです。
吉田:たくさんってどのくらいですか?
まつむら監督:家のお風呂に1日6回とか。
吉田:えぇ!
まつむら監督:そのぐらいお風呂が好きなんですよね(笑)。吉田さんは?
吉田:私は撮影中に食事をしている時が幸せです。そもそも現場が好きで、その現場に置いてあるロケ弁や食事が大好きなんです。地方での撮影だったら特産物が置いてあることもあって楽しいですし、移動中のバスで食べるロケ弁も特別感があってテンションが上がります。
実現したい夢・目標
まつむら監督:常に次の新作がある、その状況しか願いはありません。その中で一つ叶えたいことは、海外との合作映画。3年の間には実現させたいな、と。映画って国境を感じさせないメディアなので、もっと広く作品を伝えていきたいと思います。
吉田:私は20歳になって、母と2人で初めてのお酒を嗜みたいです。ずっと決めていたことなので早く実行したいな、と。最初の一杯は母がいつも頼んでいるカシスオレンジを一緒に飲みたいと思います。
映画『あつい胸さわぎ』
2023年1月27日(金)公開
出演:吉田美月喜 常盤貴子
前田敦子 奥平大兼 三浦誠己 佐藤緋美 石原理衣
監督:まつむらしんご
原作:戯曲『あつい胸さわぎ』横山拓也(iaku)
Staff Credit
カメラマン:鈴木寿教
ヘアメイク:田中陽子(Yoko Tanaka)
スタイリスト:岡本純子(Junko Okamoto)
インタビュー・記事:満斗りょう
ページデザイン:古里さおり